11月19日・20日にタイで開催された「FIMアジアロードレース選手権」最終戦で、田中風如さん(18)が総合2位を獲得しました。

バイク人気が特に高いアジアで入賞し、世界挑戦へと夢が膨らみます。

公開 2022/12/27(最終更新 2022/12/26)

ハマミエ

ハマミエ

鎌ケ谷出身&在住のフリーライター。趣味はドライブと食べ歩き。温泉とコーヒーとウクレレが好き。生まれ育った鎌ケ谷の知られざる(?)魅力を発信して地元を元気にしていきたいと思っています。https://lit.link/hamaemi

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1秒も無駄にしないで努力を続ける

レーシングライダー 田中風如  鎌ケ谷市
アジアロードレース選手権の最終戦では「若きスーパースターの誕生だ」とアナウンスされるほどの活躍

東葉高校(船橋市)3年の田中風如さん(18)は、全日本ロードレース選手権J‐GP3(※1)クラスに参戦しているレーシングライダーです。

バイクを始めたきっかけはポケットバイク(ミニチュアサイズのオートバイ)。

レーシングライダー 田中風如
子どもの頃の田中風如さん
田中風如 レーシングライダー
田中風如さんとお父さん

9歳の時にポケットバイク体験クラスのレースで優勝しました。

休日にサーキットに通って74Daijiro(子ども用レーシン グバイク)で腕を磨き、その後レースに参戦。

数々の勝利を重ねてミニバイク、排気量150cc、250ccと順調にステップアップし、2017年(13歳)、 19 年(15 歳)に、日本一のタイトルを獲得しました。

風如さんは自分の強みを「いつでも誰よりも考えて走っているところ」と言います。

休日の限られた練習時間で成果を上げるためには1秒も無駄にできません。

一つ一つのコーナーを曲がるたびにミリ単位で違う動きを試したり、練習段階からライバルの走行の癖を観察したりして、常に頭を使って走っていると言います。

※1 J-GP3とは
レース専用に作られたマシンで争われているクラス。軽量コンパクトな車体に4ストローク250cc単気 筒エンジンを搭載し、コーナリングスピードは、大排気量クラスを上回る速さを見せ、小排気量クラス ならではのテクニックが必要とされる。全日本ロードレース選手権に直結し、MotoGP™ロード選手権 レース世界Moto3™クラスにも通じるカテゴリー。
(引用:モビリティリゾートもてぎ公式サイト もてぎロードレースクラス・車両解説) https://www.mr-motegi.jp/roadr ace_m/bike/bike.html

学業と両立しながら世界を目指す

アジア選手権 入賞 レーシングライダー
左の17番が風如さん。アジア選手権は、同一性能のバイクを使用してレーサーの実力を競うワンメイクレースでの参戦

今年8月に3年ぶりに日本で開催されたFIMアジアロードレース選手権第3戦に参戦(※2)し、総合3位を獲得。

※2
「TVS Asia One Make Championship」というクラスにスポット参戦

マレーシア第4戦とタイ最終戦に招待され、スポット参戦にもかかわらずシリーズランキング4位の好成績を残しました。

「今回は、初めてのバイクで初めてのサーキットを走りました。タイ戦ではレースの最後まで優勝を争い、コースを走り慣れている地元選手を抑えて2位を獲得できました。今までで一番うれしく、大きな自信になりました」と力強く話します。

レーシングライダー 田中風如  タイ 入賞
「海外のレースで日本の国旗を表彰台に上げることができてうれしかったです」と風如さん

風如さんは、高校卒業後は大学へ進学予定です。

「アジア選手権では、来シーズンも楽しみにしているよと声を掛けてもらいましたが、今後、本格的に海外レースに参戦するには、個人では賄いきれない資金が必要となります。大学では経済学の勉強をして、レース活動にも生かしていきたいです」と抱負を語ります。

世界に挑戦するという大きな夢を持つ風如さんのこれからの活躍に注目です!

問い合わせ
TEL/070(3515)2050 田中利彦(父)
Instagram/@fugo17_moto