千葉県はカヌー競技が盛んな地域です。
競技人口は少ないですが、八千代松陰高校の他に、香取市の黒部川を拠点にした県立小見川高校、佐倉市の鹿島川を拠点にした県立佐倉高校も練習に精を出しています。
公開 2023/01/01(最終更新 2024/03/16)

ソバ
大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。
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昨年8月に香川県で開催された全国高校総合体育大会のカヌー競技・男子カヤックシングル200mで優勝した八千代松陰高校3年の宮川駿平さん。
10月のとちぎ国体では少年男子カヤックシングル500mでも3位に入賞するなど、県を代表する選手です。

小学3年生の時にカヌークラブに入った宮川さん。
同高にはカヌー部がなく、個人的に鹿島川や黒部川で練習。
「水という抵抗の大きいものが相手の上に、会場や天候で環境が大きく変わります。その中で、いかに無駄をなくして進むことができるか。難しいとともに楽しいところです」とカヌーの魅力を語ってくれました。
まだまだある県内高校カヌー部
千葉県北東部を流れる黒部川では、県立小見川高校のカヌー部が活発に活動しています。
10月のとちぎ国体では、2年生の寺岡夏鈴さんと3年生の髙岡明音さんが少年女子カヤックペアの500mで準優勝しました。
練習は週6日、平日は4時間、休日は5時間を費やします。
部員は5人で、小学生の時にカヌーを始めた2人の他に、中学から始めた部員もいて、経験豊かです。
部員の一人は「練習を頑張るほど実力が付く」と話し、目標は「全国優勝」と話してくれました。

またカヌー部で有名な学校といえば、部員25人を誇る県立佐倉高校。
でも驚くことにカヌーを始めたのは全員が高校入学後。
このためカヌーの難しいところを聞くと、「転覆せずバランスを取ってこぐこと」「バランスを取るのが大変。すぐに落ちてしまう。水温が20度くらいでも、とても寒くて手が凍りそうになります」と、カヌーならではの困難と闘っていることを語ってくれました。
しかし、魅力も多いのがこの競技。
「水をつかんで風をきってこぐのが爽快です」「タイムが縮んだときは達成感があります」と笑顔で話します。

自分の力でパドルをこいで、風を切って自然の中を進むカヌー。
この爽快感のとりこになった生徒たちがそこにはいました。
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