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【あでやかな和服登校の一日】佐倉東高校の服飾デザイン科・和裁コース

県立佐倉東高校は、1907(明治40)年に佐倉女子技芸学校として創立し、服飾デザイン科は服飾教育の伝統を受け継ぐ県内唯一の公立校です。

年1回ある「和服登校日」、生徒たちは和装で一日を過ごします。

佐倉東高校着物登校日-集合
▲早起きして、髪を結い着物やはかまを自分で着付けて登校。同級生や後輩たちから憧れの熱い視線を浴びる

高校生が自作の着物で登校

昨年の12月15日。

冬の青空の下、佐倉城大手門から続くイチョウ並木の通学路を佐倉東高校服飾デザイン科・和裁コースの3年生は、はかまにブーツ姿でさっそうと登校しました。

佐倉東高校着物登校日-登校風景
▲登校風景

この「和服登校日」には、製作した着物とはかまを自宅で着付けて登校し、学校生活を一日過ごします。

佐倉東高校着物登校日-昇降口前で手洗いしてから校内へ
▲検温後、昇降口前に増設された手洗い場で手洗い・消毒をしてから校内へ入る。ウイルス対策は着物姿でも徹底

彼らは2年次のコース選択後、和装の知識や縫製技術はもちろん、着付けや礼法など和装での身のこなしも学んできました。

佐倉東高校着物登校日-清掃風景
▲着物姿で教室掃除も。「はかまは下の着物を短く着付けるから足さばきも楽」

誇らしげな笑顔輝く個性

自分好みの反物から手縫いで仕上げた「世界で一つだけの着物とはかま」を身に着けた彼女らは皆誇らしげです。

「着物とバッグに配置したカーネーション柄がお気に入り」と話す三輪さんは、着物生地とはかま生地の両方を使ったバッグが着こなしのポイント。

佐倉東高校着物登校日-カーネーション柄

堤野さんは「19歳の時に祖母が着た羽織を譲り受け、はかまの背と帯先には母が刺しゅうをしてくれた」と家族の着物好きを受け継いでいます。

佐倉東高校着物登校日-羽織さん

級友同士で趣向を凝らした髪飾りや小物使いを互いに称賛し笑いさざめいていました。

一針ごとに汗と涙がにじんだ

同校では例年7月、9月、10月に成果披露のファッションショーを開催します。

しかし、昨年3月にはコロナ禍の影響で2年次の作品が未完成のまま長い休校に入りました。

6月中旬に学校が再開すると、ショーに向けて振り袖やはかまを含む課題4点の製作を同時進行。

生徒たちは「夏休みも毎日登校して、課題に追われた時期は大変でした」と口々に言います。

佐倉東高校着物登校日-01

一方、担任の小林葵教諭は、「生徒と共に泣き笑いの一年でした」と振り返ります。

正確な縫製技術を身に付けるために、縫い目の不ぞろいやゆがみは「やり直し」をします。

課題の提出期日が迫る生徒たちは、できない自分に悔し涙を流しました。

それだけに、仕上がった時の達成感は大きく、今の自信につながっています。

「入学時に漠然と進路を考えていた生徒たちも3年間の経験を通して8割の生徒が服飾関連の進路に進む」そうです。(取材・執筆/瑞希)

問い合わせ

電話/ 043-484-1024
    佐倉東高校 教頭 高木

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