上を向いて大声で笑うとストレスホルモンが軽減され、ポジティブな気分になれる「笑いヨガ」。
気分が晴れない時には自ら実践、リーダーとしても活躍中の中野智恵子さん(埼玉県吉川市在住)に、その魅力を聞きました。

公開 2023/01/03(最終更新 2022/12/26)

夫の突然の病に落ち込んだ時に出合った
笑いヨガは1995年にインドで始まり、たちまち100カ国以上に広まった「笑って元気になる体操」です。
中野さんが笑いヨガに出合ったのは定年退職目前のこと。
夫が突然の病に倒れ、車椅子の介護生活になり、笑うことも楽しい会話からも遠ざかって落ち込む日々でした。
ある日、ラジオで日本笑いヨガ協会の高田佳子代表の話を聞きました。
迷いながらも「笑いヨガリーダー」の2回の講座を受けて、「自分なりのプログラムを組んでいい」と分かると、「実践あるのみ」と一歩前へ踏み出します。
吉川市のボランティアに登録して、気持ちも前向きに。

スポーツ推進課の「ご近所♪スポーツ教室」、自治会の「なまらん体操」、高齢者サロン、NPO法人「たすけあい・よしかわ」のシニア元気塾などで笑いヨガ講師として活動を始めて、はや6年。
数えると講座も200回を超えるまでになりました。
硬かった表情が緩み 心もほぐれていく
中野さんは初参加の人からも会話を引き出し、少しずつ手足を動かし、深呼吸をして、大声で笑う健康法を取り入れています。
呼吸・体力アップ・ストレッチそれぞれに「笑いのトレーニング」を織り交ぜて進むうちに、マスク生活で硬くなった参加者の表情が緩み、心もほぐれていきました。
終わってみると、みんな満面の笑み。
「楽しかったよ」「体がぽかぽかになったわ」「久しぶりに大声で笑った」など、うれしい声を聞くことができました。
中野さんは「長い介護経験を生かして、子育て世代から高齢者まで、あらゆる年齢層に合わせた楽しい笑いヨガを届けたい」と、ますます意欲的です。
(取材・執筆/つちやみのる)
※問い合わせ
TEL/080-1167-8330
中野 智恵子
日本笑いヨガ協会ホームページ/https://www.waraiyoga.org/