1970年ごろから宅地造成が始まったおゆみ野。
古くから多数の貝塚や古墳があることが知られていたため、宅地造成前に全国的にも例がないほど大規模な発掘が行われました。
その結果、貝塚や膨大な数の古墳、素晴らしい出土品が発見され、遺跡の宝庫であることが確認されました。
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公開 2023/01/10(最終更新 2023/01/04)

ボノ
横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!
記事一覧へ3万5千年にわたる生活の歴史を発見
旧石器時代と縄文時代、古墳時代の遺跡は地区の全域で発見。
しかし弥生時代の遺跡は大変少なく、また奈良時代・平安時代の遺跡も多かったのですが、それ以降がなく、人々の生活に大きな変化があったのではといわれています。
多くの遺跡は造成で消滅しましたが、市民に自然に親しんでほしいと造られた「おゆみ野四季の道」(春夏秋冬の4つの道)を散策すると、多くの遺跡をしのぶことができます。
全長1.4kmの「冬の道」を紹介します
「冬の道」は、おゆみ野駅の西から金沢小学校を経て、「あきのみち公園」まで、全長1.4km。
道中には、ユリノキ、梅、サルスベリ、コグマササなどが植えられています。
ここには古代の集落と古墳群が集中。
多くの遺跡の中で有名なのは「椎名崎古墳群B支群」の一つで、長さ41mの前方後円墳「人形塚古墳」です。

人物・馬・家などの埴輪が多数発掘され、埋葬施設からは何と14本もの直刀も見つかりました。
地図を片手にゆっくり冬の道を散策してみれば、きっと今までと違う「おゆみ野」が見つかることでしょう。
※問い合わせ
TEL/043-266-5433
千葉市埋蔵文化財調査センター
※同センターには遺跡の位置が分かる「四季の道」マップもあり