都市化が進む白井市ですが、豊かな緑はまだまだ残っています。
公開 2023/01/14(最終更新 2025/04/02)

ソバ
大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。
記事一覧へ「乳房公孫樹」も市指定文化財に
その象徴的なものとして、高さが20〜30mはある巨樹や古木。
樹種はケヤキやスダジイをはじめ、カキやユズの巨樹もあります。
樹齢が数百年という木が多く、さまざまな言い伝えがあります。
同市谷田の西福寺と、折立の来迎寺のイチョウはいずれも市指定文化財(天然記念物)になっています。
西福寺のイチョウは樹高約14m、幹回り約5.1mで、樹齢は約400年。
幹の表面に出ている乳房状のこぶの一部を削って煎じて飲むと乳が出るとされ、乳飲み子を抱えた母親の参詣でにぎわったとのことから、「乳房公孫樹」と呼ばれています。
来迎寺のイチョウは江戸時代の火事で本堂が焼失しながらも焼け残ったことから、「火伏せの公孫樹」と呼ばれ、崇拝されています。

郷土史を知る契機に人々との深い関わり
同市清戸の薬王寺には、樹齢300〜400年で樹高約13m、幹回り約4mのスダジイがあり、左右に広がる枝の全体を見ることができます。
薬王寺には干ばつの時に雨を降らせた龍神の伝えがあり、巨樹、古木を巡りながら郷土史を知るのも楽しいものです。

白井市教育委員会は『白井市の巨樹・古木』を発刊し、約100本を紹介しています。
同書では「巨木が人々の暮らしと深い関わりを持ち、大切に守られてきたことを感じる」とまとめています。
※問い合わせ
電話番号/047-492-1123
白井市教育委員会生涯学習課文化班