太陽光や風力などの力を利用した自然エネルギー。
「発電所を市民で創る!」。
コドモミライプロジェクトは市民発電所を軸に、地産地消の自然エネルギー社会を目指しています。

公開 2023/01/29(最終更新 2023/01/23)

市民発電所1号機、2号機を設置
2018年に設立された(一社)やちよ未来エネルギー。
「地域のみんなで創る自然エネルギー社会を子どもたちの未来へ」という思いから「コドモミライプロジェクト」を推進しています。
2019年5月には、高津幼稚園屋上に自然エネルギーによる市民発電所1号機を設置。

市民団体「やちエネ」の勉強会などでPRし出資者を募集、一般市民や団体など80組の出資協力者を得て、手作りの発電所がスタートしました。
2021年には、2号機を八千代緑が丘の戸建住宅の屋根に設置。

設置したオーナーは屋根を貸すだけで、自分の家で消費する電力の供給を受けられます。
この仕組みでオーナーは設置費用が0円となり、災害時には自立運転も可能です。
また発電や電力を人ごとではなく「自分ごと」に考えてもらうための活動も続けています。
市民発電所による売電利益の一部はコドモ活動や地域・街づくり活動、福祉活動への支援などに充てられています。
多くの市民団体や子ども食堂「ふらっとホーム緑が丘」との連携も行い、防災やエコイベントでのアピールを通して、持続可能な事業として運営しています。
2021年には「気候変動アクション環境大臣賞」受賞、2022年には環境省グッドライフアワード「子どもエンパワーメント賞」受賞など、多くの反響もありました。
子ども・地域・市民の連携で発電と教育
またコドモミライプロジェクトはエコ教育にも尽力。
子ども、大人を問わず、地球温暖化防止&エコライフ講座、ソーラー発電工作講座や論文講座を実施。

県の教育旅行SDGs体験プログラム化にも貢献しています。
代表理事の高山敏朗さんは語ります。
「新市庁舎屋上や市内施設屋上へのパネル設置、公用車のEV化などを提案しています。設備投資をしても安定した回収が可能。SDGs全盛のこの時代、街の価値を高め市のプロモーションにも大きく寄与できると思います」(取材・執筆/鴨見流留)
未来への不安が安心に変わるように、地球にも人にも優しい活動は続いていきます。
※問い合わせ
ホームページ/http://yachiyomirai.com やちよ未来エネルギー