埼玉県越谷市では、「居場所づくり」や「支え合いの仕組みづくり」を目指した新たな取り組みが市内13地区で開催されています。

一例として、越ヶ谷地区の取り組みを取材しました。

公開 2023/01/29(最終更新 2023/01/27)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

体を動かし、笑っておしゃべり

越ヶ谷地区地域支え合い会議では、地域住民の健康を考え、「チョット会おうよ♡はなそうよ♡」と題したイベントを開催しています。

越ヶ谷地区地域支え合い会議
「ちょっと会って話して、健康に過ごそう」と越ヶ谷地区の皆さん(2022年11月、御殿町自治会館で)

3回目となる2022年11月の開催では、御殿町自治会館を会場に、
この活動に賛同したコスモ薬局の薬剤師、鍼灸・接骨院「はぁべすと」院長の協力の下、
「血管年齢・骨密度の測定・健康相談」と「かんたん体操・口腔体操」が行われ、
多くのシニア世代が訪れて楽しんでいました。

越ヶ谷地区地域支え合い会議 骨密度の測定
薬剤師のサポートで骨密度測定(越ヶ谷地区)
越ヶ谷地区地域支え合い会議 かんたん体操
椅子に座りながらゆっくりストレッチ(越ヶ谷地区)

御殿町はおよそ100世帯の小さな地区です。

地区会長の會田美亀雄(あいだ みきお)さんは「これまでは婦人会を中心にさまざまな催しを行ってきましたが、コロナで中止になり、人と会って話す機会も減りました。このような取り組みを通じて、少しずつ取り戻していきたい」と話していました。

地区の実情に合った活動の広がりを

また大袋地区(千間台西エリア)では、埼玉県立大学の学生たちの協力を得て「スマホ相談会」を実施しています。

スマホ相談会 越谷市地域支え合い会議
埼玉県立大学の学生と学ぶスマホ相談会(大袋地区/千間台西エリア)

「家族に聞くと面倒くさがられちゃって」「これで写真のやりとりができる」と笑顔を見せる参加者たち。

ボランティアの学生も「お役に立ててうれしい」と、世代を超えた交流も生まれています。

他の地区では、民間の移動スーパーによる買い物支援を実現したり、介護予防体操サロンの新規立ち上げを自治会に働きかけたりと、アイデア1つでさまざまな「支え合い」の形が生まれています。

今後の展開に期待です。(取材・執筆/トモ)

越谷市地域支え合い会議とは

住民が主体となって、地域に必要な取り組みの実現に向けて検討を行う場で、
越谷市の生活支援体制整備事業の一環として市内各地区で開催。

地区の地域支え合い推進員を中心に、地域の実情に合わせた取り組みを行っています。

各地区のニュースレターはこちらから
https://r.qrqrq.com/M3bPp0hN

 

※問い合わせ
TEL/048-966-3411
越谷市社会福祉協議会 地域福祉課
HP/http://www.koshigaya-syakyo.com/