その土地の魅力あふれるおいしいものをお届けする通販サイト「ちいきの逸品」。
商品に込められた想いを取材しました。
公開 2023/02/15(最終更新 2023/07/21)

お茶の味を決める「ブレンド技術」

お茶の味や香りなどを大きく左右するものの一つが、お茶屋さんの「ブレンド技術」であることをご存じでしょうか。
製茶の世界では「合組(ごうぐみ)」といい、異なるお茶の特長を見極めて組み合わせることで、よりおいしいお茶を作り出します。
お茶は産地や品種、蒸し具合などにより、香り高いもの、水色が鮮やかなものなど、さまざまな特長があります。それらをうまくブレンドすることによって、それぞれの良さを引き立たせながらバランス良く調和させるのです。
目、鼻、舌、手触りなど、五感を研ぎ澄ませて判断する繊細な作業。ブレンドする人の知識と経験がものをいいます。
佐倉市の老舗茶屋・小川園では、「日本茶インストラクター」の資格を持つ社長と社員が、本社内の「審査室」で審査を行い独自にブレンド。その土地の水との相性も考慮するため、佐倉でブレンドすることも重要です。
代表取締役で3代目の小川勝寛さんは、「ブレンド次第で『1+1=2』ではなく10にも20にもなり得るが、必ずしも高級なお茶同士を組み合わせればおいしくなるわけではない」と言います。
そのため日々研さんを積み、決して他では味わえない、「小川園だけのお茶」を追求し続けています。
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ニューヨークでも好評を博した佐倉茶の歴史

佐倉市とお茶の歴史は深く、時は明治維新にまでさかのぼります。
1871(明治4)年の廃藩置県後、職を失った士族を救済するため、佐倉でも産業を興そうという活動が広がりました。
その一つが佐倉藩士・倉次亨(くらなみとおる)らが中心となって興した製茶業です。
倉次らが創設した「佐倉同協社」は試行錯誤を重ね、1875(明治8)年に初めてお茶を摘み取りました。
翌年には、佐倉生まれの実業家で 日本における百貨店の創始者である佐藤百太郎らによって、佐倉茶がニューヨークに輸出され、好評を博したといいます。

お茶といえば静岡のイメージが強いですが、掛川市の掛川城 ほとりにある石碑には「佐倉から掛川市に茶師2人が指導 に来た」と残っているほど、佐倉の 製茶技術は高いものでした。
佐倉同協社 は1920(大正9)年に幕を閉じましたが、小川園は1912(明治45)年の創業以来、佐倉茶の伝統を守り続けています。
1938(昭和13)年には、佐倉市弥勒町に製茶工場を設立。
春が来ると新茶の匂いが佐倉の街に漂っていたそうです。
高度経済成長によるライフスタイルの変化に伴い1992(平成4)年に工場は閉鎖しますが、その後は静岡に契約工場を持ち、引き続き製法にこだわったお茶を仕入れています。
特に摘みとった茶葉を保存できる状態に加工した荒茶 (あらちゃ)を乾燥させ風味を引き出す「火入れ」の作業には、明治の時代から受け継がれてきた技術が生かされているといいます。
販売業者でありながら、製造過程も熟知しているのが小川園の強みです。
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ティーバッグでお茶をもっと身近に

そんな小川園が、「もっと多くの人にお茶に親しんでほしい」と開発したのがティーバッグの商品。
「ティーバッグのお茶はおいしくない」というイメージを覆し、「急須で入れた お茶に負けないものを」という思いで作ったといいます。
急須がない家庭でも、湯飲みやマグカップにお湯を注ぐだけでしっかりと甘みを感じるお茶が味わえるティーバッグ。
「ちいきの逸品」でのお取り扱いは、小川園人気№1で味、香りのバランスが良い伝統の上煎茶「佐倉」、煎茶、ほうじ茶の3種類です。
2煎目もおいしく飲めるので、1人でも、ご家族でも、手軽に楽しめます。
マイボトルに入れてお出掛け時に持ち歩いても良いですし、もちろん急須で入れてもOK。
急須で入れる際も、茶葉の処理が楽で便利です。
お茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用や肥満の予防など、さまざまな健康効果が期待できます。
また、テアニンという成分にはリラックス効果があるとされ、勉強や仕事の合間の一休みにもおすすめ 。

「まずはティーバッグを入門編として、お茶を生活のそばに置いてほしい」と小川さん。
お茶は古くから私たちの日常に潤い をもたらしてくれた日本の伝統文化。お茶のある生活、始めてみませんか。
★この記事で紹介した商品は地域新聞社が運営する通販サイト「ちいきの逸品」で購入できます
