レッサーパンダの風太くんとその家族の観察日記『レッサーパンダ風太一家5世代、15年の物語』が昨年8月に発行。
作者の風子さん(本名:中野志保さん)は、自他ともに認める「世界一の風太一家の追っかけ」です!

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公開 2023/02/19(最終更新 2023/02/08)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ年間200日以上千葉市動物公園へ

富山県出身で都内に住む風子さんが、初めて千葉市動物公園を訪れたのは2007年。
その時にはすでに「立つレッサーパンダ」として全国区の知名度があった風太くんでしたが、「実際に動く姿を見たら『こんなにかわいい動物がいるのか!』と衝撃でした」と振り返ります。
当初は週末を利用し、趣味のボディボードのために千葉へ訪れたついでに立ち寄る程度でしたが、次第に平日も同園に通うように。
千葉市内に部屋を借りて年間で200日以上、開園から閉園までレッサーパンダ舎の前に立ち、風太くんらの様子を観察していました。
その熱心な姿が飼育員の目に留まり、イベントの司会や企画、園内ガイドを任されるなど徐々に活躍の場を広げます。
12年には、市民団体「風太ァズ」を立ち上げ。
風太一家とレッサーパンダの広報の他、オリジナルグッズも制作しています。
風太くんの功績を広く伝えていきたい
レッサーパンダの生態にも詳しい風子さん。
絶滅危惧種であるレッサーパンダにとって、風太くんの功績は大きいと語ります。
「風太さんは、パートナーのチィチィとの間に10頭の子ども(編集部注:うち2頭は幼獣のうちに死亡)をもうけ、今では各地の動物園に孫やひ孫、やしゃご、来孫までいます。レッサーパンダの知名度をアップさせたのはもちろんですが、種の繁栄への貢献という意味でもレジェンド。だから尊敬の意味を込めて風太『さん』と呼んでいます」人間でいえば80歳を越える高齢の風太くん。
昨年は一時体調を崩しましたが、今では元気な姿を見せてくれています。
「レッサーパンダに会いに行くなら、活動的な朝イチがお勧め。お昼の時間もごはんを食べるかわいい姿が見られます。でも寝ているところもいいんですよね…たまにむにゃむにゃと寝ぼけてたりして」と相好を崩す風子さん。
普段は単独行動のレッサーパンダですが、恋の季節である冬にはカップルの駆け引きが見られることもあるそうです。
特に千葉市動物公園の飼育舎は、柵の周りに堀などもなく傾斜があるので観察しやすいと太鼓判。
「じっと眺めているといろいろな発見がありますよ」と教えてくれました。

※問い合わせ
HP/https://fuutaas.com