丸型ポストが街に残っているのには、ポストの数だけ訳があります。
丸型ポストを大切に思う人、地域をポストで元気にしたい人、いろいろな思いに支えられて残っているのです。

公開 2023/02/28(最終更新 2023/02/25)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。
記事一覧へ大事にされ活躍を続けている丸型ポスト
丸型ポストは1969年に製造中止。
角型ポストへと切り替えが進み、現在全国に4300基ほどが残るのみといわれています。

鎌ケ谷市にも10年前には6基ありましたが、今は4基に減りました。
でも実は、鎌ケ谷市軽井沢にあった丸型ポストは愛知県で元気に活躍中です。
名古屋市北区にある名古屋福徳郵便局前に、開局20周年記念に合わせて2014年に復活!

郵便局の「福徳」の名にちなみ、七福神を載せた姿で親しまれています。
風景印の図柄にも使われ、結婚式の招待状などによく使われているとのこと。
正月のしめ縄飾り姿も9度目。
幸せそうです。
丸型ポストで人を元気づけていきたい
軽井沢のポストの恩人は、名古屋市在住の庄司巧さん。
2001年から丸型ポストを撮り始め、全国の郵便局などで写真展を開き活躍している写真家です。
2012年からは、郵便ポストの修復・復活活動を始めた郵便局員の若林さん、小沼さんとの出会いをきっかけに、「撮る」だけでなく丸型ポスト復活にも積極的に関わるようになりました。

白井郵便局長となった若林さんから「鎌ケ谷市で撤去された丸型ポストを預かっている」との情報を得た庄司さんは「開局20周年の記念に何かしたい」と相談を持ち掛けた名古屋福徳郵便局長とつなぎ、丸型ポストの新設を提案。
七福神を載せるアイデアも加え、2014年に福徳ポストが誕生しました。
その年の暮れには、開業100周年を迎えた東京駅で大正時代の丸型ポストも復活させた庄司さんたち。
彼らの活躍は各所で話題を呼びつつ、この10年で40基以上の丸型ポストを美しく生き返らせてきました。

「つらかった時に見た丸型ポストの姿に元気づけられ、写真を撮り始めました。きれいなポストで、自分も人を元気にしたい」と話す庄司さん。
これからも丸型ポストで人々に笑顔を運んでくれそうです。
ブログ「庄司巧の丸いポストのある風景」/https://marupost.exblog.jp/
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