「僕はピアノを習いたいんだ」と、強い意志で母に伝えたのは5歳の時だったといいます。
今春から中学生になる吉田蒼空馬(そうま)さんは、小学生時代に数々のピアノコンクールで受賞を重ねて注目されています。
公開 2023/03/31(最終更新 2023/03/31)

ピアノとの出合いはまったくの偶然だった
蒼空馬さんは5歳の時、家族で訪れた結婚式場に置いてあったグランドピアノに興味を持ち、そっと鍵盤に触れ、音を出してみたそうです。
そして帰宅後すぐに「僕はピアノが弾きたい。教えてくれる先生とピアノが欲しい」と両親に直談判したと言います。
そこで近所の「松田かおりピアノ教室」へ通い始めました。
松田さんは「蒼空馬くんは、いつも私が与える課題以上のことを次のレッスンでこなせるようになっていました。目標が高く、年齢的に無理ではという曲に『チャレンジする』と言ってくることもしばしば。その練習量は相当なもので、今の評価は才能だけではなく努力あればこそです」と話します。
同教室で3年間学び、現在はリシュモア音楽院音楽監督の長島達也さんの門下生となり、多くのコンクールに挑戦。
数々の優秀な成績を収めています。
2022年8月にはオーストリア・ウィーンの演奏会に招待され、各国の客人の前で演奏を披露したそうです。
ピアノに関して母は一切口出ししない
「将来はピアニストになりたい」という蒼空馬さん。
母親の玲実(れみ)さんは、「私も主人も音符すら読めません。私たちにできることは、あいさつや礼儀を教え、楽譜を探したり、送り迎えをしたりするだけ。ピアノのことはすべて先生にお任せして、家では好きに弾かせています」とほほ笑みます。
「これからもまだまだ弾きたい曲がたくさんある。大きなコンクールで優勝したい」と、念願だったグランドピアノを買ってもらい、ますます練習に励む蒼空馬さんのすてきな演奏はYouTubeチャンネル「SouTube」で!

吉田蒼空馬さんの主な受賞歴
Glory International Piano Competition
Ⅲカテゴリー最年少第1位
United Stars Music Competition
ショパンの部第1位・年間特別優秀賞受賞
第2回トバイアス・マテイ記念ピアノコンクール
ファイナル第1位
第43回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール
全国大会最高位受賞
第9回東京国際ピアノコンクール
ファイナル最高位受賞
第32回日本クラシック音楽コンクール
全国大会第3位(1位なし)
(取材・執筆/トモ)
吉田蒼空馬チャンネル「SouTube」
https://www.youtube.com/@SouTube0909