船橋市内でおもちゃを修理・復元するボランティアグループがあります。
壊れたおもちゃがベテランドクターの治療で再び動き出す様子を取材しました。

公開 2023/04/09(最終更新 2023/04/05)

骨折した犬のおもちゃが診察後に入院
この日の診療場所である船橋市西部公民館には、診察開始の午前10時過ぎから次々と患者が来院。
問診票に記入し、診察を待ちます。
故障の原因が詳しく分かると治療しやすいそうです。

動かない新幹線は電池の容量を測定。

新しい電池を入れて動作確認、本体を磨き治療は終了。

ドクターは持参した親子に「よくあること。また遊べるね」と話していました。
足を骨折、耳も取れた犬は動作確認。

「分解して部品を交換・修理すれば、真っすぐ歩けるようになりますよ」と説明し入院、つまり一時預かりに。
人間同様、経過連絡を約束する細やかさも見られました。

「治してくれてありがとう」が原動力に
部屋の奥には引き取り(退院)を待つおもちゃたちが。

「息子の卒園記念のオルゴールだったので、音が鳴るようにしたかった」という男性や、「1音だけ鳴らないキーボードがもったいなくて」という女性が来院。
「治してくれたお礼に」とお菓子を渡す子もいました。

ふなばし「おもちゃの病院」に所属しているドクターは現在16人。

機械の分解が好きな人、小さい頃買えなかったおもちゃへの憧れがある人などさまざま。
日本おもちゃ病院協会の講習を受けて活動しており、治療費は基本無料(部品交換時のみ実費)。
修理できた時の達成感や、感謝される喜びが活動の原動力だそうです。
「個人で木のおもちゃの修理を受けたのがきっかけ。これからも『おもちゃを大切に』という思いとともに活動を続けていきたい」と院長の辻捨夫さん。

おもちゃだけでなく思い出をよみがえらせる活動に、心が温かくなりました。

※問い合わせ
電話番号/047-464-1608 ふなばし「おもちゃの病院」
ホームページ/http://funabashtoyhospital.web.fc2.com/
<2023年4月の開院予定>
4月1日(土)10:00~12:00 習志野台公民館
4月2日(日)10:00~15:00 イオンモール八千代緑が丘店
4月8日(土)9:30~12:00 金杉台児童ホーム
4月15日(土)10:00~12:00 船橋市西部公民館
4月22日(土)10:00~12:00 坪井公民館、13:30~15:30 ウェルシア船橋藤原店
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