登録者数6万人(※2023年4月時点)を超える人気YouTubeチャンネル「こずちゃんネル。」をはじめ、ママキャンパー芸人として活躍中のグッピーこずえさん。
YouTubeで見せる長女つきちゃん(3歳)と一緒に気軽に、でもとても楽しそうにキャンプやお外ごはんをする様子は、ファミリーキャンプ初心者がマネしたいアイデアが盛りだくさん。
そんなアウトドアの達人・グッピーこずえさんに子連れアウトドアの極意を教えてもらいました。
■こずチャンネル。→https://www.youtube.com/channel/UCsbOdLeJrcKeTQ4-CknXCXg
NSC(吉本総合芸能学院)大阪22期生。女性コンビ「グッピィー」として活動した後、2014年に解散。同年ピン芸人「グッピーこずえ」として再始動し、YouTubeチャンネル「こずちゃんネル。」を開設。キャンプ動画が評判を呼び、登録者数は 6万人以上に。夫は、かりんとう・かわばたくん。2019年に長女出産、2023年5月に第2子を出産予定。
公開 2023/04/26(最終更新 2023/06/29)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ出産をきっかけに、便利で手軽な子どもファーストの楽しみ方に
――芸人としての活動に悩まれていた時期に、ふとシングルバーナーを持って河川敷で焼肉をしたところ気分が晴れやかになり、それをきっかけにアウトドアにハマったとお聞きしました。
そうですね。小さい頃からキャンプは大好きだったんですが、芸人になってからは離れていて。
当時からYouTubeチャンネルは運営していたんですけど「何を配信したらええのか分からない」という状態でした。でも、そのシングルバーナーの件を動画で配信したら多くの反響を頂けて。そこでアウトドアに関する配信をメインにしたら、関連するお仕事も少しずつ増えていったし自分も楽しいし、アウトドアをきっかけにいいことがたくさんありました。
――お子さんが生まれてから、アウトドアの楽しみ方は変わりましたか?
例えばソロキャンプやと、いかに道具を使わずにキャンプをするかというサバイバル的なことをしたくなりますが、子どもがいたらそういうわけにはいきません。
「なるべく便利な道具を使って危なくないように、そして娘も楽しい」という点を意識するようになりました。
特にコロナ禍で全く外に行けない時期などもあったので、なるべくお日様の下で遊ばせてあげたいな、という思いがあります。
今は妊娠中なのでお酒は飲めないのですが、娘がはしゃいでいるのを見ながら外で飲む一杯はめっちゃおいしい(笑)。
ソロキャンプは、それはそれでストレス発散できて楽しかったんですけどやっぱり娘が喜んでいる姿を見るのが今は一番ですね。
おいしい料理を外で食べるとその場にいるみんなが笑顔になる。ちょっとした幸せですがそれを感じられるのがアウトドアの魅力やと思います。
――子連れキャンプやアウトドアは少し大変なイメージがあります。グッピーさんはどんな工夫をされていますか?
私の性格的に、あれもこれもとやりたくなるので、ソロとか夫婦2人とかでキャンプに行っていた頃は結構詰め込んでいました。
が、やっぱり子どもがいたら予定通りに進むことの方が少ない。なので「これさえできたらいいか」ということを1つ2つに絞ります。「できなくてもいいや~」くらいの気楽さも大事ですね。
――お料理もイチから現地で作るのは大変ですよね。
そうですね。なので家である程度下ごしらえしてから出かけます。
ゆっくりしたいときは、夏でも冬でもおでんが定番。家で大根とおでんつゆを煮ておいて、タッパーにそれぞれ入れて持って行く。現地でつゆと大根、買ってきた練り物やウインナーを鍋に放り込んであとは温めるだけ。余ったおつゆでうどんにすると子どももよく食べます。
小さい子どもがいるとどうしても料理だけに集中できないので、バタバタしないようにいかにラクするかがポイントですね。
もう少し大きくなればBBQなど「焼きながら食べる」というのもできると思いますが、うちはまだちょっと難しいかな~と。
お肉を焼くにしても大きめのステーキをジャーッと焼いてカッティングボードにのせて食べることが多いです。
あとは炭火にこだわらないこと。炭って火をおこすのに時間がかかるし、ずっと熱くて少し危ない。ガスコンロで焼いたお肉や野菜でも、「外で食べる」という非日常感がおいしく楽しく感じる理由なので無理に炭を使わなくてもOKやと思います。
ママ友と子連れBBQの時は、ガスコンロが一番。片付けも楽やし!
アウトドアを通じて子どもの成長も感じる
――お子さんがお手伝いしたがることもありますか?
「やりたい」と言ったことはできるだけさせてあげるようにしています。お米を洗ったり、お肉をひっくり返したり、朝食のパンケーキの粉を混ぜたり。
家だと「粉こぼさんといて!」とかつい言ってしまうし、夕食の支度も時間がなくてなかなかやらせてあげられないので。
最近では撤収作業も少しずつ手伝ってくれるようになりました。
寝袋の下に敷くマットを見よう見まねで自分でたたんでくれるなど、片付けも楽しめるようになってきたのかなあ、とほほえましく見ています。
自分なりのキャンプの楽しみ方が少しずつ芽生えてきたようで、友だち家族と一緒にキャンプに行った時、前日からそのお友だちに「キャンプで一緒にソーセージ焼こうね。テントでは一緒にブロックで遊ぼうね」ってお話ししていたみたいです。
保育園の連絡帳の通信欄に「キャンプには、お肉とトウモロコシとマシュマロとウインナーが必須だと教えてくれました」って先生が書いてくれたことも(笑)。
これまでやってきたキャンプのことちゃんと、覚えてるんやって驚きました。
――アウトドアを通してお子さんの成長も感じられるのですね。ご夫婦の関係性に良い影響があったな、ということはありますか?
家にいるとお互いスマホやテレビを見てしまいがちなんですけど、キャンプに行くと夫婦の会話が増えますね。子どもが寝た後に2人でたき火の火を見ながら、将来のことや娘のこと、次にやってみたいキャンプのこと…自然と話が弾みます。
なんというか、高級レストランのディナーにも負けない、すごくぜいたくな時間やな、と。
いつもよりたくさんしゃべるから、キャンプを通して夫婦仲も良くなってるんかなって思います。
娘も家だとすぐ動画を見たがりますが、キャンプの時は外遊びに夢中。普段は子どもとゆっくり関わる時間が確保できないパパと、外で思いっきり一緒に遊べるのが楽しいみたいです。
無理なくアウトドアライフを楽しもう!
――小さいお子さんと一緒にアウトドアを楽しむときにあると便利なグッズをいくつか教えてください。
娘がベビーの時に便利だったのが、西松屋のベビーチェアです。
キャンプ用品ではありませんが、小さくたためて持ち運びやすく、ベルト付き。テーブルを取り付けることもできるので、お外でご飯を食べる時だけでなく実家に遊びに行くときにも持って行っていました。
もう一つは柄の長いたき火用のフォーク。うちはコフランのものを使っていますが、100円ショップでも手に入ります。
このフォークにマシュマロやウインナーを刺して焼くだけでも楽しい!
子どもと一緒に「誰が一番上手にマシュマロ焼けるかな?」ってやったりしています。
一度、娘と2人で小さいたき火台とこのフォークを持ってデイキャンプに行きました。
現地で焼くのはウインナーのみ。あとはおにぎりを持って行ったんですが、ただそれだけなのにめっちゃ盛り上がりました!
――初心者がまずアウトドアを楽しむのにおすすめの方法はありますか?
ガスコンロは手軽なのですが、公園によっては火気厳禁の場合もあるので、まずは「チェアリング」から始めたらいかがでしょうか。
アウトドアチェアを手に入れて、公園やお外でのんびりくつろぐレジャーです。
水筒にお湯を入れて、現地でコーヒーを作って飲むのもいいですね。現地で豆をミルで引いて、フィルターで落として至極の一杯を淹れても、もちろんインスタントでもOKです。さらにおいしいパンやコンビニスイーツを買っておけば、本当にいい時間が過ごせます。
私はインスタントラーメンのアレンジを外で楽しむこともありますよ。

――初めに購入するならやっぱりチェアですか?
アウトドアチェアは長く使えるので、できれば現物を見て座り心地を確認して、本当にお気に入りの品を手に入れてほしいです。
もっと手頃なもので言えば、アウトドア用のコップもおすすめです。こだわりのコップが一つあるだけで楽しい気持ちになるし、アウトドア熱もアップしますよ。
余談ですがキャンプの時だけでなく災害時にも役立つので、うちでは固形燃料や小型の飯ごうは安いものですが常備しておくようにしています。
全部を高い道具でそろえるのではなく、今は100円ショップなども充実しているので上手に利用するのも一つの手ですね。
――最後に、今後挑戦したいアウトドアレジャーがあれば教えてください。
車中泊キャンプに挑戦してみたいです!
周りでやっている人が多かったのと、防災の観点でも役立ちそうというところから興味を持ちました。それに今は関西圏でのキャンプが中心ですが、車中泊やったら娘をいろいろな場所に連れて行ってあげられるな~って。
バンも購入したので、これから車体の色を塗り替えたり少しずつDIYして快適な空間を作っていきたいです。
――ありがとうございました! これからもご活躍楽しみにしています。
(※写真は全てグッピーこずえさん提供)