2022年の春、さいたま市の岩槻駅東口エリアに子育て応援スポットがオープン。
3階建ての空き家をリノベーションし、親子が楽しく過ごせる空間、Nook&Park(ヌックパーク)に生まれ変わりました。
運営者にその経緯と思いを聞きました。
公開 2023/05/02(最終更新 2023/04/27)

子育て世代のための居場所をつくりたい

リノベーションした空き家は、人形の町・岩槻で創業100年以上の歴史を持つ人形専門店「東玉(とうぎょく)」の元社員寮でした。
東武アーバンパークライン「岩槻駅」東口から徒歩3分という駅近の好立地にもかかわらず、地元の人にもあまり知られていない路地の奥にあります。
岩槻に暮らして10年、地域で何か新しいことを始めたいと思っていた運営者の内野巧也さん。

たまたま知った、さいたま市の「リノベーションスクール@岩槻」に参加し、この施設の案件を担当することになりました。
現在3人の子育て中の内野さんは、岩槻には子育てスポットが少ないことに着目。
「親が子どもに愛情を注ぐためには心のゆとりが必要。子どもが楽しめるのはもちろん、親もくつろげて何か学びがある場所を提供したいと考えました」と振り返ります。
1階にカフェを併設イベントの開催も

1階に併設されている「okami∗cafe Oryzae(おかみ カフェ オリゼ)」を切り盛りするのは、春日部にある日本料理店「くずし割烹花々」の女将、佐々木千春さん。

日本の伝統的な食文化の麹(こうじ)や発酵食品を使った「体が整う」ランチ、お手製のケーキが好評です。
「健康的なだけではなく、おいしさにもとことんこだわっています。発酵食をもっと身近に感じてもらえたら」と佐々木さん。
みそ作りやレカンフラワーなど、お弁当付きのワークショップも人気です。

そして、2階と3階はシェアリングスペースです。
ヨガ教室や、今後はサロンや体験イベント会場の利用が予定されているとか。
敷地内にある庭は、子どもたちが伸び伸びと駆け回って遊べる広々としたスペースに整備され、駅近とは思えない緑豊かな空間が広がります。
近くのお店とのコラボ企画やイベントなども開催され、地域の交流が盛んです。
内野さんは「まだリノベーション途中で、今後の変化が楽しみです。地域の人や利用者のアイデアを取り入れて空間作りをしていけたら」と期待を寄せています。(取材・執筆/ちゃぎ)
Nook&Park(ヌックパーク)
住所/埼玉県さいたま市岩槻区本町3の10の17(東武アーバンパークライン岩槻駅東口から徒歩3分)
Instagram/@_nook_park
okami∗cafe Oryzae(おかみカフェ オリゼ)
Twitter/https://twitter.com/cafe_okami
問い合わせ
メール/t.uchino@archilinx.jp