我孫子市に数多く残る、魅力的で価値のある文化や歴史を地域の人々に知ってもらい、より積極的に保存、活用してもらうため、我孫子市は「我孫子市文化財保存活用地域計画」を定めました。
公開 2023/05/23(最終更新 2023/05/19)

ものがたりが生まれる水辺のまち
四季折々に自然豊かでのどかな景観を楽しむことのできる手賀沼畔をはじめ、大正浪漫の時代には白樺派の文化人たちが集結してきた歴史をもつ魅力的な町、我孫子。
手賀沼には多くの人々、そして鳥たちが憩い、日常の生活の中には水辺の暮らしが溶け込んでいます。
しかし、まだまだ地元の人々にも知られていない文化財が多くあります。
我孫子市教育委員会では地域の歴史、文化を語る上で大切な「我孫子遺産」を守り、継承していくために、「我孫子遺産」の情報を提供するパンフレットを作成しました。
また、貴重な「我孫子遺産」を分かりやすく伝えるための「ものがたり」を作成。
「水のものがたり」「まちのものがたり」「みちのものがたり」「伝承のものがたり」の4つのものがたりは、古代から続く興味深い歴史的特徴や独自の文化を持つ我孫子の魅力を伝えています。
展示施設で我孫子遺産が見られる
パンフレットは3種類あり、市の西部を占める我孫子地区、中央一帯を占める湖北地区、手賀沼と利根川とが合流する東部の布佐地区、それぞれの地域に残る「我孫子遺産」に出合えるスポットが紹介されています。
現在、我孫子には我孫子遺産を展示する博物館はありませんが、身近な所で思いがけない貴重な文化財に出合うことができるかもしれません。
「我孫子遺産」パンフレットを見た人が、マップに掲載されていない文化財を紹介してくれたことも。
我孫子遺産展示施設は、主に白樺文学館、杉村楚人冠記念館、旧村川別荘、旧井上家住宅。
それらの施設やウェブ上で、「我孫子遺産」を紹介するパンフレットが入手できます。
「世代を超えて伝えられてきた我孫子の歴史と文化を守るために、まず地域の人々にその存在を知ってほしい」と我孫子市教育委員会の担当者。
同委員会では、勉強会の開催などの相談にも応じるとのこと。 (取材・執筆/琴葉)
※問い合わせ
電話番号/04-7185-1583
FAX/04-7185-1760
我孫子市教育委員会 文化・スポーツ課