片付かない部屋、がんばっているもののうまくいかない日々の節約…。どうにかしたい!そう思っている人も多いのでは?そこで、「片付け」×「節約」のプロ・海老原葉月さんに収納のテクニックと節約のコツを教えてもらいました!

海老原葉月さん 食費が節約できる冷蔵庫の収納術

海老原葉月さん
暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。3COINS、カインズマニアとしても有名。
https://linktr.ee/hazuki.e39

 

公開 2023/05/23(最終更新 2024/02/29)

海老原葉月

海老原葉月

暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。 3COINS、カインズマニアとしても有名。 https://linktr.ee/hazuki.e39

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「無理なく楽しみながら」が節約のモットー

私が節約をする上で大切にしていることは「ケチにならない」ということです。節約と聞くと、我慢して、切り詰めて、無理をして行う、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?そういうやり方をしている方もいるかとは思いますが、私のモットーは「無理なく楽しみながら行う」こと。工夫をしたり代替案を考えたりして実践していますので、みなさんも「楽しみながら」始めていただけたら嬉しいです。

食費の節約は冷蔵庫の「見える化」収納がカギ

食費の節約は冷蔵庫の「見える化」収納

お片付けをすることが節約につながるのは、自分自身に対してもそうですが、物や場所などを「俯瞰して見る」ことができるからです。何がどこにあるのかの把握、必要不必要の判断など片付けを通して見直すことができます。その中で冷蔵庫はお片付け初心者さんの初めの一歩にはぴったり!冷蔵庫の中には賞味期限付きのものが収納されているので、必要不必要が分かりやすいからです。冷蔵庫をチェックせずにお買い物に行くと、無駄なものを買ってしまったり、食材をだぶって購入してしまったり……必ず間違いがおこります。なので、冷蔵庫の中をチェックしやすいよう「見える化」することで食費削減に!ぜひ参考にしてみてください。

冷蔵室はカゴやトレーを使って食材を収納

冷蔵室はカゴやトレーを使って食材を収納

わが家の冷蔵庫の中は食材の位置が決まっています。野菜、冷蔵品など冷蔵庫内で部屋みたいに分けることで食材ごとのストックをパッと見て把握することができます。また、消費ペースの頻度によっても収納場所を分けていて、例えば冷蔵室のドアポケットで言うと、私は右利きなので右側にはよく使う調味料を入れ、反対側の同じ高さのドアポケットにはあまり使わない調味料をまとめて入れてあります。そうすることで消費の早いものの状況を一目でチェックすることができ「使いたいときに無い!」ということを防ぐことができます。

またドアポケットは小さいので、そこからはみ出さないようにも意識しています。パンパンの状態の時はそこの中から使用するようにして、新しいものが欲しい時はスペースを空けてから購入するようにしています。そうすれば余計なものを買うこともないですしね。そういったルールを設けるのもいいと思います。あと、賞味期限の短い物、期限が切れそうな物は箱やカゴを用意してひとまとめにして、まずはそこをチェックして優先的に使うようにして無駄のないようにしています。

カゴやトレーを使って食材を収納

この部屋分けをする時におすすめなのが「カゴ」です。出し入れがしやすいように取っ手が付いてる物がいいですね。なるべく冷気を循環させたいのでメッシュタイプの物がおすすめ。あとは冷蔵庫って結構奥行きがあるので、奥で物を迷子にさせないようトレーも便利です。物の位置を決めつつ、カゴやトレーなどに収納することで、グッと管理がしやすくなりますよ。

野菜室は紙袋を使った収納術で鮮度を保って汚れも回避

野菜室は紙袋を使った収納術で鮮度を保って汚れも回避

次に野菜室の収納についてです。わが家の野菜室は2段タイプなので、下段の深い野菜室には使っていない野菜を、上段の浅いトレイには使いかけの野菜や足がはやい野菜を入れ、浅い方のトレーから優先的に使うよう意識しています。

野菜は無造作に入れるのではなく「袋」を使って管理します。深い野菜室の方にカフェなどでもらう紙袋をいくつか立てて入れ、その袋の中に野菜を収納します。その時にできるだけ野菜は立てて入れるようにしましょう。育った環境と同じ向きにすることで傷みにくくなります。紙袋を使う理由は、湿気を吸い取ってくれること、それから土や野菜のクズによる汚れを防ぐため 。たとえ汚れたとしてもパッと捨てられるのでとても使い勝手がいいんです。それに意外と紙袋って捨てられずに持っておくことが多いので、紙袋の有効活用にもなりますよ。

冷凍室はブックスタンドを使って立てて収納

冷凍室はブックスタンドを使って立てて収納

最後は冷凍室です。冷凍室って結構広さがあるので積み重ねて収納してしまいがちですが、そうすると一番下の物が見えなくなってしまい何が入っているのか分からない、さらに取り出しにくくもなるので、立てて収納するようにしましょう。冷凍室を開けた時に何があるのか一目で分かるので探す手間も省けますし、食材を把握することで無駄な買い物も防げます。

この収納で使えるのがブックスタンド。 金属のものがおすすめです。冷えやすいので新しい物を冷やす時にブックスタンドのそばに置けば効率よく冷えますよ。このブックスタンドは立てて収納するためはもちろん、お肉、野菜、魚など食品ごとに区切るのにも使いましょう。また保存袋に入れたカット野菜などはカゴを使って収納するといいですよ。

ジップロックに入れたカット野菜などはカゴを使って収納

1週間単位で食費を管理してマイナス5,000円

食費も管理方法の工夫次第で削減につながります。1カ月分の食費を1カ月という単位で管理するのではなく週単位で管理することで、より数字を明確にイメージできます。わが家では毎週の予算に合わせて1週間分の量(お肉などは2〜3週分)をまとめ買いしています。次の週の買い物に行く時には冷蔵庫が空に近い状態になっているようにするので月末には空っぽに。食材は翌月に持ち越さないよう、月に1度、冷蔵庫の中をリセットさせます。そうすることで食品ロスも無くせますし、冷蔵庫の中のお掃除も楽ちん!

以前は1カ月単位で管理していたのですが、月末に合算すると「あれ?」みたいな(笑)。1カ月って長いので知らぬ間に使っちゃうんですよね。大赤字ばっかりだったので週管理に変えたところ、8万円だった食費が2万円に(もともと浪費癖もあったので…)。みなさんも実践したら5,000円マイナスも夢じゃない! 年間で6万円もの削減につながるのでぜひ実践試してみてください。

片付けが苦手という方は、まずは賞味期限が切れてるものを冷蔵庫の中から出しましょう。最初はそれだけでOK! 一気にやろうとせず、今日はこの棚だけきれいにしてみよう、と少しずつ始めてみてください。そして自分の中でのペースを見つけてお片付け&節約ライフを楽しんでください!