昭和5年に東京で誕生し、100年近く愛されてきた和スイーツのあんみつ。
さっぱりヘルシーに、おいしく食べて暑い夏を乗り切りましょう。
公開 2023/07/12(最終更新 2023/12/26)

目次
昭和レトロな空間でゆったり過ごせる古民家カフェ【ゆずカフェ】
津田沼駅徒歩7分。閑静な住宅街の中にあるゆずカフェ。
昭和初期に建てられた住居をできる限り当時のまま残し、2017年にオープンした古民家カフェです。
どこか懐かしさを感じる和室と洋室があり、それぞれに合わせたアンティークの家具が並びます。庭には、自然の風を感じながら過ごせるテラス席も。SNSで話題になり若い世代も訪れる人気のお店です。
ゆずカフェの名前の由来は、庭にある大きなゆずの木が関係しています。ゆずの木は食べきれないほどたくさんの実をつけるので、ある時、ゆずを「ご自由にお持ちください」と玄関先にカゴに入れて置きました。すると近所の方に感謝され、新たな交流が生まれたそうです。お礼の手紙も来て、とてもうれしかったとか。「ここにカフェを開いて、近所の方に気軽に利用してもらえる場所にできたらいいな」と思ったことが、カフェをオープンする後押しになったそうです。
戦前に建てられたこの建物は、担当した大工がはじめて手掛けた住居。その後大工は、戦争に行くことになり残念ながら帰らぬ人となってしまいました。そのためこの建物が、最初で最後の作品となったそうです。「住居として長く大切にされ、今はカフェとしてたくさんの人が集まり憩いの場になっているのを喜んでくれているのでは」と店主の山崎さんは話します。

ゆずカフェでは、コーヒーや季節のドリンク、フルーツパフェ、手作りプリンなどのスイーツはもちろんのこと、自家製カレーやお店で焼いたベーグル、和定食などの食事もいただけます。
中でも看板メニューはもちろんあんみつ♪
あんこは小豆の食感を残したやさしい甘さで、店主の山崎さんが炊いたもの。ほんのり甘い寒天も手作りです。白玉は注文が入ってから茹でるため驚くほどやわらか!

+100円でアイス(バニラ/抹茶/季節のアイス)をトッピングしたもの
他の人気メニューには卵をたっぷり使用した昔ながらのずっしりとしたプリン。バニラビーンズがふんわり口の中に香るリッチな味わいです。

店主自らいろいろなお店に足を運んで選んだこだわりの豆を挽いて、金属製フィルターを使用してドリップしたスペシャルティコーヒーも絶品です。

レトロな空間でゆったりとくつろぎながら、おいしい食事やスイーツが頂ける古民家カフェ。ぜひ足を運んでみてくださいね。
ゆずカフェ
住所/千葉県船橋市前原東3-5-10
営業時間/10:00〜17:00
定休日/月、火
TEL/090-9153-9057
HP/https://yuzcafe.jimdofree.com/
伝統の味を守り継ぐ…昭和46年創業、3代続く老舗の和菓子屋【和菓子・あんみつ大こくや】
京成本線八千代台駅東口から徒歩3分。
八千代台駅東口商店街(通称エポラ通り)の一角にある、和菓子・あんみつ「大こくや」。

もともと都内で営んでいた和菓子店がこの地に移転したのは昭和46年。
昔ながらの定番商品から四季折々の季節を感じる菓子、のし餅などの行事や祝い事の品など、店内には年間通して数々の商品がずらりと並び、近隣住民のみならず、遠方から足を運ぶファンも多い人気店です。

現在店主を務めるのは、3代目の清水隆治さん。創業当時と同じ製法で、先代から受け継いだ伝統の味を守り続けており、毎日一つ一つ丁寧に手作りの和菓子を作り続けています。

人気商品の中でも、これからの時季にオススメなのは「あんみつ」。店主こだわりの逸品です。

天草をじっくりと煮だして抽出した生寒天は、天草特有の独特の色合いと磯の香りがあり、程よい弾力でのどごしも抜群!豆の風味を活かし、ふっくらと炊き上げた自家製あんこ、もちもち食感の求肥、塩味のきいたみつ豆。その上からコクのある黒蜜をトロリとかけていただくと、口の中で食感と風味が絶妙なハーモニーを奏で、自然と笑みがこぼれます。
別添えの黒みつはたっぷりと容器に入っているので、余った場合は自宅でトーストやヨーグルトにかけても味わえます◎
あんみつといったらココ!というファンも多く、昔ながらの王道スタイルで幅広い年代の方々に支持を集めています。
あんみつと並び夏に人気の「くずバー」は、スタッフイチオシ甘味。
和の「葛」で仕上げた、オリジナルのひんやりスイーツです。

見た目はアイスバーなのに溶けない新感覚のスイーツは、小さいお子様をもつママにも大好評!
凍ったまま食べるとシャリっとした食感、半解凍すると葛特有のぷるんとした食感とお好みの味わいを楽しめます。
自宅用や手土産としてはもちろん、片手で食べられるハンディタイプで、食べ歩きにもぴったり!
「時代が変わっても、和菓子の文化はなくならない。これから先も変わらない和菓子を作り続けていく」…3代目店主清水さんの一言。
昔ながらのシンプルな和菓子。だけど、また食べたくなる。そんな和菓子に出会えるお店です。
和菓子・あんみつ 大こくや
住所/千葉県八千代市八千代台南1-6-8
営業時間/10:00~17:00
休日/不定休
電話番号/047-483-1828
素材にこだわり、味にこだわる つきじ「寿司岩」が手掛ける、築地発祥の甘味喫茶【あかし】
京成八千代台駅東口直結のショッピングモール「ユアエルム八千代台店」1階。
スーパーやお惣菜、菓子店など「食」のテナントが並ぶ、活気あふれたにぎやかなエリアの一角に、
落ち着いた「和」の佇まいの甘味喫茶「あかし」があります。
のれんをくぐると、どこか懐かしく、ホッと一息つきたくなるようなレトロな雰囲気が漂います。
あかしは1977年に創業したユアエルム八千代台店がリニューアルオープンした1993年に、系列店であるつきじ「寿司岩」(モール内2階)と共に出店。
甘味はもちろん、豊富な食事メニューを取りそろえており、幅広い世代に支持される人気店です。

寿司屋と甘味喫茶…?異色の組み合わせと思いきや…
なんと両店共に、食の宝庫「築地」が発祥だとか!
「あかし」は、高級江戸前寿司の老舗である築地「寿司岩」(つきじ「寿司岩」はのれん分け)の甘味喫茶として、築地でお店を構えていた有名店だったそうです。(※現在は閉業)。
本場の味を知り尽くした、老舗の寿司屋が手がける料理は、「素材にこだわり、味にこだわる」。
多彩なメニューの中でも、オープン当時から人気なのは「あんみつ」!
北海道産の小豆を上品な甘さで仕上げたあんこ、富良野産の赤えんどう豆を塩味でふっくらと炊き上げたみつ豆、伊豆産の良質な天草で作ったプチっととろける寒天は、築地から取り寄せた厳選素材を使用。
みずみずしいフルーツやもっちもちの食感を楽しめる求肥との味のバランスも良く、さらに風味豊かな黒蜜がトロリと絡んで、一つ一つの味を引き立てます。
程よいボリューム感でカフェタイムはもちろん、食後のデザートとしてのオーダーも多いそう。
(※つきじ「寿司岩」でも注文可能)

そしてこれから暑くなる夏に向けて人気なのは、不動のかき氷!
築地から取り寄せた、ふっくらとやわらかな北海道産の金時豆を使用した「氷宇治金時(800円)」は、一番の人気メニューです。

甘味喫茶では珍しい寿司屋ならではの「カニチラシセット」は、スタッフである堀内さんのオススメ。
ちらし寿司の上に、カニのほぐし身をぜいたくにトッピングした絶品料理。口に入れた瞬間、思わず笑みがこぼれます。

カニちらしセット(※コーヒー付)1080円も
「一人でも気軽に立ち寄れる甘味喫茶なので、ショッピングモールにお越しの際は足を運んでいただけるとうれしいです」と話す堀内さん。
駅チカのにぎやかなショッピングモールの中で、本格的な味を楽しみ一息つける憩いの場、甘味喫茶「あかし」。
一度のれんをくぐったら、何度も通いたくなる…そんな空間です。
甘味喫茶 あかし
住所/千葉県八千代市八千代台東1丁目1-10(ユアエルム八千代台店1F)
営業時間/10:00~20:00
休日/不定休(ユアエルムに準ずる)
電話番号/047-484-1311(ユアエルム代表)
サークルや教室も開催中!ノスタルジックな甘味処【佐倉茶屋うらら】
国立歴史民俗博物館・佐倉城址公園のすぐそばにある「佐倉茶屋うらら」。
博物館見学や散歩の帰りに人気の甘味処として親しまれています。
趣のある和風の外観は歴史と文化と緑の多い城下町にふさわしい雰囲気です。
店内はほっと落ち着く色合いで、店主が好きな絵画や、お店で開かれている「アート絵てがみ教室」のすてきな作品が飾られています。
一番人気は、あんみつアイスクリーム付。
天然水を使用して作られた寒天、つやつやもちもちの白玉、やさしい味わいがふわっと広がる粒あんは、どれも手作り♪
ほんのり塩味の効いたえんどう豆も甘みを引き立てます。
それぞれの素材の豊かな食感を存分に楽しめる、店主こだわりの逸品!
甘味と一緒にいただくお茶も、天然水で丁寧に淹れたまろやかな味わいです。

そしてもう1つの人気メニューは、感動モノのやわらかさのわらびもち。
よく練ることでふわふわ食感になり、きなこの芳しい香りと共に、口の中で幸せにとろけます♪

喫茶スペースの奥には広い部屋があり、定期的に教室やサークル活動も開催。
アート絵てがみ教室やデッサン、健康麻雀などが行われていて、地元の人たちの交流の場にもなっています。
こちらで個展が開かれることもあり、店主の鈴木治さん自ら絵てがみの会の会長と、健康麻雀の役員をしています。
「お客様がおいしいと言ってくださると作りがいがある」と話す鈴木さん。
城下町の雰囲気そのままに、落ち着きのある甘味処で、ちょっと一休み。
ゆっくり過ごすのにお勧めです◎
佐倉茶屋うらら
住所/千葉県佐倉市田町76-1
営業時間/11:00~17:00
休日/月、金 その他不定休あり
電話番号/090‐7436‐3636
HP/http://www.sakura-urara.com/