遊休農地や根戸城址をフィールドに、さまざまな活動を行っている手賀沼トラスト。

子ども部会では、幼児から小学生の子どもたちが主役となって活動しています。

公開 2023/10/06(最終更新 2023/12/15)

koji

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柏市在住。四季折々の季節の良さを探し歩いたり、地域の歴史的な名所・史跡を訪れたりするのが好きです。地域活動をいくつかやっています。農園を借りて野菜や花を育てています。Instagram/@koji_koji_39

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遊休農地を活用したさまざまな活動

「総勢200人以上の大所帯です」そう語るのは我孫子市のNPO法人「手賀沼トラスト」の理事長、富沢崇さん。

【我孫子市】沼のほとりが活動フィールド!NPO法人「手賀沼トラスト」
かかしと一緒に。理事長の富沢崇さん

手賀沼トラストは、手賀沼のほとりの遊休農地を活用した米作りやヒマワリ栽培、無農薬農業や景観維持、根戸城址を中心とした里山保全活動や里山カルチャーの習得などを行う団体で、里山農教室をはじめ、ハーブ部会、養蜂部会、ソバ勉強会と、さまざまな部会が活動しています。

子ども部会は、幼児から小学生を中心とした子どもたちが保護者と一緒に農作業を楽しめる自然体験の場となっており、8月に開催された「かかし祭り」では、20世帯ほどの家族が、手賀沼トラストが管理する田んぼに立てられた手作りかかしのベストを選出する投票イベントを楽しんでいました。

【我孫子市】沼のほとりが活動フィールド!NPO法人「手賀沼トラスト」
かかし祭りの会場入り口で出迎えるかかし

これらのかかしは、7月に行われた手賀沼トラストの活動で作ったものです。

「子どもたち、そしてその親世代など若い人たちに活動が広がるのはうれしいですね」と富沢さん。

【我孫子市】沼のほとりが活動フィールド!NPO法人「手賀沼トラスト」
かかしのベストを選ぶ投票も盛り上がりました

根戸城址の保全活用 養蜂や里山農教室も

手賀沼トラストの活動フィールドの一つ、根戸城址。

伝承によると根戸城は、あの江戸城を作った太田道灌が築いたとされており、規模は小さいながら本丸跡や土塁の跡から当時の面影がしのばれます。

手賀沼トラストは、この根戸城址の下草刈りや枯れ枝処理などの樹林地管理を行っています。

また、養蜂部会がミツバチを飼育し、ハチミツ作りを行っています。

本丸跡に会場を設け、演奏者を招いてコンサートを開催するなどのイベントも行っています。

なお根戸城址は私有地につき、見学には所有者の許可が必要です。

毎年3月に開講され、家庭菜園初心者向けに有機無農薬での栽培を教えている里山農教室では、10月から11月にかけて落花生、サツマイモ、ソバ、サトイモなどの収穫体験ができ、11月にはそば祭り、12月には餅つき大会も。

【我孫子市】沼のほとりが活動フィールド!NPO法人「手賀沼トラスト」
秋には稲刈り
【我孫子市】沼のほとりが活動フィールド!NPO法人「手賀沼トラスト」
冬には餅つきも

会員向けのイベントが中心ですが、田植え、稲刈りなど一般参加が可能なイベントも多数あります。

丁寧に作られているホームページは見応えあり。

メルマガも発行しています。

NPO法人「手賀沼トラスト」
メール/info@teganumatrust.jp
ホームページ/https://teganuma-trust.jp/