片付かない部屋 、がんばっているもののうまくいかない日々の節約 。どうにかしたい!そう思っている人も多いのでは?そこで 、「 片付け 」×「 節約 」のプロ・海老原葉月さんに収納のテクニックと節約につながるコツを教えてもらいました。第4回はごちゃごちゃしがちなお財布の整理術!お金の使い方も併せて学んでお金が貯まるお財布に。

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

海老原葉月さん
暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。3COINS、カインズマニアとしても有名。
https://linktr.ee/hazuki.e39

 

公開 2023/11/28(最終更新 2024/02/29)

海老原葉月

海老原葉月

暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。 3COINS、カインズマニアとしても有名。 https://linktr.ee/hazuki.e39

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プライベート用とやりくり用、3つの財布で管理して節約

黒の長財布が「プライベート用」、他2つは「やりくり用」
黒の長財布が「プライベート用」、他2つは「やりくり用」

私は、プライベート用とやりくり用に財布を分けています。「プライベート用」は、友人との会食費や仕事の経費、あとはお酒を買ったり、個人的な用途に対してのお財布で、自分のお小遣いの範囲でやりくりしています。もう1つの「やりくり用」は変動費、つまり食費や日用品、子どもに関わる出費を管理する用の財布です。さらにこの「やりくり用」を、食費と日用品&子ども費の2つに分けて管理しています。

以前は、日用品も食費も全部一緒に管理していたのですが、余計な物を買ってしまったりして、食材を買うお金が残ってない…なんてことに。それで、食費と日用品それぞれにどのくらいかかっているのかを明確にするために財布を分けました。分けることでそれぞれの使える金額が明確になり、管理もとっても楽に。その結果、予算オーバーすることもなくなって、出費を抑えることができています。

月の予算を一括管理で使いすぎをストップ

月の予算を一括管理で使いすぎをストップ

「やりくり用(食費)」の財布ですが、もちろん財布に入れて管理するのもいいのですが、お勧めは「ビニールネットケース」。これはダイソーで購入したのですが、単純に管理がしやすい!手前と奥にそれぞれチャックが付いていて、手前の透明な方に現金とクーポンを入れて、奥のネット地の方にはレシートやお店のカードをまとめて入れています。取り出しやすいですし、クーポンも何があるか分かりやすいので使いそびれることがないのも良い点です。

プライベート用の財布は長財布を使っています。お札を入れる所が2つあるので、1つはお札を、もう1つはレシートを入れて、混ざらないようにしています。開けた時に何がどこに入っているかパッと中身が分かるようなタイプが個人的には使いやすいですね。あとは、定期的にお財布を空っぽにするようにしています。そのタイミングでレシートをチェックしたり、ポイントカードなども整理しています。プライベートのお金を使いすぎないコツとしては、月で使う分のお金をすべて財布に入れること。必要になった時に都度下ろしていると、結局いくら下ろしたのか分からなくなり、把握できないことで知らぬ間に下ろしすぎてしまう…。そうならない為にも、使える額を「見える化」することで使い過ぎの防止につながります。

まずは、財布を分ける、ここから始めてみてください。そうすることで、管理しやすく把握もでき、節約の第一歩に!

電子マネーやクレジットカードなどの見えないお金は要注意

電子マネーやクレジットカードなどの見えないお金は要注意

今、現金を持たずに電子マネーやクレジットカードで決済される方が多いと思うのですが、やりくりが安定するまでは現金でのやりくりが良いと思います。電子マネーやクレジットカードは、現金に比べると支払っている感覚やお金が減っていく感覚が薄いので結構危険。その点現金は、今いくら払って、いくら手元に残っているか明確に見えます。なので「お金を節約したい!でも苦手」という人は、まずは現金でのやりくりを安定させることを最優先にしてみてください。

自分自身の許容範囲を知り無理のない節約ライフを

自分自身の許容範囲を知り無理のない節約ライフを

お財布にしても、支払い方法にしても、やはり「見える化」が節約をする上では大事だと私は考えています。見えることで把握することができ、それがストッパーにもなります。ですので、どのくらい月に使って良いのか、何にいくら使っていいのか、それぞれの許容範囲を把握する時間を設けるといいですね。そして自分がやりやすい方法で、できる所から少しずつ始めてみてください。

わが家は、この財布を分けて、さらに週ごとに予算管理をすることで予算オーバーはなくなりました。今は、食費が23,000円で日用品と子供費が合わせて2万円、変動費のトータルは43,000円でやりくりしています。ただ、絶対この中でやらなきゃ、という感じではなく、その時の状況に合わせて臨機応変に対応するようにしていて、食費が足りなければ日用品と子供費から少し補填したり、変動費43,000円以内に収めればOKみたいな感じでやっています。なので予算も様子をみながら変動していけばいいと思いますが、予算を上げたからといって優先順位の高くないものを買ってしまうとすぐにオーバーしてしまうので、生活の基準は一定ラインに保った状態で上げることが重要です。財布1つでも節約につながっていくので、無理なく柔軟に、ご自身にあったスタイルで節約ライフを楽しんでください。