手軽にイメージを変えられて、気分も上がるヘアカラー。 でも、サロンでは満足な仕上がりだったのに、すぐに色が抜けてしまうことってありますよね。

美容室でカラーをしてもらう頻度は、いったいどれくらいがベストなのでしょうか。

理想的な頻度と、ヘアカラーを長持ちさせるコツも解説します。

ヘアカラー・リタッチが得意な美容室をさがす

公開 2023/11/29(最終更新 2024/03/19)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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理想的なヘアカラーの頻度は人それぞれ

どれくらいの頻度でヘアカラーをするのがベストかは、人によって異なります。 常に最高の状態を保ちたいのか、色落ちも変化として楽しんでいくのか。 また、こまめに美容室に通う余裕があるのか、なるべく頻度を減らしたいのか。

そういった、人それぞれの感覚や事情、髪質などでベストなヘアカラーの頻度は変わってくるためです。 それを踏まえた上で、どれくらいの頻度でヘアカラーをすればよいのか解説したいと思います。

美しく保ちたいなら1.5カ月がベスト

美しく保ちたいなら1.5カ月がベスト

ヘアカラーを常にきれいな状態でキープしたい。そんな方なら、美容室へ行く頻度は1.5カ月が目安です。 ヘアカラーでは、髪に染料を浸透させて色の見え方を変えますが、この染料はだんだん抜け落ちてしまいます。一カ月半くらい経つと染料はかなり抜けてしまうため、ヘアカラーはすっかり褪色してしまいます。 ヘアカラーをきれいな状態で保ちたいなら、1.5カ月を目安に美容室へ行きましょう。

また、1.5カ月ほど経つと、髪が伸びてきたことによって地毛の色が出る根元部分も気になってきます。個人差はありますが髪は1カ月でおよそ1cm伸びるので、1.5カ月経てば根元が1.5cmほど伸びていることに。生え際や分け目の部分だけ色が違うのが目立って、プリン頭になってしまいます。

伸びた部分の髪をカラーし直す必要性の点でも、やはり1.5カ月ほどで美容室へ行きたいところです。

時間のない人は暗めの髪色なら2〜3カ月でもOK

ヘアカラーの必要な頻度は、どんな髪色を選んでいるかによってもかなり変わってきます。 地毛が黒に近い人が、暗めの髪色を選ぶなら、ヘアカラーの染料が落ちてしまっても悪目立ちしません。

入れたカラーの褪色は避けられませんが、2〜3カ月に一度の頻度でも大きな問題は感じないことが多いでしょう。 根元が伸びても、色の差が大きくなければそれほど気になりません。

頻繁に美容室へ通うのが難しい人には、明るすぎない暗めのカラーがおすすめです。 明度や彩度は低めでも、選ぶカラー次第で印象はかなり変えることができます。 暗めの髪色の方が髪へのダメージも軽減できるため、髪のまとまりやツヤ感を重視する人にも向いています。

ブリーチをしている人はできれば1カ月で

基本的に、明るくて地毛との差が大きい髪色ほど、こまめなカラーのメンテナンスが必要です。 なぜなら、単純に髪が伸びると根元の色が目立ってしまうから。 そして、色落ちもはっきりと目立ってしまいます。

特に気をつけたいのは、ブリーチをするとき。ブリーチをしたら、ヘアカラーのもちは1カ月程度と思った方がいいでしょう。

ブリーチは髪の中にある有色成分「メラニン」を壊して髪色を変える方法です。 髪の中にもともとあった色素を壊して染料を入れるため、染料が落ちてしまえばスカスカの状態に。 髪の傷みも目立って汚く見えてしまうことも。ブリーチをするなら丁寧なメンテナンスを心がけましょう。

ヘアカラーを長持ちさせるには

美容室でのヘアカラーには、時間もお金もかかります。 せっかく手に入れた素敵な髪色は、できるだけ長くキープしたいですよね。 ヘアカラーがどれくらいもつかは、実は毎日のケアで決まります。 正しいメンテナンス方法を身につけて、きれいな髪色をキープしましょう。

ヘアカラーの仕組みと色落ちの理由

ヘアカラーの仕組みと色落ちの理由

正しいケアの仕方を知るために、まず、ヘアカラーの仕組みについて簡単に理解しておきましょう。

髪の毛の1本1本は、キューティクルという保護膜の連なりで守られています。 ヘアカラーをするときは、閉じているキューティクルを一度アルカリ性の薬剤で開いて、その中に染料を入れてから再びキューティクルを閉じて染料を閉じ込めるイメージです。

カラーが抜けてしまうというのは、閉じ込めた染料が逃げ出してしまうということ。 染料が逃げ出してしまうのは、蓋の役割をしているキューティクルが損傷したから、とイメージしてください。つまりヘアカラーを長持ちさせるためには、シンプルに、髪を日常的なダメージから守るのが大切ということなのです。

髪にダメージを与える原因には、次のようなものがあります。

・日光(紫外線)
・ドライヤーやアイロンの熱
・ブラッシング、就寝中の枕との摩擦など
・シャンプー
・ヘアカラーやブリーチ、パーマ、カット

ヘアカラーをした髪は、一度キューティクルを開かせているため、特にダメージを受けやすい状態になっています。 髪をダメージから守り、カラーを長持ちさせるためには、より一層の注意が必要なのです。

ダメージが気になる人はリタッチのみという方法も

きれいな状態をキープするためには、ヘアカラーのメンテナンスが必要です。 しかし、ヘアカラーは髪にとって負担が大きく、大きなダメージを受けるものでもあります。 頻繁にヘアカラーを繰り返していると、髪の毛はどんどん傷み、入れたカラーも抜けやすくなってしまいます。

そういった負のサイクルを避け、髪のダメージを減らすためには、リタッチを取り入れるのがお勧めです。 リタッチとは、髪の伸びた根元の部分だけを、全体の色に合わせて染める方法のことです。 プリン状態を避けるために有効で、全体にカラー剤を塗布しないので髪のダメージを抑えることができます。

ただし、リタッチは根元部分だけをカラーする方法なので、全体の褪色を解決することはできません。 ひたすらリタッチだけでカラーを繋いでいくのは難しいでしょう。

フルカラーから1〜1.5カ月経ったところで一度リタッチをして、さらに1〜1.5カ月経ったらフルカラーというように、全体を整えながらできるだけダメージを軽くするのがお勧めです。

トリートメントや色落ちしにくいシャンプーがおすすめ

ヘアカラーを長持ちさせるためには、キューティクルを開かせないことが重要です。 つまり髪にダメージを与えないよう、丁寧にケアしてあげなければいけません。 特にヘアカラーをした髪は傷みやすい状態になっています。 まずはホームケアを見直し、美容院でもトリートメントなどを追加してもらうようにしましょう。

ホームケアのポイント

ホームケアのポイント

まずは日頃使っているシャンプーやトリートメントを見直してみましょう。 洗浄力の強いシャンプーは、髪にダメージを与えやすく、カラーの褪色を早めてしまいます。 髪に優しい、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶと刺激を軽減することができます。

ただし髪に優しいシャンプーは洗浄力が弱いため、スタイリング剤を多用する人は洗い方に十分気をつかってください。 また、ヘアカラーの褪色を防ぐためには、髪に色味を足せる効果のあるカラーシャンプーを使うのもお勧めです。

優しく丁寧に洗い上げ、お風呂を出たら髪はすぐに乾かすようにしましょう。 髪の毛は、濡れている状態だとダメージを受けやすくなっています。

一番重要なのは、ヘアカラー+美容室でのトリートメント

髪をダメージから守る効果といえば、最強なのは美容室でのトリートメント。 トリートメントは、キューティクルをさらに上から包み込む保護膜のような役割を持っています。 ヘアカラーをしたら、セットで美容室でトリートメントをしてもらいましょう。

ヘアカラーをするときには、アルカリ性の薬剤を使ってキューティクルを開き、染料を入れていきます。 その残留した薬剤を中和し、髪を良好な弱酸性の状態に戻して、キューティクルを保護するのがトリートメント。

こういった多くの効果が得られるのは、美容室でのトリートメントならではです。 美容室のトリートメントには、ヘアカラーをしたあとには必須!ともいえる高い仕上げ効果があるのです。

もちろんヘアサロンではヘアカラーのみの施術でお願いすることもできますが、本当ならトリートメントも必ずセットにしたいところ。 ヘアカラーと合わせると多少高額にはなってしまいますので迷ってしまう人もいると思いますが、せっかく入れたカラーがすぐに抜けてしまってはもったいないもの。 ぜひフルカラーをしたときはトリートメントも追加するようにしてほしいと思います。

頻繁に美容室へ通う余裕があれば、1カ月に一度くらいの頻度で美容室のトリートメントをしてもらいましょう。 きれいな髪色と、ツヤツヤの質感をキープすることができます。

まとめ

ヘアカラーの寿命は、どれだけ丁寧なデイリーケアとメンテナンスができるかで決まります。 きれいなカラーを楽しみたいなら、日常のケアと、なるべくこまめに美容室へ通うこと、両方が大切です。

できるだけ1.5カ月程度の頻度を目安にして美容室へ足を運び、髪の状態を見てもらいましょう。

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