外壁塗装を検討するにあたって、何色を選べば良いのか、どんな色なら素敵な雰囲気になるのかなど、さまざまな疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。外壁の色は建物の雰囲気に大きく関わる部分なので、どのようカラーを選ぶべきか慎重に検討しなければなりません。この記事では、外壁塗装を検討している方へ向けて、人気の色をランキング形式でご紹介します。外壁塗装でどのような色が選ばれているのか知るために、ぜひ参考にしてください。
公開 2023/12/15(最終更新 2024/12/27)

目次
外壁塗装におすすめの色ランキングTOP10
外壁は何色で塗装するかによって印象が変わる上、選ぶ色の効果により「実際よりも大きく見える」「親しみやすい印象になる」などのメリットが得られる場合があります。ただし、選べる色が幅広いだけに、どの色を選べばいいのか迷う方が多いのも実情です。
さっそく、外壁塗装におすすめの色を見ていきましょう。1位から10位まで、人気の色の特徴や色の与える印象などを解説していくので、自分の理想のイメージと照らし合わせながらチェックしてみてください。
1位 ベージュ
外壁塗装の色で、最も人気が高いのがベージュです。明るくナチュラルな印象を感じるベージュは、外壁塗装の定番の一つでもあります。
外壁塗装でベージュが最も人気が高い理由は、まず汚れが目立たない点です。外壁は、雨風で汚れやすい部分であるため、汚れが目立たないのは大きなメリットと言えるでしょう。ひどく汚れている場合はベージュであっても目立ってしまう場合はありますが、白や黒といった色と比べると、汚れが分かりにくいのが魅力です。
また、ベージュは和風な家、洋風な家のどちらにもマッチする色です。家のデザインに関係なくマッチしやすいことから、外壁塗装で人気を集めています。悪目立ちしないため、周辺の他の建物から浮いて見えてしまう心配もありません。落ち着きがありつつも、温かさを感じられるようなベージュは、住宅の外壁の色として適していると言えるでしょう。
ちなみに、ベージュは膨張職と呼ばれる色です。実際の大きさよりも、建物を大きく見せる効果があります。
2位 ホワイト
外壁塗装の色で2位に挙げられるのがホワイトです。明るく清潔なイメージのある白は、建物の色として選ばれています。
ホワイト一色で塗装するケースもありますが、何にでも合う色であるため他の色と組み合わせたツートンカラーなどで取り入れられることも少なくありません。また、選ぶ色次第で表情が変わる色でもあります。黒などの暗い色と合わせるとシックな印象になり、淡いピンクなどの明るい色と組み合わせると可愛らしい印象です。
ただし、一口に「ホワイト」と言っても、たくさんの種類があることを知っておかなければなりません。ホワイトには、クリーム色に近い色や青みのある白、真っ白な純白、くすみ感のあるグレーのようなホワイトなどさまざまです。ホワイトの種類ごとに印象がガラリと変わるため、色の濃淡の違いを理解したうえで選ぶ必要があります。
3位 グレー
外壁塗装で人気3位の色が、グレーです。グレーには、汚れが目立ちにくいだけでなく、経年変化による変色や変質も目立ちにくいなどのメリットがあります。また、洗練された印象も感じられるのが特徴でもあり、都会的でモダンな雰囲気な建物を演出できる点でも人気です。
また、グレーはトーンによっても表情を変える色でもあります。明るいグレーは親しみやすい印象を感じるのに対し、暗めのグレーはスタイリッシュな印象を感じられるでしょう。大人っぽく落ち着いたデザインの外壁に仕上げることができることから、近年グレーを選ぶ方も増えてきました。
グレーは、周辺の環境と調和しやすい色でもあります。周辺の建物や緑と馴染む色でもあるため、建物と周辺の環境のバランスも視野に入れたい方におすすめです。
4位 ブラウン
穏やかで温かみを感じられるブラウンも、外壁塗装で人気の色の一つです。汚れが目立ちにくい色であるうえに、色あせがしにくい、もしくは色あせしても目立ちにくいなどの特徴があります。
ブラウンの色は、落ち着きがあるだけでなく、センスの高さも感じられるのが特徴。トーンが低めのブラウンを選んでも、暗い印象にならないため、外観では落ち着いた色合いのブラウンも好まれます。
また、ブラウンは景観に溶け込みやすい色であるため、周囲の建物と馴染みやすいのが特徴です。周辺の建物から浮いた印象になりたくない方でも、ブラウンなら安心して選びやすいでしょう。
5位 ブラック
ブラックは、外壁塗装で人気の色の一つです。シックな黒で整えた外壁は、大人の隠れ家を思わせる仕上がりになりやすく、近年注目を集めています。
また、ブラック一色で塗装してもおしゃれに仕上がるのはもちろん、さまざまな色との相性が良いため、ツートンで取り入れたり、アクセントとして一部分に入れたりするスタイルも人気です。
また、黒の塗料は外壁の素材次第で印象が変わりやすい傾向にあります。タイル×ブラックは高級感を演出しやすく、木質系サイディング×ブラックはクールにまとめつつも暗くなりすぎない印象に仕上がるでしょう。
6位 グリーン
爽やかでナチュラルテイストな雰囲気を感じるグリーンは、外壁塗装で人気の色として6位にランクインしています。
住宅の外壁塗装で選ばれるのは、深みがあるグリーンであり、ブラウンやホワイトなどと組み合わせた塗装スタイルであるケースが少なくありません。選ぶ色の組み合わせによっては、ヨーロッパの民家をイメージさせる外壁に仕上がるため、おしゃれ感を重視したいときにもおすすめです。また、深みのあるグリーンは汚れが目立ちにくいため、長く美観を保ちやすいメリットもあります。
グリーンは自然の多い地域に溶け込みやすいのはもちろんのこと、派手な色合いではないため街中の住宅にも適した色です。
7位 ネイビー
ネイビーも、外壁塗装で人気のカラーです。上品な印象を感じるネイビーは、建物を高級感のある佇まいに仕上げたいときにピッタリの色。住宅をワンランク上の雰囲気へと導いてくれます。個性的でありながらも、ハイセンスな外観へと導いてくれるため、他とはかぶらない外壁塗装を実施したいと考えている方にもピッタリです。
ブラウンやホワイト、グレーなどとの相性が良いため、ツートンカラーのうちの一色として選んだり、外壁の指し色として使ったりするのもおすすめです。
8位 ブルー
外壁塗装でブルーが選ばれるケースも増えてきました。青空のような爽やかなブルーや、落ち着いたトーンの神秘的なブルーなど、雰囲気はさまざまです。ブルーといえば涼し気なイメージがありますが、濃淡や明るさごとに実際に受ける印象は大きく異なります。実際に、明るいブルーはカジュアルで親しみやすい雰囲気に近づく一方、暗いブルーは厳格で近寄りがたいような感覚を覚えるかもしれません。
どのような雰囲気の外観に仕上げたいのか明確にしたうえで、ブルーの濃淡・明るさを調整することが大切です。
9位 ピンク
明るく個性的な外観へと導いてくれるピンクは、外壁塗装でたびたび選ばれるカラーです。ピンクはかわいらしさを感じる色であり、住宅の外壁に用いることに不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、ピンクのカラートーンを抑えたり、上品な色合いのピンクを選んだりすることで、周囲から浮いてしまう心配がなく、素敵なデザインへと導くことができます。
白に近いピンク色であれば強調しすぎない自然な色合いの外壁を実現できますし、ブラウンや白と組み合わせることでピンクの主張が強くならないため、安心して取り入れやすいでしょう。
また、ビビッド系に近いピンク色は目を引く仕上がりです。ワンランク上のこなれたおしゃれ感を演出するために、最近ではあえて強めのトーンを選ぶ方も少なくありません。
10位 黄色
黄色は、組み合わせる色次第でさまざまな表情を見せてくれる色です。ホワイトと組み合わせることで、フレッシュで爽やかな印象になりますし、アクセントにブラウンを取り入れることで、カジュアルかつアットホームな雰囲気の建物へと仕上がります。
レモンのようなビビット感のある黄色だけではなく、クリーム色に近い優しい色合いの黄色や、白に近い淡い黄色など、色の種類によって外観の雰囲気が変化するため、理想のイメージと照らし合わせながら慎重にトーンを選ぶことが大切です。
おしゃれな外壁塗装デザイン3選
外壁塗装を計画する際、注目すべき点は色だけではありません。「デザイン」にも着目して、外壁塗装の仕上がりをイメージしたり、計画を立てたりすることが大切です。ここからは、おしゃれな外壁塗装デザイン3選をご紹介します。
定番の二色塗り!ツートンカラー
おしゃれな外壁塗装デザインとして挙げられるのがツートンカラーです。異なる色を2種類使って外壁塗装をするのが特徴で、組み合わせる色次第でさまざまな雰囲気に変化します。対照的な色を2種類使うことで個性を演出しやすくなりますし、2色のうち1色をアクセント程度に使うことで統一感のあるデザインに仕上がるでしょう。
また、ツートンカラーの配色として「1階と2階と色を分ける」「縦のラインで色を分ける」「ベランダ・バルコニーのみ色を分ける」ことなどが挙げられます。何色を使うかはもちろんのこと、どのように色を分けるかによっても建物の雰囲気がガラリと変わるため、理想のツートンカラーをイメージしてみてください。
目立つ色を一部に!アクセントカラー
シンプルな色をベースにして、目立つ色を一部に取り入れるアクセントカラーは、外壁塗装で人気のスタイル。白やベージュなどを建物全体に取り入れ、窓枠周辺や建物の角、玄関回りのみに目を引く色を取り入れるなどの塗装方法が一般的です。
「目立つ色の外壁塗装をしたいけれど派手になってしまいそう」と思う場合でも、アクセントカラーとして使えば、取り入れやすいのではないでしょうか。特に、赤やビビットピンク、明るいグリーンなどは建物全体に用いると派手すぎる印象になります。しかし、アクセントカラーとして選べば、遊び心や差し色として適度に目立たせることが可能です。
窓枠やタイルを活かすカラー
おしゃれな外壁塗装デザインのアイデアの一つが、窓枠やタイルを活かしたカラーです。例えば、建物全体を淡い色で塗装して、窓枠のみ黄緑を選ぶと、ヨーロッパの街並みに出てくるようなおしゃれな建物へと仕上がります。
また、建物の素材としてタイルを使っている場合は、タイルの色に合わせて外壁の色を選ぶのもおすすめです。例えば、タイルの色がブラウンであれば、ホワイトやイエロー、ネイビーなどで外壁塗装を行うことでカジュアルなデザインを実現できるでしょう。
外壁塗装の失敗しない色選びポイント
外壁塗装を計画している方に大切なポイントが、色選びです。外壁塗装では好きな色を選べば良いわけではなく、外壁としてふさわしい色を選んだり、相性の良い色を複数選んだりしなければなりません。ここからは、外壁塗装で失敗しないための色選びのポイントをご紹介します。
奇抜すぎる色を選ばない
外壁塗装では、奇抜すぎる色を選ばないよう注意してください。原色やビビットカラーなどは建物全体に取り入れてしまうと、周辺環境から浮いたような印象になってしまいます。赤やショッキングピンク、ネオンカラーなどは、建物全体の塗装には向いていません。
また、ツートンカラーなどで複数の色を使う場合、奇抜な色同士で組み合わせてしまうと派手すぎる可能性があります。奇抜すぎる色を選びたい場合は、アクセントなど部分的に使うことを意識すれば、ちょうど良い遊び心を演出できるでしょう。
色の組み合わせを間違えない
ツートンカラーや、アクセントカラーなどを取り入れる際には、色の組み合わせを間違えてはいけません。相性の悪い色を組み合わせてしまうと、違和感のある仕上がりになってしまうため注意が必要です。
例えば、オレンジと紫、ピンクと赤などのように、色同士の主張が強かったり、組み合わせることでちぐはぐな印象を感じたりするような組み合わせは適していません。複数の色を選ぶ際には、控えめな色合いで組み合わせたり、淡い色と原色でアクセントカラーを楽しんだりするなど、工夫して選ぶ必要があります。
ちなみに、外壁塗装におけるツートンカラーの人気の組み合わせは「ホワイト×グレー」「ブラウン×ベージュ」「ホワイト×ベージュ」などです。ブラウンやホワイト、ベージュなどの色は失敗しにくくさまざまな色と相性が良いため、ツートンカラーを選びたい場合はぜひ検討してみてください。
汚れが目立つ色を選ばない
外壁塗装では、汚れが目立つ色は避けた方が賢明です。基本的に、淡い色や明るい色、ブラックは汚れが目立ちやすい傾向にあります。外壁は雨風で砂埃やカビ、コケなどの汚れが目立ちやすくなる上、紫外線で色あせも生じやすいのが難点です。建物の美観を長期間維持するためにも、汚れが目立ちにくい色を選びましょう。
汚れが目立ちにくい色として、ブラウン、ベージュ、グリーンなどが挙げられます。外壁塗装の色選びで迷ったときには、「汚れが目立つか否か」を基準に判断するのもおすすめです。
ただし、汚れが目立つ色は徹底して避けるべきというわけでもありません。ホワイトやイエロー、ピンクなど、汚れが目立ちやすい色であっても、アクセントとして取り入れたり、ベランダやバルコニーなどに取り入れたりするなどの方法があります。
汚れが目立つ色も工夫次第で選べるので、どこにどの色を用いるかしっかり検討したうえで、外壁塗装の色を選びましょう。
近隣や景観を気にして外壁塗装する
外壁塗装の色を選ぶにあたって、知っておきたいのが周辺環境を考慮することです。近隣の民家や建物、周辺の景観などを視野に入れて、外壁の色を選ぶ必要があります。近隣や景観を無視して外壁塗装をしてしまうと、自分の家だけ悪目立ちしてしまう可能性があるので注意してください。
例えば、周辺は街路樹や公園などで緑が多いにもかかわらず、外壁塗装でピンクや紫などの鮮やかなカラーを選ぶと浮いた印象になってしまう恐れがあります。また、周辺の民家がブラウンやホワイト、ベージュなどのナチュラルな雰囲気である中、自分の家だけシックな黒を選ぶと近隣の雰囲気と馴染まなくなってしまうかもしれません。
自分の理想の色で外壁塗装を行うことは大切ですが、同様に近隣や周辺の景観の考慮も重要なことを頭に入れておきましょう。
外壁塗装の気を付けるポイント
外壁塗装を計画するにあたって、あらかじめ知っておきたい気を付けるべきポイントがあります。建物の塗装は大がかりなリフォーム・リノベーションとなるため、失敗しないためにも注意点を把握したうえで計画することが重要です。ここでは、外壁塗装の際、具体的にどのような点に気を付けるべきなのかご紹介します。
色ごとの印象や特徴を知る
外壁塗装で気を付けるポイントとして、まず挙げられるのが色ごとの印象や特徴を把握することです。本記事でも何度か触れている通り、色によって与える印象や、特徴は大きく異なります。例えば、ベージュはナチュラルで温かみのある印象を感じるだけでなく、膨張色であるため建物を実際よりも大きく見せられるのが特徴。何色にどのような印象・特徴があるのかしっかり把握し、外壁塗装に用いる色を選ぶことが大切です。
また、ツートンカラーやアクセントカラーなどのように、組み合わせる印象によって印象や特徴が異なる点も覚えておきましょう。例えば、ホワイトを使用する際、選ぶ組み合わせがブラックとブラウンでは印象も特徴も異なります。
外壁塗装を計画するにあたり、複数の色を使いたいと検討している方は、組み合わせる色を慎重に選んでください。
塗料の種類や特徴、価格相場を知る
外壁塗装を計画する際には、塗料の種類や特徴、価格相場などをあらかじめ把握しておきましょう。
塗料には以下のような種類があります。
・アクリル
・ウレタン
・シリコン
・フッ素
それぞれ質感や耐久性などに違いがあります。また、グレードも異なり、最も品質が高いのはフッ素系の塗料です。一方、グレードが高くなるにしたがって価格も高くなるデメリットもあるため、理想の仕上がりと予算のバランスを見ながら適した塗料を選ぶ必要があります。
理想のイメージや希望を明確にする
外壁塗装で気を付けるポイントとして、理想のイメージや希望を明確にすることが挙げられます。理想のイメージや希望が漠然としていると、そもそもどのような色を選べばいいのかも曖昧になりかねません。いざ完成してから「もう少し明るい色を選べばよかった」「自分の好きな雰囲気ではなかった」など、後悔することになってしますでしょう。
外壁塗装は大がかりな工事が必要なので、簡単に塗り直しはできません。事前にイメージや希望をしっかりと固め、計画的に進めることが必須です。
何色を選ぶべきか迷ったときには、どのようなデザインの雰囲気をイメージしているのかを基に、施工業者の担当者に意見を求めてみると良いでしょう。