小さなお子さんや初めてのお子さんがいるご家庭では、子どもが習い事や幼児教室へ通い始める時期はいつがいいのか、悩んでいる場合も多いのではないでしょうか。せっかく通い始めるのなら、お子さんには長く楽しく続けてもらいたいところです。
3歳は周囲への興味や関心が増え、「自分でやりたい!」「知りたい!」という好奇心や探求心が旺盛になる年齢と言われており、習い事を始める絶好のチャンスです。
この記事では、3歳の子どもにおすすめの習い事をランキング形式でご紹介します。習い事を選ぶときに気を付けたいポイントや月謝の目安などもご紹介しますので、習い事を選ぶ際にぜひ参考にしてください。
公開 2023/12/18(最終更新 2024/03/25)

目次
3歳の習い事、選ぶときに気をつけるポイントは?
子どもを習い事に通わせても、もし途中で「嫌い」になってしまったらどうしようとお考えの親御さんも多いかもしれません。子どもに「この習い事は嫌い」という意識が生まれてしまうと、無理やり続けさせたとしても身にならない可能性が高いです。
そんな失敗をしないためにも、3歳という小さな子どもに習い事をさせる際には下記3つのポイントに注意して選ぶことが大切です。
子どもの適性を考え、本人に合った習い事かどうか
兄弟姉妹でもまったく性格が異なるように、同じ3歳でも子ども一人ひとり興味や関心は違います。身体を動かすことが好きな子や、じっくり好きなことを集中するタイプ、とりあえず何でもチャレンジする好奇心旺盛な性格など、子どもの適性を考え選んであげましょう。
子どもが興味を持って通い続けられるかどうかを見極めるためには、体験ができるところはまず体験を利用し、子どもの反応をしっかりと確認するのがおすすめです。
ここで注意したいのが、お友達や仲の良いママ友が通っているからなどの理由で、子どもの習いことを選んでしまうことです。もしかしたらそのお友達が何かの理由で辞めてしまうことで、自分の子どものモチベーションが下がってしまう可能性もあります。
きちんと子どもが興味を持って、通い続けられるかを把握して選ぶようにしましょう。
3歳児は送迎必須。距離や曜日は無理がない範囲?
小学生の塾や習い事と異なり、3歳の子どもの習い事には親の送迎が必要です。教室によっては、習い事の間ずっと、親の付き添いや同伴を求められる場合もあります。
夫婦共働きの場合やパートなどの場合でも、勤務時間や曜日が子どもの習い事の時間がかぶってしまうと送迎が難しく、子どもを通わせるのは難しいでしょう。
また、習い事の教室が徒歩圏内か、自転車でなら送迎できるのか、車やバス・電車などを利用して送迎する必要があるかどうかも重要です。車の場合は駐車場があるのか、子どもが安全に乗降できる場所はあるかなども確認してください。
さらに、幼稚園や保育園でお友達とたくさん遊んだ後に習い事に行くとなると、子ども自身が疲れて大変な場合もあります。その場合は平日ではなく、土日の教室を探すなどの配慮も必要です。
習い事は1回通えば終わりではなく、定期的に長く通うことになります。送迎が難しくなって辞めさせざるを得なくなったという事態にならないよう、ご自身の予定なども考慮に入れて選ぶようにしてください。
月謝は無理なく続けていける額かどうか
習い事は基本的に、年齢が上がるにつれて月謝が高額になっていきます。習い事を始める際には、家計から教育費としていくら捻出できるのか、1年間通った総額費用はいくらぐらいになるのかをまず確認しましょう。
また、習い事は月々に支払う月謝だけを考えておけば良いわけではありません。音楽関係であれば楽器や楽譜、スポーツ関係なら道具やユニフォーム、合宿や遠征費などが発生します。知育系も年齢やレベルに応じて必要な教材が変わるため、レッスンが進んでいくほど想定していた以外の出費が増える可能性があるので注意してください。
他の兄弟が習い事をしている場合や、複数の習い事をした場合も合計金額を把握し、通い続けさせられるのかしっかりと検討することをおすすめします。
3歳に人気の習い事ランキング 水泳と英語が人気!
3歳の子どもの習い事を選ぶ際、やはり他の人がどんな習い事をさせているのか気になるのではないでしょうか。
学研教育総合研究所 幼児白書Web版(2022年9月調査)によると、3歳児の習い事ランキングベスト10は以下の通りです。
1位 水泳
2位 英語・英会話教室(読み書き中心)
3位 体操教室
4位 通信教育
5位 音楽教室(歌や楽器など)
6位 学習塾・教室
7位 サッカー・フットサル
8位 ダンス(バレエ以外)
9位 習字・書道
10位 そろばん
ここからは、習い事のランキングをふまえ、それぞれの習い事の魅力やおすすめの理由、料金などをご紹介します。
1位 水泳
水泳は、水の浮力と抵抗により全身の筋力や心肺機能を高め、関節や筋肉に強い衝撃や負荷がかかりにくいことからケガもしにくく男女ともに人気の習い事です。3歳という小さいうちから水に親しむことで、水を怖がる前に泳ぐ楽しさを覚えることができます。
また、多くの水泳教室では「進級テスト」を設けており、合格すると帽子の色が変わったり、新しいワッペンをもらえたりと目標を達成することで自信を持つことができるのも魅力です。
さらに、水泳は時間内に完結し、宿題など自宅での学習の必要がないため、他の習い事と併用して通いやすいというメリットも人気の要因です。
しかし、プールの水は塩素殺菌をされていることがほとんどなので、皮膚が弱いお子さんや皮膚に疾患のあるお子さん、眼や耳に疾患があるお子さんは、かかりつけ医に相談してください。
▼月謝の目安:約5,000~12,000円(通う回数により異なる)
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2位 英語
英語は2020年から小学校で必修化され、小学校中学年では「聞く・話す」、小学校高学年では「書く・読む」を加えて英語力を養っていくことになりました。グローバル化が進み数多くの外国人が日本に来日している現代においては、英語は必須の習い事と言えるかもしれません。
3歳から英語を学ぶメリットは、英語を英語のまま理解する「英語脳」が発達すると言われています。耳から入った単語をそのままインプットし、日本語にはない音である「R」と「L」や、「TH」の識別や発音がスムーズになります。
また幼児期から英語を学ぶことで、外国人への萎縮や抵抗感が少なくなり、多様性を受け入れやすくなるという点もおすすめです。
▼月謝の目安:約8,000~18,000円(レッスン形式により異なる)
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3位 体操教室
体操教室では主にマット運動や跳び箱、鉄棒などの器具を使い、日常生活や家の中ではなかなか体験させてあげることができない「転がる・逆さまになる・ぶら下がる・支える」という動きを練習することで、全身を上手にコントロールし、「体を操る」力を養います。
小学校の体育でマット運動や跳び箱、鉄棒が上手にできなかったことで運動が嫌いになったり、コンプレックスになってしまったりという経験のある人も少なくありません。就学前に経験しておくことで、体育に苦手意識を持たなくなる可能性が高いと言えるでしょう。
身体が発達する時期の3歳で体操を習うことで柔軟性を高め、日常生活や他のスポーツをした時にもケガを予防できる点でも人気の習い事のひとつです。
▼月謝の目安:約5,000~8,000円(別途保険加入費が必要)
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4位 通信教育
通信教育は教室でじっと座っていることが苦手なお子さんや、人見知りで先生やお友達とのコミュニケーションに不安があるお子さんでも、好きな時間に自分のペースで進めることができると人気の習い事です。
慣れてくるまでは親が一緒に付き添い、子どもの意欲を掻き立てることも必要なため、先生代わりとなる親の役割や負担が大きいかもしれません。しかし、一緒に取り組むということは、教材を利用して子どもとのコミュニケーションも取れ、子どもの成長を実感できる貴重な機会と言えるでしょう。
また、通信教育の幼児教材には絵本教材やおもちゃ教材、ワーク教材など種類が豊富にあります。時間も15分程度からと選ぶこともできるので、ひとりで取り組んでくれるようになると通信教育をしている間に家事などができ、忙しいご家庭におすすめです。
▼月謝の目安:約1,000~5,000円(支払い方法により異なる)
5位 音楽教室
歌はもちろん、ピアノやバイオリンなどの楽器にダンスなど、音楽の習い事は子供の音感を鍛え、手先の器用さを育むこともできます。歌う、指を動かす、音を聴くなどの動作を繰り返し行うことで、脳の働きをアップさせる効果も期待できるでしょう。
リズム感や音感を育てるためには、なるべく小さいうちから音に触れることが大切と言われています。音楽教室には個人でレッスンを受けるタイプと、集団でレッスンを受けるタイプがあるので、子どもの性格などに合わせて選ぶのがおすすめです。
また、音楽教室では定期的に発表会が開催されることが多く、練習の成果を発揮でき自信につながるほか、人前に出ることに慣れる練習にもなります。
▼月謝の目安:約5,000~12,000円
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6位 学習塾
幼児教室と言えば学習塾と思っている人も少なくありませんが、3歳で通う学習塾は遊びやコミュニケーションを大切にしながら、表現力や聞く力、考える力を養うことをメインにしています。
学習塾によりさまざまな教育メソッドや教育方針からなるカリキュラムが用意され、発達段階に合わせての教育を行ってくれるため、まずはいろんな教室を体験し、子どもが楽しく通うことができる教室を見つけましょう。
年齢別のクラスになっていることが多いため、お友達が作りやすいことや、同年代の子どもを持つ親と知り合えるのも魅力です。
▼月謝の目安:約6,000~30,000円
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7位 サッカー・フットサル
3歳になると運動能力も向上してくるため、活発なお子さんだと公園を一日中走り回り、親御さんがヘトヘトになって帰ってくるケースも少なくありません。
あふれんばかりのパワーを発散できると人気のスポーツ系の習い事のなかでも、ボールひとつでどこでも練習できるサッカーやフットサルは、男女ともに高い人気があります。
しかし、3歳ではまだルールを覚えるのが難しく、サッカーやフットサルをプレーするというよりはグラウンドを走り回り、身体を動かす楽しさを覚えること、サッカーボールを蹴る力加減を習得することがメインです。
そのうち、仲間と協力してプレーする楽しさや、試合に勝ったり負けたりすることで心も鍛えられるなど、心の成長も育めるでしょう。
▼月謝の目安:約2,000~10,000円
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8位 ダンス(バレエ以外)
ダンス教室にはヒップホップやジャズダンス、フラダンスに日本舞踊など種類が豊富にありますが、どのジャンルのダンスでも長時間身体を動かすことで基礎体力が向上し、柔軟性や集中力を育む効果が期待できます。
また、振り付けや身体の動かし方で伝わり方も変わるため、自分を表現する力も身に着けられるようになります。発表会など人前で踊る機会も多いため、積極性も養われ、子どもが自信を持つようになるでしょう。
多くのダンススクールには3~4歳程度からスタートできるクラスがあるため、小さな子どもでも始めやすい習い事のひとつです。
▼月謝の目安:約5,000~10,000円
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9位 習字・書道
運動系や芸術系など新しい習い事も数多くなるなかで、昔からある書道・習字もずっと根強い人気です。字がきれいに書けるようになるほか、指先で筆記具を操ることで脳を活性化すると言われています。
また、正しい姿勢で字を書く習慣が身に着き、上達するまで何度も繰り返すことで集中力や忍耐力も養われます。
読み書きを学ぶ最初にきれいな字を書けるようになると、学校の先生や友達に褒められたりすることも多いため、自分に自信が持てたり、国語の授業が好きになる可能性が高いと言えるでしょう。
3歳から始める場合、墨の誤飲や服などを汚してしまう可能性を考慮しなければなりません。そこで、筆ではなく鉛筆での硬筆から始める教室や、墨を使わず水で書く「水書き」で段階的に毛筆の練習を行う教室もあるので、興味がある場合には確認してみてください。
▼月謝の目安:約2,000~5,000円
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10位 そろばん
3歳は数字を少しずつ覚えてくる時期でもあり、数字や計算に対して苦手意識を持たないうちにそろばんを習わせることで、小学校からの算数に自信をもって臨めるようになります。
計算能力や暗算力が身に着くことはもちろん、視覚と指先を使うため右脳が活発になり、記憶力や創造力を高めると言われています。またそろばんは数の読み上げを聞いたり、表示された数字を一瞬で認識したりと、習熟することに集中力がどんどん高まるのも魅力です。
そろばん教室というと、多くの生徒が一緒に通う教室が多かったのですが、最近では個別授業で行う教室も増えてきました。大人数の場合でも年齢や習熟度でグループ分けされるので、安心して通わせることができるでしょう。
▼月謝の目安:約4,000~12,000円
子どもが習い事を嫌がるときはどうする?
いくつもの幼児教室を体験し、子どもの興味のある習い事を厳選したとしても、習い事を嫌がってしまう可能性はあります。そんな時に無理やり行かせようとすると、ますます嫌がるという悪循環に陥りかねません。
まずは、なぜ習い事に行きたくないのか、ゆっくり理由を聞いてあげましょう。気が乗らない時には、お気に入りのグッズなどを持参することで気分を変えることで急に行く気になる可能性もあります。また、幼稚園や保育園で疲れている場合や、友達や先生とトラブルがあった場合には、思い切ってその日は休ませるなどの判断も必要です。
何度も行くのを嫌がる場合は、苦手になった、あるいは興味を持てなくなってしまった理由があるかもしれません。その場合は先生に相談すると良いでしょう。
特に小さいお子さんの習い事の場合、無理に続けても身につかず、時間もお金も無駄になってしまいかねません。理由に合わせて対応し、楽しく通える環境を作ってあげることが大切です。
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