我が子が2歳になり、そろそろ習い事をさせようかとお考えの方も多いのではないでしょうか。習い事は我が子の母子分離につながるという意見もあり、我が子の成長に関心がある方にとっても興味深いでしょう。しかし、2歳という年齢はまだまだ幼く、選べる習い事も少ないのが実情です。
この記事では、2歳におすすめの習い事をご紹介し、2歳はどのような時期なのか、2歳で母子分離できる習い事はあるのかといった点を解説します。2歳の子どもがいる、もうじき2歳を迎える子どもがいる方は、ぜひ参考にしてください。
公開 2023/12/19(最終更新 2024/03/25)

目次
2歳ってどんな時期?
2歳は、少しずつ「自我」が芽生えてくる時期です。これまでは、ママやパパの手を借りていたことも一人でやりたがったり、今までやったことのないことも「やりたい」と言い出したりするようになってきます。
例えば、「自分一人で着替えをしたい」「兄・姉と同じことをしたい」「保育園の準備を自分でやりたい」といったことが良く見られるのも、2歳頃です。
しかし、2歳ではできることが限られているため、自分でできることにも限界があるでしょう。そのうえ、うまくできないことも多く、思い通りにいかずにかんしゃくを起こす子どもも少なくありません。
また、2歳は運動能力が発達する時期でもあります。動ける範囲が広がったり、筋力が向上したりして、「走る」「飛ぶ」「ぶらさがる」など、いろいろな動きができるようになる時期です。成長を感じられる一方で、危険な行為にもつながりやすく、テーブルに乗って落下したり、のぼった椅子ごと転倒したりする事故のリスクも増えます。
脳の発達により、体の機能がどんどん向上するのが2歳の特徴です。長い人生の中でも、2歳の時期は成長において重要な時期と言えるでしょう。
2歳に習い事は必要ない?
2歳に習い事は必要か否かについて、世間ではさまざまな意見が挙がっていますが、結論としては「楽しめる」ことを前提として始めるのであればメリットは大きいです。
2歳の時期は、運動機能が向上するだけでなく、指先も上手に使えるようになります。0歳や1歳と比べると、選べる習い事も増えてくるため、子どもの身体機能に合う習い事を選べるほか、さまざまな機能・能力の向上を期待できるでしょう。また、自我が芽生え、「やってみたいこと」「楽しそうと感じたこと」など、興味・関心も生まれてくる時期です。心身の成長スピードにマッチしつつ、本人が興味を持てる習い事を選ぶことが、2歳児にとって必要だと言えるでしょう。
しかし、無理に習い事をさせる必要はありません。子ども本人にやる気があり、楽しめるようであれば習い事を始めるようなイメージで検討することが大切です。本人がやりたがらないのに無理に習い事を始めてしまうと、子どもにストレスがかかってしまいかねません。イヤイヤ期を深刻化させるリスクもあり、ママ・パパの負担も増える可能性があります。
2歳の習い事は強制ではなく、あくまでも「本人が楽しめる」「本人がやりたがる」を前提とすることが大切です。本人の成長に合わせて習い事させたいとお考えなら、そもそも子どもが習い事に対して前向きにとらえられるか、積極的な姿勢で臨めそうかといった点を考慮した上で検討してください。
母子分離できる習い事はある?
母子分離とは子どもが母親から離れても不安にならなくなる現象です。子どもの成長を感じられるでしょう。母子分離がスムーズにできれば、子どもが習い事を楽しんでいる間、ママは一人時間を確保できるためちょっとした息抜きタイムにもつながります。
ただし、母子分離を焦ってはいけません。子どものペースや性格に合わせて根気強く進めていくことが大切です。焦らずにじっくりと進めていきましょう。
母子分離できる習い事はありますが、2歳では選択肢が少ないのがやや難点かもしれません。
男の子にも女の子にもおすすめ!2歳の習い事5選
ここからは、男の子にも女の子にもおすすめできる習い事をご紹介します。2歳でできる習い事をぜひチェックしてみてください。
スイミング
2歳の女の子・男の子どちらにもおすすめできる習い事として、スイミングが挙げられます。子どもの習い事として定番でもあるスイミングは、有酸素運動の一つであり、体全体を動かせるスポーツです。
地上とは異なる動きが求められたり、特殊なバランス感覚が必要となったりするスポーツでもあるため、身体機能を向上しやすいのがメリットです。水中では、体に対して負荷がかかるため、筋力アップも期待できるでしょう。
また、スイミングは免疫力の向上に寄与するのもポイントです。風邪や感染症の予防にもつながる可能性があるため、運動機能にとどまらず子どもの健康な身体作りのためにスイミングを検討するママ・パパも少なくありません。
▼月謝の目安:7,000~10,000円(通う回数やコースにより異なる)
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絵画・造形
2歳児におすすめできる習い事の一つが、「絵画」「造形」などです。2歳頃になると、少しずつ指先を器用に使えるようになり、絵を描いたり、物を作ったりする作業がスムーズにできるようになってきます。
指先を動かすことは、脳機能の向上にもつながることから、知能の発達にもいいと言われています。絵画や造形など、指先を動かす作業は子どもの脳に良い刺激を与えるため、2歳児の習い事としてもぴったりです。
また、絵画や造形などは、子どもの想像力・創造力を適度に刺激し、子どもらしい自由な考え方や感受性の豊かさにもつながるとされています。絵画・造形は、本人のイメージを形にする活動なので、表現力の向上にもつながるでしょう。絵画や造形を通して、自分の気持ちを周囲へ伝える能力も高められる点もメリットです。
▼月謝の目安:2,000~5,000円(月1~2回の場合)
リトミック
近年注目を集めている習い事でもある「リトミック」は、歌う、踊る、楽器を奏でるなど、音楽や音に合わせて自由な表現を楽しむ習い事です。耳で聴いて表現するため、音楽分野の能力の向上を期待できるでしょう。基本的な音感や、リズム感などを高めやすいのがリトミックの特徴です。
また、音楽に合わせて体を動かし表現を楽しむため、音楽の分野だけではなく、運動機能の向上や知的能力の発達など、さまざまな能力を養うことができます。加えて、「教えられた通りに実行する」といった過程がなく基本的に自由に表現できるため、子どもが楽しみやすい点もメリットです。
リトミックの具体的な活動内容はスクールによって違いがありますが、年齢別に適したプログラムを提供している場合がほとんどです。2歳児の成長や発達にふさわしい取り組みをしているリトミックスクールをリサーチし、我が子に合ったところを探しましょう。
▼月謝の目安:2,500~10,000円(通う回数により異なる)
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英会話教室
幼少期に身につけると良いとされる「英会話」は、2歳児の男の子・女の子におすすめの習い事です。幼児期のうちに英語に触れる機会を増やすことで、いわゆる「英語耳」を身につけやすくなります。英語耳は、英語を聞き取り理解する能力を持った耳のこと。幼いうちに英語に触れることで、英語を聞き取る能力を身につけられるとされています。
日本語と英語には「周波数」に違いがあることをご存じでしょうか。日本語だけを聞いて育った子どもに比べ、英語・日本語の両方を聞いて育った子どもの方が、英語特有の周波数に慣れやすかったり、自然と耳や体になじみやすかったりする傾向にあります。グローバルに活躍できる大人が求められる昨今、子どもの将来のためにも2歳頃から英会話教室に通わせようと検討する方は少なくありません。
▼月謝の目安:約5,000~15,000円(レッスン形式により異なる)
体操教室
2歳児の習い事としては、「体操教室」もおすすめです。マット運動や鉄棒、跳び箱、ボール遊びなどを行う体操教室は、体のさまざまな部分をまんべんなく動かし、鍛えられます。
複雑な動きをしたり、不安定な姿勢でバランスをとったりするなど、他のスポーツにはない動きが多く、2歳頃の子どもの身体機能の向上を期待できます。楽しみながら体操教室での取り組みを行えれば、遊び感覚で体力も向上するでしょう。
2歳のうちに体操教室で基本的な運動機能を向上できれば、今後子どもが成長したときに興味のあるスポーツを新しく始めても慣れやすかったり、上達しやすくなったりするチャンスもあります。サッカーや野球、ダンス、バスケなど、いずれのスポーツも運動機能が求められるため、今のうちに体操教室で身体機能を向上させるために、検討してみてはいかがでしょうか。
▼月謝の目安:3,000~12,000円(通う回数やコースにより異なる)
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親子無理なく習い事を続けるためにチェックしたいポイント3つ
親子が無理なく習い事を続けるにあたり、あらかじめチェックしておくべきポイントがあります。「2歳」という幼い年代での習い事は、必ずしも親が想定している通りにスムーズに進められるとは限りません。いざ習い事を始めてから悩まないよう、以下のチェックポイントを確認しておきましょう。
本人に合った習い事かどうか
親子無理なく習い事を続けるために、まずチェックしたいのがそもそも本人に合った習い事であるか否かです。2歳とはいえ、「好きなこと」「嫌いなこと」が徐々にわかってくる時期。また、同じ2歳であっても、成長・発達スピードには個人差があります。2歳の時期に習い事を選ぶ際には、本人の性格や関心、心身の発達レベルに合わせなければなりません。
我が子にどのような習い事があるのかを検討する際には、普段の日常生活の中で子どもが何に関心を示すのかをチェックしたり、さまざまな習い事の「無料体験」に参加したりするのがおすすめです。
例えば、「公園に行くと砂場で何かを作っていることが多い」「家ではねんど遊びをすることが多い」ことに心当たりがあれば、絵画や造形など、物を作って表現する習い事が向いている可能性があります。「音楽を聴いて体を動かすことが好き」「テレビで音楽がかかると関心を示す」などの傾向が見られるなら、リトミックとの相性が良いと判断できるでしょう。
習い事の多くは、無料体験教室を実施しています。実際に通い始める前に、一度子どもが関心を示すか、本人の発達スピードにマッチしているか判断するためにも、体験にチャレンジしてみてください。
2歳児の体力やイヤイヤ期を考え、できるだけ近くを選ぼう
2歳の子どもの習い事を選ぶ際には、通う場所を慎重に考える必要があります。2歳はイヤイヤ期真っ盛りでもあるため、習い事先へ向かう最中や帰宅途中に駄々をこねる可能性が否定できません。習い事先へ向かっている最中に「行きたくない」と泣き出したり、帰宅の道中で「帰りたくない」と嫌がったりすることも考えられます。2歳のイヤイヤ期の我が子を連れて習い事を継続するためには、なるべく移動中のママ・パパの負担を軽減することも重要です。
せっかく習い事を始めたものの、移動中の子どものわがままがひどくて続けられなかったとの声も多いため、できるだけ家から近い場所や公共交通機関を利用せずに通える教室を選ぶと安心です。
月謝は無理なく続けていける額かどうか
習い事は長く継続することが前提なので、そもそも月謝が無理なく支払える額であるかどうか検討する必要があります。まずは、家計を明確にし、どれくらいまでであれば月々の習い事にお金をかけられるか検討してください。習い事を重視するあまり、生活がカツカツになってしまうような状況は好ましくありません。将来のための貯金も必要となることを理解し、無理のない予算計画を立てることが必要です。
また、同じ習い事であっても、教室やスクールによって月謝の額に違いがあります。複数の習い事先の月謝を確認し、無理のない価格帯の教室・スクールを選ぶことも重要です。お金の問題は家族で共有する必要があるため、ママ・パパの間でしっかり相談して、どれくらいの費用を習い事にかけられそうか考えてみましょう。
子どもが笑顔になれる習い事を選ぼう!
2歳の時期は、脳の機能や身体機能などの発達がめざましく、本人に適した習い事を始めることで、さらなる成長を促すことにもつながります。本人が楽しめる習い事であれば、日常生活の中で楽しい時間を増やすこともできるでしょう。
また、習い事は「母子分離」のきっかけの一つでもあります。ママがいなくても不安にならず、自分の時間を楽しめるようになれば親の負担も軽減でき、ママの息抜きの時間の確保もしやすくなり、より余裕を持って育児ができるかもしれません。2歳の子どもの習い事をお考えの方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら我が子の習い事についてぜひ検討してみてください。