お子さんが塾からなかなか帰ってこなかったり、塾からの帰宅時間が毎回遅かったりして心配する保護者の方も多いのではないでしょうか。事件や事故に巻き込まれていないかと、子どもの身を案じるのは親として当然の感情です。
ここでは、学習塾の授業の終了時間について詳しく解説します。お子さんの帰りが遅い場合の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
公開 2024/02/10(最終更新 2024/03/25)

目次
塾の授業終了時間を調査
塾の授業が終わる時間は、お子さんの学年や目的によって大きく異なります。ここでは、塾の授業終了時間をお子さんの年代別に見ていきましょう。
小学生
小学生の1コマの授業時間は45~60分が一般的で、1日に2コマ実施する学習塾もあります。小学生では17時頃からスタートし、19時頃には終了する塾が多いです。
小学生の生活リズムを考慮すると、遅くても20時までには塾を出るのが望ましいでしょう。睡眠時間をしっかり確保するためにも、21時30分から遅くとも22時過ぎには就寝できるように心がけたいところです。
ただし、小学生の場合は一般的な学習塾と中学受験用の学習塾とで授業のコマ数や授業の終了時間、そして通塾回数が大きく異なります。
中学受験を専門とする学習塾の場合は、17時から授業を開始して21時から22時ごろに終わるところが多いようです。夜遅くまで授業を受ける場合は、お弁当を持参し塾で食事を取ります。
帰宅時間が遅くなる場合は、保護者の送迎が必須です。入会を検討している塾の帰宅時間の目安を確認して、お子さんや保護者の方が無理のない範囲で通える塾を探すとよいでしょう。
中学生
部活動に入るお子さんが多い中学生の学習塾は、授業の開始時間が遅めです。多くの学習塾では19時前後から授業がスタートします。1コマの授業時間は45〜60分で、1日に2コマ受けるのケースも多くなります。授業の合間の休憩時間を含めると、終了する時間は大体21時30分から22時前と考えましょう。
終了する時間帯がかなり遅いため、塾を選ぶ際は送迎が可能な範囲、もしくはお子さんが自宅から徒歩や自転車で通いやすい範囲での塾選びが重要です。
平日になかなか学習する時間が取れないお子さんの場合は、週末に通塾するケースもあります。お子さんの生活スタイルに合わせた授業を展開する塾を探していきましょう。
高校生
高校生の場合も、中学生と同様に部活動に励むお子さんが多いことから、授業の開始時間は19時前後が基本です。一方、部活に入っていないお子さんや部活動を引退したお子さん向けに、15時台から授業を展開している学習塾もあります。
大学受験対策の授業は1コマ80分と長めなことが多く、間に10分程度の休憩を設ける塾もあります。一番遅いコマを受講する場合の終了時間は、22時前後と考えましょう。
受験期のお子さんや平日の通塾が難しいお子さんは土曜日や日曜日に集中的に受講できる学習塾や予備校もおすすめです。
塾が遅くなる原因
授業の終了時間を過ぎても、お子さんがなかなか塾から出てこなくて悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。ここでは、塾から帰宅する時間が遅くなる原因についてご紹介します。
授業後に自習や質問をしている
授業が終わった後に、授業に関する質問をしたり、自習や補習をしたりすることで帰宅時間が遅くなるケースが考えられます。保護者の方は授業が終わっているのだからすぐに塾を出るだろうと考えますが、お子さんとしては「勉強を理由に居残りをしているのだから帰宅時間が遅くなってもいいだろう」と捉えていることも。
このような保護者とお子さんの認識のズレによって、帰宅時間が遅くなってしまうのです。
授業後に友達と雑談をしている
勉強を理由に居残りをするケースもありますが、授業後にお友達とおしゃべりをして遅くなっているケースも見受けられます。塾の校舎内だけでなく、塾の外でお友達と雑談を楽しんでいることも考えられるため、夜の遅い時間などは注意が必要です。
特に、中学生や高校生など年齢が高くなるにつれて、長時間たむろしてしまう傾向があります。帰宅時間の目安を保護者とお子さんとで共有することをおすすめします。
塾を出たあとどこかに立ち寄っている
おしゃべり以上に心配なのが、塾の後にどこかに寄り道しているパターンです。学区内のお友達であれば近所で時間を潰すだけで済むかもしれませんが、学区外など広い範囲から生徒が集まる場合はより注意が必要です。駅前や繁華街など危険が伴う場所に出向いてしまうことも考えられます。
夜間の外出は犯罪などのトラブルに巻き込まれてしまう危険性も高まりますので、塾が終わったらまっすぐ帰宅するようお子さんと約束しておくのが賢明です。
塾からの帰りが遅い場合の対処法
ここでは、塾からの帰宅時間が遅くて困っているご家庭におすすめの対処法をご紹介します。保護者の方もお子さんも安心して塾に通うためにもぜひ実践してみてください。
授業後の質問は時間を決めて行う
授業後に質問や自習をする場合は、時間の上限を設けましょう。わからないことを理解できるよう一生懸命頑張る姿勢や努力をしっかりと認めてあげるとともに、帰宅時間が遅いと心配であることを伝えてください。
その上で、授業後の居残り時間の上限を設定することで、お互いストレスなく塾に通えるはずです。
オンライン塾・通信教育を検討する
お子さんを狙った犯罪や夜間の交通事故も多発していることから、通塾させることに不安を感じる保護者の方も増えています。そこでおすすめなのがオンライン塾や通信教育です。
コロナ禍をきっかけに注目を集めているオンライン学習は、映像授業やオンラインでの1対1授業などさまざまなスタイルがあり、お子さんの目的や性格に合わせて選択できます。
オンライン塾や通信教育を導入して自宅学習の環境を整備することで、周りを気にせず集中して勉強に励めるでしょう。塾に通う時間も短縮できるため、部活動や他の習い事で忙しいお子さんにもおすすめの学習スタイルです。
送迎をする・送迎ありの塾を探す
お子さんが安心・安全に塾から帰宅するためには、お子さん一人で通わせずに、送り迎えをするのが望ましいでしょう。しかし、塾への送迎のタイミングはどうしてもバタバタしてしまう忙しい時間帯です。特にお仕事をされている保護者の方にとって、送迎は大きな負担となります。
そこでおすすめなのが、送迎サービスありの塾です。集団指導塾でよくあるサービスで、お子さんが一人になりにくく、雨の日も安心して通塾できます。
スマートフォンなどのGPS機能を活用する
お子さんの居場所を確認できるGPS機能を活用するのも一つの方法です。スマートフォンをお持ちの場合は、GPSアプリをインストールするか、スマートフォンの「探す」機能を使って現在地を共有できるように設定します。
塾に到着したり、塾を出たタイミングを知らせてくれるアプリもリリースされていますので、機能や費用を相対的に考えて利用するサービスを選ぶことをおすすめします。
まとめ
塾の授業終了時間は、お子さんの学年や受験の有無によって大きく異なります。お子さんの安全を確保するためにも、防犯ベルやスマートフォンのGPS機能を活用しながら防犯対策を徹底してください。夜遅くまで塾に通えない場合は、なるべく早い時間帯から授業を行う塾を探すか、オンライン学習に切り替えるのも一つの方法です。お子さんやご家庭の状況に合わせて、最適な塾を選んでいきましょう。