10月27日(日)まで、森の図書館のギャラリー展示ケースとロビーで、「ポルトガル刺繍(ししゅう)愛好者会」による「ポルトガル刺繍作品展」が行われています。

公開 2024/10/18(最終更新 2024/10/15)

ちいき新聞ライター

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絨毯の技術として発展した伝統工芸

今回展示の作品を前に会員の皆さん
今回展示の作品を前に会員の皆さん

ポルトガル刺しゅうは、7世紀にイスラムの遊牧民によってイベリア半島に持ち込まれたじゅうたん製作の技術で、今ではポルトガルの伝統工芸となっています。

同会ではポルトガル・アラヨロシュの町の家内工業として発展した「アラヨロシュ刺しゅう」を基本に製作。

クロスステッチ用の粗目の刺しゅう布「ジャバクロス」に下絵を描き、穴目に並太の毛糸を刺し、一目一目編み込んでいきます。

同会を主宰する加藤恵子さんは「毛糸の色や刺し方の違いで模様を描いていきます。一番難しいのは色使い。同じ図柄でも色使いで全く雰囲気が異なります」と話します。

一目一目、丁寧に刺していく
一目一目、丁寧に刺していく

色彩豊かなタペストリーなど約30点展示

同会は、松戸駅での展示を見て習い始めた加藤さんが、日本手工芸指導協会の手工芸展で入選し、講師の免許を取得した2018年に発足。

月に1回、駒木台福祉会館に集まって製作に励んでいます。

作品展は隔年開催で今回が3回目。畳1枚ほどの大きなタペストリーから玄関マットやクッションカバー、壁飾りまで、会員8人がこの2年間で作りためてきた約30点を展示しています。

伝統的な幾何学模様や、クリスマスや干支をモチーフにした作品も飾られ、見応えがあります。(取材・執筆/琉)

前回の作品展の様子
前回の作品展の様子

会期/~10月27日(日)午前9時~午後5時(最終日~正午)
休み/月曜休館(10月14日開館、翌15日休館)
場所/森の図書館
住所/千葉県流山市東深井991
料金/観覧無料

問い合わせ
電話番号/080-1086-0600 
     加藤