つくばエクスプレスの開発と、地元からの自然保護の声。後者に応えて、水と緑を大切にしたまちづくりを優先してきた野田市。「こうのとりの里」はそのシンボル的存在です。

公開 2025/04/15(最終更新 2025/04/10)

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60才直前にて、サラリーマン生活を卒業。今まで、ぼんやり夢見ていたことや、新しく興味を持ったことにもどんどん挑戦し、第2の人生を思いっきり満喫中の少年の心を持つ普通の親父です。

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コウノトリは豊かな自然の象徴

ウノトリが暮らす「こうのとりの里」とは?水と緑を守る自然豊かなまちづくり【野田市】
飼育舎でくつろぐコウちゃんとコウくん

「なぜ野田でコウノトリなのですか」と質問すると、「皆さんに同じことを聞かれます」と笑顔で話すのは、野田市自然経済推進部みどりと水のまちづくり課の野島真紀さん(取材時)と小林拓未さん。

ウノトリが暮らす「こうのとりの里」とは?水と緑を守る自然豊かなまちづくり【野田市】
野島さん(左)と小林さん

大型鳥類のコウノトリ(国指定特別天然記念物)は水辺の生態系ピラミッドの頂点であり、頂点が成り立つためには、その下の小動物や昆虫、植物など全ての環境が整っている必要があります。

自然保護の取り組みが誰にでも分かるように、シンボルとしてつくられたのが「こうのとりの里」でした。

ウノトリが暮らす「こうのとりの里」とは?水と緑を守る自然豊かなまちづくり【野田市】
見どころ満載のこうのとりの里

まるでコウノトリの両親のように

「部署異動で着任した当初はサギとの区別もつきませんでした」と振り返る二人。

有識者の力を借り、自ら学んでコウノトリを見守ってきました。

時には放鳥した個体が事故に遭うなど、つらい知らせも。

「今回、全国で初めて自然繁殖によるひなが姿を見せてくれた時は、うれしくて飛び跳ねました」と野島さん。

「ひな鳥が高い巣の上から飛ぶ練習する姿は、心配で仕方がない」とは小林さん。

まるでコウノトリの両親のようです。

ウノトリが暮らす「こうのとりの里」とは?水と緑を守る自然豊かなまちづくり【野田市】
全国初、自然繁殖で生まれた「だん」と「たける」

多くの自然と出合える癒やしの場

「こうのとりの里」は、人工飼育の個体と自然繁殖した個体を一緒に見ることができる関東唯一の場所。

四季の草花や昆虫も豊富です。

「周りの田んぼではシラサギやアオサギにも出合え、春にはツバメのひなを目の前で見ることができます」と野島さん。

春には、新しいコウノトリのひなに出合えるかもしれません。

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問い合わせ
電話番号/04-7199-8147
野田市自然経済推進部みどりと水のまちづくり課