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【野田市】コウノトリの野生復帰がさらに前進!放鳥後、初の2世代目誕生と巣立ち

49年前に日本の空から姿を消したコウノトリ。

その復活を目指し野田市で2018年に放鳥した「ひかる」がついに父親となり、この秋2羽の子どもを大空へ飛び立たせました。

人々に支えられたコウノトリの子育て

野田市でコウノトリの飼育を始めたのは2012年。

15年からすでに12羽が放鳥されましたが、結婚も子育ても「ひかる」が初めてとなります。

コウノトリ誕生と巣立ちC
▲渡良瀬遊水地(写真提供:小山市役所ラムサール推進課)

渡良瀬遊水地第2調節池環境学習フィールド32
▲渡良瀬遊水地第2調節池

「ひかる」が定住先に選んだのは、関東4県にまたがる日本最大級の湿地、渡良瀬遊水地。

その一角、栃木県小山市では「コウノトリ野生復帰」を目指して、冬の田んぼに水を張る有機農法でえさが育つ環境を整備。

コウノトリ用の人工巣塔設置を続けるなど、コウノトリの定住への取り組みが12年から進められていました。

「ひかる」は、18年に新設されたその5基目の巣塔を巣としました。

コウノトリ誕生と巣立ちA
▲巣塔と「ひかる」(2018年5月12日)

家が決まれば、次はお嫁さん探し。

南東30キロにある故郷の野田市と小山市を行き来し、野田育ちの後輩や新しい仲間とも交流。

2年間の婚活の後、今春3月に、徳島県出身の「歌」と結婚。

5月末には、2羽のヒナが誕生しました。

コウノトリのヒナ2羽(左わたる,右ゆう)
▲コウノトリのヒナ2羽(左わたる、右ゆう)

そして、喜びに沸き遊水地の土手から見守る人々に、コウノトリの愛情あふれる子育てぶりを見せ、ヒナの成長を一緒に楽しませてくれました。

ただ、喜びの後には悲しい出来事も。

子どもの旅立ちを夫婦で見送った後の10月、「歌」が骨折により死亡しました。

日本の野外コウノトリ数が200羽超え

コウノトリ誕生と巣立ちB
▲交代で子育てする「ひかる」と「歌」(2020年6月28日)

一夫一婦制で、飼育下では平均寿命35歳といわれるコウノトリ。

4歳の「ひかる」には、また新しい出会いもあるでしょう。

というのも、2005年から放鳥を始めた兵庫県の努力が実り、野外に生きるコウノトリの数は、今200羽を超えました。

2世も増え、3世も生まれています。

埼玉県鴻巣市でも、コウノトリ飼育施設が建設中です。

幸せを運ぶと言われるコウノトリ。

人の優しさに支えられてコウノトリが舞う空の下なら、豊かな自然の中で人も幸せに暮らせるでしょう。(取材・執筆/F)

この記事を書いた人

ちいき新聞 レポーター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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