渡り鳥の楽園・谷津干潟。自然と触れ合える年に1度のお祭りが今年も開催されます。

公開 2025/05/24(最終更新 2025/05/26)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

守られた干潟、人と自然をつなぐ場

東京湾の干潟を守ろうと始まった保護活動により、谷津干潟は1993年6月10日にラムサール条約登録湿地になりました。

翌年には谷津干潟自然観察センターが開館。

約40ヘクタールの干潟は渡り鳥にとって「空のサービスエリア」ともいえる場所です。

谷津干潟の日フェス 干潟の水面をゆったりと進むカイツブリの親子
干潟の水面をゆったりと進むカイツブリの親子

ラムサール条約に登録された日を記念して毎年開かれる「谷津干潟の日フェス」。

今年は講演会や映え撮影企画、習志野ソーセージやホンビノス貝のクラムチャウダーなどの地元グルメの模擬店、譲り合いで楽しむ0円マーケットなど、多彩な企画が楽しめます。

谷津干潟の日フェス 市民参加模擬店
市民が参加する模擬店

他にもジュニアレンジャーによる生き物紹介や高校生による毎年大人気のカニすくいコーナーなど体験型プログラムも盛りだくさん。

楽しく環境問題に触れられるのも、このイベントの魅力。

谷津干潟の日フェス 干潟の生き物に触れながら、ジュニアレンジャーがやさしく解説
干潟の生き物に触れながら、ジュニアレンジャーがやさしく解説

生き物や人体に影響を及ぼすとされる細かなプラスチック片(マイクロプラスチック)は、干潟の泥にも混ざっています。

それをピンセットでつまんで集め、重さを競うコーナーも登場。遊びながら環境への関心が自然と深まります。

町ぐるみの谷津干潟の日フェス

運営の中心を担うのは地域の人々。

谷津干潟を誇りに思う気持ちを原動力にして、企画から準備、当日の運営まで力を合わせて支えています。

会場には授乳室・休憩スペースも。

駐車場の混雑回避のため、公共交通機関をご利用ください。

渡り鳥が羽を休める場所に、人もふらりと集い笑顔が行き交う…あなたも干潟の空気と人のぬくもりを感じに、谷津干潟の日フェスへ出かけてみませんか。
(取材・執筆/ムーヴ)

谷津干潟の日フェス
日時/6月7日(土)・8日(日)
   午前10時~午後3時30分
場所/習志野市谷津干潟自然観察センター
住所/千葉県習志野市秋津5-1-1
料金/2日間入館無料

問い合わせ
電話番号/047-454-8416
谷津干潟自然観察センター