テンポ良いお囃子(はやし)に乗って、おかめ、ひょっとこ、天狐(てんこ)などが披露する湊町伝統の滑稽なばか面踊り。その歴史や内容について、湊町ばか面踊り保存会の人に聞きました。
公開 2025/08/04(最終更新 2025/07/30)

神事としては3年に1度だけ公開
3年に1度、湊町八劔(やつるぎ)神社本祭り(今年は7月18 ~21日)で披露されるばか面踊り。
誕生したのは今から125年前の1900(明治33)年。
不漁や疫病などで苦しむ湊町の漁師や町の人たちがみこしを再興、船橋大神宮八劔神社に奉納しました。
同時に厄を払い、海上安全と大漁を祈願してばか面踊りを始めたそうです。

「お囃子や滑稽な動きは東京の葛西や習志野市鷺沼などのお囃子連から学びました」と、保存会4代目会長の久野和幸さんは言います。
「踊る順番も決まっていて、最初は天狐。場を清めることや五穀豊穣などさまざまな意味を持つ面です。ひょっとこは漁に出られず口をとんがらせる漁師。おかめはお父さんを気遣うお母さん」と教えてくれました。




小中学校での授業にも協力したい

「保存会には若い人もレジェンドもいます。12町会で240人。小中学校の授業要請にも積極的に応えていきます。これからは、明治に始まったばか面踊りをそのままの形で将来につなげていくことが私たちの責務」と話してくれました。
ばか面踊りは秋のふなばし市民まつりなどで見ることができます。(取材・執筆/マット)
問い合わせ
電話番号/090-3214-6862
湊町ばか面踊り保存会 久野(くの)
船橋で見つけたばか面おどり関連グッズ
人形焼「船橋 ばか面おどり」


発売元の社長いわく「娘が小学生の頃、授業でばか面おどりのお面を作って踊ったのを見て、とてもかわいかったので」ばか面おどりをお菓子で表現しようと試行錯誤の末に完成。
2025年の全国菓子大博覧会で中小企業庁長官賞受賞。
御菓子処 扇屋
住所/千葉県船橋市松が丘4−23−1
ホームページ/https://ougiya-wagashi.com/
電話番号/047-465-6716
船橋市観光協会のばか面グッズ
「ばか面おどり」と染め抜かれた白紺の豆絞り手ぬぐいが一番人気。



船橋市観光協会
住所/千葉県船橋市若松2‐2‐1 ららテラスTOKYO‐BAY2階
ホームページ/https://funakan.or.jp/
電話番号/047-402-4321