2019年に市長に就任し、現在2期目となる西田市長。

佐倉市のこれまでとこれからを教えてもらいました。

公開 2025/10/18(最終更新 2025/10/20)

編集部

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困っている人を応援したい!

佐倉市長西田三十五さん

佐倉市は、長い年月にわたり積み重ねてきた歴史と文化、自然があるまちです。

この土地で育った私は、子どもの頃から落ち込んだ時には近くの城跡に出かけていました。

すると、不思議と気分が晴れるんですよね。

このように誇るべき資産が多くあり、そして、優しく穏やかな市民の皆さんが佐倉市の宝だと私は考えています。

市長就任から1期目は、台風の上陸や新型コロナウイルス感染症の流行など難しい局面もありましたが、「困っている人を応援したい」の一心でさまざまなことに取り組んできました。

例えば、最強クラスの台風が市内各所に甚大な被害をもたらした2019年。

迅速に県知事に要請し、自衛隊の即時派遣を実現。

一日も早い復旧に努め、今後の対策強化につなげました。

翌20年には、コロナ禍でも頑張る保育園や介護施設、障害者施設で働く人を応援すべく、職員への特別手当の補助や慰労金交付を実施。

飲食店や子育て世帯などへの支援も行いました。

安心して暮らせる支援とまちづくり

佐倉市長西田三十五さん

2期目の現在、注力していることの一つは、市民の皆さんの経済的負担を軽減すること。

具体的には、子ども医療費助成制度の拡充(※1)や物価高騰対策です(※2)。

また、安心して暮らせるまちづくり(※3)も大切にしています。

加えて、28年には成田空港の拡張が予定されています。

国道51号の重要性がより高まるため、4車線化と渋滞解消が急務。就任当時から国に要望し続けた結果、神門交差点の右折レーン整備の調査設計が本年度予算化されることになりました。

一歩一歩着実に、暮らしやすさと安心を作り上げてまいります。

観光面でも魅力を強化

観光にも重点を置きます。

歴博や武家屋敷など見どころの多い佐倉市は「1時間で日本を知ることができるまち」。

海外からの訪日旅行客にとってフライト前に立ち寄るのにぴったりです。

その一環として、「佐倉ふるさと広場」を観光の拠点になるよう拡充します。

ぜひご期待ください。

佐倉市に限らず、人口減少と少子高齢化、気候変動は喫緊の課題です。

前者については要因分析と並行して、子育ち環境の充実を図るため、教育施策推進室を設置。

後者については、県内市町村初となる気候変動適応センターを昨年4月に設立(※4)し、解決に取り組んでいます。

これらを通して、「持続可能なまち」を実現するとともに、市民の皆さんをサポートしていきたい。

私自身が元気と笑顔を忘れずに、夢と希望あふれる佐倉市を目指します!

佐倉市長西田三十五さん

(※1)子ども医療費助成制度の拡充
2023年11月診療分から18歳(高校3年生相当年齢)まで拡大

(※2)物価高騰対策
昨年は水道料金等の減免を実現。今年11月には、キャッシュレス決済時のポイント還元を実施。福祉や公共交通といった価格転嫁が困難な分野の事業者へは、光熱費や燃料費などの支援も予定。

(※3)佐倉市の防犯対策
防犯カメラ設置、庁用車を活用した見守り活動、警察や防犯活動団体と連携した防犯パトロール、街頭啓発活動などに取り組む。

(※4)気候変動適応センター
気候変動の適用や災害リスクの減少を図るため、気候変動に関する情報を収集、整理、分析し、情報発信および施策の検討を行う拠点。