千葉の魅力をイラストで伝えるべく活動しているイラストレーターがいます。彼女の絵は、いつもの日々が、かけがえのないことに気づかせてくれます。
公開 2025/10/17(最終更新 2025/10/15)

イラストで千葉を推していく
例えば、「なしとぶどう」という作品があります。
京成電鉄松戸線の車内風景ですが、ポイントは窓の日よけ。
透かし絵が入っていて、日が当たると、ぶどうとなしの影が床に浮かび上がります。
果樹園の多い松戸線ならではです。
他にも、雨の日の歩道橋、夕焼けに染まる団地……。

日常の1シーンを温かな目線で切り取り千葉を描くイラストレーター森さんは、自称「千葉ストレーター」として活動しています。
生まれも育ちも船橋。
最初は千葉の観光地を描こうと思っていましたが、ある日、船橋在住の写真家・北井一夫さんの個展を見て、考え方が変わります。
「北井さんの写真には、何げない日常があふれていました。ああ、こういう普通の景色でもすてきに表現できるんだなって思ったんです」と振り返ります。

まちを歩いて「すてき」を見つける
2024年、船橋市で開催した個展「マイホームタウンちば」では、森さんが心引かれた普段の風景画が並び、多くの来場者から共感を得たそうです。
「千葉の良さは身近な景色にあるということを、イラストで伝えたい」と語る森さんのイラストは、ホームページやインスタグラムで見ることができます。
10月17日(金)〜11月24日(月・休)に八千代市内で開催の「ART×CAFE八千代」にも出展します。
「八千代に直接足を運んでいろいろ見て歩き、イラストの構想を練りました。千葉県内、まだまだ行ったことがない地域があるので、全市町村制覇が目標です!」
また、今年5月にモノレール千葉駅で初開催され好評だった「千葉クリエイターフェス」の第2弾が、11月28日(金)〜30日(日)に開催決定。
森さんもブースを出展予定です。
詳細はホームページやインスタグラムで確認を。
(取材・執筆/なかゆう)

Instagram/@chiba.traveller