船橋市を本拠に活躍する女子軟式野球チーム「千葉マリンスターズ」と「同ヤング」を率いる飯沼樹里総監督(46)。野球に懸ける熱量は圧倒的です。

公開 2025/12/28(最終更新 2025/12/12)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

女子軟式野球日本一決定戦を見て決意

今夏の第36回全日本女子軟式野球選手権では惜しくも7度目の準優勝。

11月初旬の市長報告会に登場した飯沼総監督は、同席した村越美咲さん(25)、林原未佳さん(21)ともども笑顔は少なく、厳しい表情でした。

飯沼樹里総監督率いる「千葉マリンスターズ」
千葉マリンスターズ12人全員で準優勝を勝ち取り記念撮影(千葉マリンスターズ提供)
飯沼樹里総監督率いる「千葉マリンスターズ」
松戸徹市長(右端)と記念撮影する飯沼総監督(中央左は村越さん、中央右は林原さん)

飯沼総監督と野球との出合いは小学生の頃、父・保さんが代表を務める少年野球チームに入ったのがきっかけです。

高校生の時、社会人と大学の日本一同士が戦う女子軟式野球日本一決定戦「ジャパンカップ」を見て感激し、出場していた金沢学院大学への入学を決意。

大学では4年間、野球漬けの毎日を送りました。

ヤングチーム設立でチームが活性化

大学卒業後は教師の道に。

しかし野球への情熱は冷めず、2002年に父と、ソフトボール選手だった母とで「千葉マリンスターズ」を設立します。

ソフトボールや女子野球の選手を集め活動開始。

6年後の08年、念願だった全日本選手権初優勝を遂げます。

飯沼樹里総監督率いる「千葉マリンスターズ」
決勝戦で力投する村越美咲さん(千葉マリンスターズ提供)

12年、父・保さんの提案で中学生主体の新チーム「千葉マリンスターズヤング」を設立。

ヤングの選手が高校生になるとマリンスターズに入り活性化する、理想的な流れが確立。

全日本選手権優勝7回、準優勝7回という強豪に育ちました。

飯沼樹里総監督率いる「千葉マリンスターズ」
2022年11月20日、千葉県大会で優勝し、珍しく家族そろって記念撮影(左は母・麗子さん、中央は飯沼樹里総監督、右は父・保さん=飯沼総監督提供)

しかし、父・保さんは24年1月に死去。

来年こそは墓前に日本一の報告を、と決意も新たに覇権奪回を目指す飯沼総監督とチームの今後に注目です。

(取材・執筆/マット)

千葉マリンスターズ

活動日/毎週土・日曜、祝日。月に3、4回
    平日夜間練習あり(希望者のみ)
活動場所/神保グラウンド
住所/千葉県船橋市大神保町1310 船橋レミコン工場奥
詳細はこちらから/https://www4.hp-ez.com/hp/marinestars