すい臓がんは、見つけにくく進行が早いため「沈黙のがん」と呼ばれています。診断時には手術ができない状態の人も多く、5年生存率は約9%と極めて低いのが現状。そこで船橋市医療センターでは、「すい臓がん早期診断プロジェクト」を立ち上げました。
公開 2026/01/23(最終更新 2026/01/13)
編集部 R
「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。
記事一覧へ市と医療機関が連携し早期発見へ

プロジェクトの目的は、(1)すい臓がんを発症しているが診断がついていない人を早く見つけること、(2)すい臓がんになりやすい「ハイリスク群」を定期的にフォローすることです。
糖尿病の急な悪化や黄疸、みぞおちの痛みなどは、すい臓がんのサインとされます。

こうした症状が見られた際に、医療センターでスムーズに検査できるよう、市内の開業医と連携した紹介体制の整備が始まっています。
危険因子チェックリスト
高危険群
□ すい臓がんが親きょうだいに2人以上
□ 糖尿病の新規発症・悪化
□ 腫瘍マーカーの値の上昇
□ 黄疸
□ 膵腫瘤
低危険群
□ すい臓がんが親きょうだいに1人
□ 糖尿病
□ 肥満(BMI30以上)
□ 飲酒(3合以上/日)
□ 膵酵素異常

家族歴や体の変化には早めの対応を
家族にすい臓がん患者が2人以上いると発症リスクが高くなるといわれています。
そこで、遺伝子検査や家族歴の確認を通じて高リスクの人を早く見つけ、継続的に見守る体制づくりが進行中です。
表の「低危険群」が3項目以上、「高危険群」が1項目でもある患者がいれば、同プロジェクトに紹介するよう市内の医療機関に呼びかけています。

医療の進歩により、すい臓がん治療は確実に前進しています。
抗がん剤や遺伝子検査などの研究の進展、地域医療ネットワークの強化を背景に、「すい臓がんになったら治らない」から「治療の選択肢が広がりつつある時代」へ。
船橋市の取り組みは、その未来への一歩となることが期待されています。
問い合わせ
電話番号/047-438-3321
船橋市立医療センター