古刹(こさつ)に伝わる地域の物語を、地元のママたちが一編の冊子にしました。2年をかけて作られた作品に込められた思いとは。

公開 2026/01/12(最終更新 2026/01/13)

まりか

まりか

ネコと旅、お酒を愛する50代。特技は迷子になることなのに、よく道を聞かれます。両親、伯父夫婦の介護に翻弄されつつ、かわいい、おいしい、のんびりを求めてさまよう日々をinstagramに綴っています。本業は社会福祉士。★Instagram★@neko_marika

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地元に伝わるドラマチックな物語

「一緒に冊子を作らない?と誘われ、気軽にいいよと言ったら、苦労の連続でした」と、「『臼井(うすい)興胤(おきたね)物語』〜佐倉にお城があった頃」のイラストを描いた小竹小学校図書ボランティアの伊高(いだか)純子(すみこ)さんは笑います。

事の始まりは、小竹小学校区まちづくり協議会の歴史散策の打ち合わせ。

上座にある宝樹院の先住職、加藤泰裕さんが何げなく話した伝承でした。

14世紀、いまの佐倉市周辺を治めていた臼井城主、臼井祐胤の早世後、わずか3歳の跡継ぎ、竹若丸の命を後見人である叔父が狙います。

竹若丸は鎌倉の建長寺に逃がされて元服。足利尊氏に従い、興胤の名をもらって臼井城を再興します。

「何てドラマチックなお話だろう、子どもたちに知ってほしいと思いました」と同協議会の安田真弓さん。

物語は興胤が建立した十ケ寺に伝えらていて、その一つが宝樹院です。

境内には「興胤公お手植え」と伝えられるサザンカの古木が
境内には「興胤公お手植え」と伝えられるサザンカの古木が

当時着ていたものは?

2年がかりで完成した冊子
2年がかりで完成した冊子

いつかは子どもたちに伝えたいと思っていた加藤さんが文章を書き、安田さんは小竹小学校図書ボランティアの仲間たちに声をかけます。

江戸時代から300年以上さかのぼる鎌倉・室町時代、着物の形は?柄は?履き物は?と悩む伊高さん。

そこで資料探しに奔走したのが、同ボランティアの樋口裕子(ひろこ)さんです。

「当時の衣装の本を見つけて、三人でああでもない、こうでもない、と」こうして2年がかりで冊子が生まれました。

「夢は地域の人、佐倉にゆかりの人々に広く読んでもらうこと」と三人はにっこり。

「歴史を知った子どもたちが地元に愛着を持ってくれたらうれしいですね」と話す加藤さん。

物語は下記のリンクからお楽しみください!

絵本は小竹小図書ボランティアの協力で大型紙芝居にも。(左から)樋口さん、安田さん、加藤さん、伊高さん
絵本は小竹小図書ボランティアの協力で大型紙芝居にも。(左から)樋口さん、安田さん、加藤さん、伊高さん

臨済宗妙心寺派 金嶺山宝樹院
住所/千葉県佐倉市上座1041

※問い合わせ
メール/odake.machikyo@gmail.com
小竹小学校区まちづくり協議会

臼井興胤物語/https://drive.google.com/file/d/1LnNp6TdwKGaQoMjCOs8hsUbysAHFBc_4/view?usp=sharing