市を挙げて、花を通じたまちづくりに取り組む八千代市。「千本桜」を擁する新川河岸に、この冬、平和の架け橋・ワシントン桜の苗木が植樹されました。
公開 2026/01/29(最終更新 2026/01/15)
桜並木が見守る日米交流の歩み
アメリカの首都ワシントンD.C.には、世界的に名高い桜の名所があります。
1912年、日本から友好の印として贈られた桜の苗木。
ポトマック河畔(かはん)に植樹されたその苗木は、春には約2000本が一斉に開花する壮大な桜並木へと成長を遂げました。
日米の対立と激動の時代を経て、それでもなお100年以上にわたる両国の架け橋として親しまれています。
その子孫の苗木を日本へ迎える「里帰り」事業が各地で進む中、昨年12月、八千代市でも植樹が実現。
新川千本桜の会と八千代市地域振興財団が協力し、へいわ・しながわアクションセンター理事長・徳永淳さんを通じて、里帰り桜が寄贈されたのです。

平和都市として歩む同市の桜並木に、先人の願いが込められた桜の子孫樹が寄り添い、共に育つこととなりました。
思いをつなぎ次の世代へ

冬空の下、厳かに幕を上げた記念植樹式。
新川千本桜の会・会長の萩原善彦さんは、戦後80 年という節目に平和のシンボルを迎え入れる意義について「深い感慨と感動を覚える」としみじみとした表情。
そして「一人一人が平和を希求する思いを新たに、未来を担う子どもたちへ受け継いでいきたい」と力強く語りました。

続いて和やかな雰囲気の中で記念植樹が行われ、寄贈者の徳永さんは「桜の花」など3曲を披露。
優しく温かい歌声は、遠い異国から「里帰り」したばかりの心細げな苗木にそっと寄り添うようでした。
八千代市民の誇り、新川河岸の桜並木にワシントン桜が大きく伸び伸びと育つことを願います。