市民の手で地域史を解明する団体が2025年11月に設立50周年を迎え、記念誌を刊行。半世紀の軌跡をたどり、郷土の歴史を次世代へつなぐ新たな一歩を踏み出しました。
公開 2026/02/02(最終更新 2026/01/26)
koji
柏市在住。四季折々の季節の良さを探し歩いたり、地域の歴史的な名所・史跡を訪れたりするのが好きです。地域活動をいくつかやっています。農園を借りて野菜や花を育てています。Instagram/@koji_koji_39
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我孫子市史研究センター(略称/市史研)は、1975年の設立以来、「市民の手で創ろう我孫子の歴史・市民が語り伝えよう我孫子の歴史」という理念を掲げて活動を続けてきました。
市内各地の寺社、石造物、建造物などの地道な調査に加え、古文書解読や歴史探訪を通じて、専門家任せにしない地域史の掘り起こしに尽力してきました。

近年注力してきたのが「郷土資料館」設置に向けた活動です。
2016年からは関連団体を含めた5団体が協働で働きかけを行い、翌年11 月には市の「文化交流拠点施設建設構想」のパブリックコメントに意見書を提出しました。
こうした熱意が、2020年に市の文化財保護の基本指針となる「文化財保存活用地域計画」が文化庁に認定されるという、大きな一歩につながりました。
市史研代表の飯白(いいじろ)和子さんは、「長年の活動が計画として結実したことは大変喜ばしい。市の計画では、文化交流拠点施設内に歴史・文化を網羅した博物館・資料館のような展示施設を整備するそうなので、一日も早い実現を期待しています。今はその行方を見守りつつ、実現に向けてできることがあれば惜しみなく力を尽くしたい」と語ります。

50 年の集大成、記念誌が示す未来への道標
このほど刊行された『市史研五十周年記念誌(我孫子史研究4号)』は、こうした半世紀の挑戦と成果の集大成。
誌面には、これまでの活動軌跡や会員による最新の論文、共同研究「幕末・維新期の根戸村を探る」などが収録されています。

また「過去の50年を見つめ明日につなぐ」と題した座談会では、資料館構想への思いや次世代へ歴史をどうつなぐかが熱く語られています。

本誌は我孫子インフォメーションセンター(アビシルベ)などの拠点で手に取ることができます。
地域の歴史を知ることは、地域の未来を描くこと。
50周年という大きな節目を超え、郷土資料館の実現、そして我孫子の歴史文化のさらなる発展を目指す市史研の活動に、今後も期待です。
問い合わせ
電話番号/04-7182-2838 我孫子市史研究センター事務局
ホームページ/https://abikosisiken.main.jp/