認知症は、認知機能の低下で日常に支障を来す状態。道を間違えたり、自宅の場所が分からなくなったりすることもあります。 事件や事故に巻き込まれる前に、いち早く保護したい。そんな思いで千葉市が導入しているのが、高齢者保護情報共有サービス「どこシル伝言板」です。

公開 2026/02/17(最終更新 2026/02/09)

たれみみ

たれみみ

千葉市に引っ越してきて20年。大学生の子持ち、猫2匹と暮らしています。漫画、アニメ、おいしいものを探すのが趣味で、素敵な出会いがあると最高に幸せです。

記事一覧へ

高齢者保護情報の共有サービス導入

7年前から開始したこのサービス、個人情報を明かすことなく、家族などへの引き渡しができるもの。

ネット上の伝言板を使うことで、安否確認が迅速に行われます。

地域で協力! 認知症者の発見・保護に役立つ 千葉市の「どこシル伝言板」
地域みんなで、認知症者の見守りを

どこシル伝言板、どうやって使う?

使い方は簡単。

持ち物や服に、千葉市のマークと二次元コードがあれば、対象者です。

発見した人がスマートフォンでコードを読み込むと、「どこシル伝言板」のサイトが表示され、同時に申請者である家族と区役所に通知が届くようになっています。

地域で協力! 認知症者の発見・保護に役立つ 千葉市の「どこシル伝言板」
実際の画面。伝言板でやりとりをします

この時、位置情報をオンにしていれば「許可する」「許可しない」の画面に。

許可すると、次の画面での「現在の居場所」に自動入力されます。

もちろん、地図アプリの情報のみを送信するため、スマホの個人情報は一切送られません。

許可しない状態でも、居場所を入力すれば大丈夫。

伝言板では、対象者のニックネーム、保護時に注意すべきことなどが確認できます。

電話番号入力画面がありますが、必須ではありません。

健康状態を選択し送信ボタンを押すと、伝言板に反映。

あとは、対象者を探している人からメッセージが届くので、直接やりとりを。

これで保護へとつながります。

スマホをかざすのが不安、二次元コードが読み込めない、もしくは時間がない場合は、警察(110番)への通報を。

交番が近くにあれば、直接連れていくのも有力な一つの方法です。

対象者の登録をしたい場合は、各区の高齢障害支援課へ。

書類の記入のみで、身分証・診断書は必要なく、認知症疑いでも利用できます(在宅の人のみ、施設入所者は対象外)。

申請が通れば、無料で二次元コードのアイロンプリントおよびシールが発行されます。

地域で協力! 認知症者の発見・保護に役立つ 千葉市の「どこシル伝言板」
アイロンプリント30枚、シール10枚を配布。効果的な場所に貼ります

周知が進むことで迅速な保護を実現

地域で協力! 認知症者の発見・保護に役立つ 千葉市の「どこシル伝言板」
二次元コードつけている人を見かけたら、お困りですか?と正面から優しく声かけを

現在、千葉市の認知症者は約2万9千人(認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の推計)。

うち「どこシル伝言板」の登録者数は355人(令和6年度末)。

地域包括ケア推進課の課長、渡辺一雄さんは今後の課題について「イベントの参加や電光掲示板に広告を載せるなどしているが、まだ周知が足りない。このサービスにより、八千代市・船橋市など市外で発見されたケースもあるので、もっと知っていただき、加入者を増やしたい」と話します。

どれだけ気をつけていても、行方不明になるのは一瞬。

対象者の登録と発見者の協力により、事故を防ぎ、スムーズな保護が実現できることでしょう。

問い合わせ
電話番号/043-245-5267
千葉市地域包括ケア推進課

ホームページ/https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/kenkofukushi/hokatsucare/hogo-joho.html