根神社と八剱神社の氏子が開催する「剣(けん)」は、鷺沼地方の厄払いと無病息災を祈り、8人の若者が練り歩く伝統の祭りです。

公開 2026/02/23(最終更新 2026/02/18)

ちいき新聞ライター

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300年以上の歴史ある伝統行事

毎年3月第1土曜日に「剣」という、厄払いと無病息災を願うお祭りが開催されます。

「剣」の花形は、何といっても8人の剣士。

白装束の若者たちが、白木の棒の先に金属の剣先を付けた剣を持って氏子の家々を回る「ねり」を続けます。

今は玄関先で榊を渡してお祓いをしますが、昔は8人の剣士が土足で玄関から家に上がり込み、居間を走り回って庭に飛び出したということ。

いかにも、悪鬼(あっき)を家から追い出し、厄払いをしたという風情だったようです。

11時間かけて地域を回る剣士たち

一行は根神社に集合し、八剱神社まで練り歩きます。

そこで祝詞(のりと)を奏上し、剣士が出発するのが午前11時ごろです。

8人の剣士は鷺沼の境界4カ所で「辻斬(つじぎ)り」をします。

「辻斬り」とは物騒な名前ですが、隣村との境目から悪いものが入ってこないように行う儀式。

宮司が祝詞をあげ、お札を立てます。

そのお札を8人の剣士が剣で「ヤーヤーヤー!」と3回突き、厄払い完了です。

最初は恥ずかしそうに小さな声で、「悪事災難のがれるように」と唱えて練り歩いていた剣士たちも、段々調子が出てきて、触れ太鼓に合わせて大きな声を出すようになってくるとのこと。

途中休憩を挟みながら、200軒ほどある氏子全ての家を回り終わるのは夜の10時になることも。

最後に「直会(なおらい)」と呼ばれる、「剣」が無事に終了した報告の神事を行い、剣士たちの長い一日は終わります。

見学はご自由にどうぞ、とのことでした。
(取材・執筆/福)

八剱神社
住所/習志野市鷺沼3-14-35