同校は、2023年10月、文部科学省のリーディングDXスクール事業パイロット校に指定されたことを機に、生成AIを授業に導入。実際に 生成AIが使用されている授業の様子を取材しました。

公開 2026/03/04(最終更新 2026/03/02)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain

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授業の課題も教諭が生成AIで作成

飯山満中学校では、生徒1人に1台パソコンを貸し出しており、持ち帰って自宅学習にも使用できます。

取材した授業は数学、この日の課題は図形の証明。

公立中学校で生成AIを授業で使用 船橋市立飯山満中学校の活用事例 生徒に課題を説明する大川教諭
生徒に課題を説明する大川教諭

授業が始まると、生徒たちはパソコンを立ち上げていました。あらかじめ大川教諭が、生成AI(ChatGPT)で間違った図形の証明を作り、生徒は間違いを見つけて正しくする、という課題でした。

難易度が異なる問題が複数用意され、生徒は自分が解きたい問題を選択します。

パソコンを使いながらペアになった生徒と相談したり、挙手をして大川教諭に質問している生徒もいましたが、多くの生徒は授業で使用するChatGPTにヒントを出してもらい、問題を解いていました。

この課題では生成AIに答えを尋ねても絶対に教えないように、あらかじめ設定されています。

生成AIの正しい使い方とは

ペアを組んだ生徒同士で解いた問題を証明し合い、残りの時間は、他の問題を解く時間に。

公立中学校で生成AIを授業で使用 船橋市立飯山満中学校の活用事例 生徒はパソコンで問題を解く
生徒はパソコンで問題を解く

授業の最後に大川教諭が、生成AIが共通テストで満点を取れなかった事例を紹介しながら、「生成AIも間違うことがある。正しく使うということは、ちゃんと疑えるということです」とAIとの向き合い方について話していました。

生徒に生成AIの自宅での学習の活用方法を聞くと「数学の計算や理科、社会でも使います。分からない言葉を打ち込むと話し言葉で教えてくれる」「英検の勉強の方法やポイントを教えてくれる」と話してくれました。

その他、「悩みを相談する」など学習以外での使い方もあるそうです。

飯山満中学校の先生方に聞きました!

公立中学校で生成AIを授業で使用 船橋市立飯山満中学校の活用事例 左から、大川教諭、小野教頭、内藤教務主任
左から、大川教諭、小野教頭、内藤教務主任

Q.生成AIを使用して変化したことは?

A.理想の授業に近づけるようになりました。作業時間も短縮しましたが、やりたいことも増えました。従来の教科書を使って一律に教えていく授業に比べて、生徒が主体的に学習に取り組んでくれていると感じます。

Q.生成AIの使用上の注意点は?

A.飯山満中学校では、段階的に生成AIを導入してきたので、使用に制限があり、その制限によって逆に、生徒が使いこなす下地ができました。また、生成AIに全てを任せるのではなく、正しく使う心構えや、向き合い方も併せて伝えています。

生成AIを使用した授業例

【体育】チームの練習計画をChatGPTで相談

バスケットボールの授業では、生徒がチームに分かれ、チームの情報を入力し、練習方法や試合の作戦をChatGPTと相談。

【英語】英語劇を自然な英会話で作成

台本は生徒が先に作成。

学習的なものでなく、日常で使えるような英会話にするために、台本を生成AIに入れて、より自然な表現で台本を直してもらい、音声も生成AIで作成。

先生の自作アプリ活用中!

理科の先生が化学の授業で使用するアプリを生成AIで作成。

アプリでは、元素記号の神経衰弱や、対戦モードなど、遊びながら学習ができます。