医療の現場は今、大きな転換期を迎えています。私たちとってどんな影響があるのか。専門家に教えてもらいました。
※「病院」とは病床20床以上の医療機関を指します。
教えてくれたのは…

| 医療ジャーナリスト 村上 和巳さん |
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| 宮城県出身。中央大学理工学部卒。医療専門紙記者を経てフリージャーナリストとして活躍中。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会理事も務める。 |
公開 2026/04/29(最終更新 2026/04/27)
目次
医療の提供体制が変わる!「地域医療構想」
「地域医療構想」とは、将来予想される医療需要の変化に対応するために都道府県主導で進める取り組み。具体的には病床再編や病院の統合など。変化に備え、地域の医療機関の情報をキャッチすることが重要です。
【DX】医療の世界もデジタル化 効率化が進み医療格差を解消
医療の現場にデジタルを導入する医療DXも推進中。オンライン診療が普及すれば、医師不足の地域に医療を届けることができます。また電子カルテを導入することで、医療機関同士の連携を強化。初診でも他の医院から情報が引き継がれるため、効率的な治療が受けられるようになります。

【お金】2026年4月に診療報酬改定 今後も緩やかに医療費は上昇
この4月の診療報酬改定により医療費が引き上げになりました。とはいえ、日常的な通院では数円~数十円の変化がある程度。ただし、高額療養費制度の見直しも進んでいるので、手術などの高額な医療費では自己負担額が大きく増える見込みです。
【体制】病床の再編で医療の姿が変化 介護や住まいなどと連携し、地域で健康を支える社会に
「地域医療構想」の主なテーマは「病床・病院の再編」。機能を集約する目的で病院統合が進み、これまで通りの医療が提供できなくなる可能性も。また、「地域包括ケアシステム」も重要なキーワード。住み慣れた地域で最期まで自分らしく暮らせる体制の構築が進められています。
<地域包括ケアシステム>
医療・介護・住まい・生活支援・介護予防を地域で一体化する構想
<病床・病院の再編>
現在は「急性期(けがや病気の発生直後)」の病院が多数。今後は「回復期(リハビリなど)」「慢性期(長期療養)」に対応する施設への転換を推進
