「日本スペースガード協会」で20年活躍。市民が気軽に小惑星を発見できる探索アプリも開発・公開してきた浦川聖太郎さんに、地球接近天体(NEO=Near Earth Object)について話を聞きました。
※この記事は、2026年2月我孫子サイエンスカフェ主催の講演の内容と、直接取材を基に作成しました。
公開 2026/06/28(最終更新 2026/06/29)
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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。
記事一覧へ地球への天体衝突の可能性について
1994年、木星に彗星(すいせい)が衝突。
大きな痕跡を残した驚愕(きょうがく)の事態を契機に、地球を天体衝突から守る「スペースガード」の取り組みが始まりました。


火星と木星の間にある小惑星帯から、軌道を外れ地球に接近する天体(NEO)の監視を強化した結果、小惑星の発見数が約150万個(そのうちNEOは4万個)まで急増しました。
NEOは、直径が小さいほど衝突頻度は高いが、被害は少ないこと。大きいほど頻度が極めて稀(まれ)で、発見割合も高くなると分かると安心しますが(表1参照)、油断は大敵。

2013年にロシアに落下した推定直径17mのチェリャビンスク隕石(※)では、大気圏で空中分解したにもかかわらず、爆発で生じた衝撃波で窓ガラスが割れ、1000人以上の負傷者が出ました。
ただ、22年には衝突に備えて探査機を小惑星に衝突させ、その軌道を変える実験にも成功。
この分野では、共に地球を守るために世界の国々が連携して天体衝突に備えようとしています。
※小惑星は落下すると隕石と呼ばれる
小惑星探しのワクワクを市民と共有
浦川さんが立案した小惑星探索アプリは、多くの人の協力を得て「COIAS(コイアス)」(※)の名でウェブ公開され、誰でも無料登録が可能です。
※COIAS=Come On! Impacting Asteroidsの略

すばる望遠鏡の過去の膨大な公開観測画像データから「未発見の小惑星」を探すため、自分の望遠鏡は不要です。
幅広い年齢・国籍の人々が登録し、すでにNEOを12、彗星も2つ発見。
確定を待つ仮登録天体も9000個に迫る勢いで、スペースガード活動に貢献しています。

浦川さんは、アニメ化もされた人気漫画『恋する小惑星(アステロイド)』に、浦沢の名で登場。


7月5日(日)に予定されている「はやぶさ2」拡張ミッション、小惑星「トリフネ」への接近計画にも参加。
小惑星を通し、宇宙科学の裾野を市民に広げています。