金額だけで選んで、後から「こんなはずじゃなかった」とならないために。事前に知っておきたい、賢い葬儀選びのポイントをご紹介します。

教えてくれたのは…

有限会社ヤタガイ花想庵~結~ 谷田貝剛幸さん
終活カウンセラー。相続診断士。遺品整理士。少人数の家族葬を中心に、ご家族の希望を聞きながら葬儀の形を一緒に考えます。

公開 2026/08/05(最終更新 2026/07/31)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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同じ家族葬でも中身は違う!?

「家族葬10万円〜」といった広告を目にしたことはありませんか。こうした表示のおかげで、「葬儀はそのくらいの金額でできるもの」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし、ここには落とし穴があります。それは、「家族葬」という言葉が、「誰が参列するか」を表す言葉であって、「どんな内容か」を表す言葉ではない、ということです。

一方「一日葬」や「直葬」は葬儀の「形式」を表す言葉。つまり、家族だけで火葬のみを行っても「家族葬」と呼べてしまうのです。

例えば、A社は「家族葬10万円〜」、B社は「家族葬50万円」という広告を出していたとします。安いA社に頼んだところ、実はそれは火葬のみのプラン。通夜や告別式を行うには搬送費・安置料・式場使用料・その他費用などがかかる――ということも起こり得ます。

一方のB社は、最初から必要なものをすべて含めた金額だった、ということも。「家族葬だから、どこに頼んでも同じ」と思い込まず、金額だけでなく中身をしっかり比較することが大切です。

終活相談会の様子。谷田貝さんは「葬儀社を決めるためより、わからない事を整理するために相談するだけでも大丈夫」と話します
終活相談会の様子。谷田貝さんは「葬儀社を決めるためより、わからない事を整理するために相談するだけでも大丈夫」と話します

「金額」より「人」で選ぶこと

車や住宅を選ぶとき、カタログを取り寄せ、下見をし、見積もりを比べ、何度も打ち合わせを重ねて「この人に、この会社に頼もう」と納得してから決めるはずです。葬儀も同じように考えてみてください。「この人になら安心して任せられる」と思える相手を選ぶことが、後悔しない葬儀につながります。

親や自分が亡くなったときのことを考えるのは、気が進まないかもしれません。しかし、いざというときに慌てないためにも、事前に見積もりを取り、比較しておくことをお勧めします。終活相談会や葬儀相談会に参加し、事前に情報を集めておくことも大切です。

複数の葬儀社の話を聞けば、費用やサービスの違いが見え、適正価格の目安もつかめます。さまざまな葬儀の形を知ることで、「自分たちらしい見送り方」のイメージも具体的になるでしょう。見積書をもらったら内訳をしっかりと確認し、不明点はその都度質問を。

一人ではなく家族と一緒に参加すれば、それぞれの希望や考えをすり合わせる良い機会にもなります。葬儀の在り方は、家族それぞれで異なるもの。金額の高さや安さだけにとらわれず、その中に何が含まれているのかを確認した上で選ぶことが、後悔のない見送りにつながるでしょう。

納得できる葬儀のための7カ条

1. 事前相談で準備をする

2. 葬儀社の検討はネットの口コミより友人・知人の紹介を参考に

3. 参列者数や葬儀内容をそろえて複数社から相見積もりを取る

4. 価格だけの比較は禁物

5. しつこい提案には「個人の遺志ですから」と伝える

6. 「分からないのでお任せします」は禁物

7. 家族葬など葬儀の種類とメリット・デメリットを理解する

見積りの際に考えておくこと

見積りの際は、以下のポイントを考えておくとスムーズです。

参列者の人数
家族葬といっても、親戚をどこまで呼ぶかは家庭によって感覚が異なります。

宗教的な形式
日本では僧侶が読経し、焼香や戒名を授ける仏式が一般的。最近では、音楽や映像を流したり、焼香の代わりに献花を行う無宗教式などもあります。

ご遺体の安置場所
近年は自宅に安置しないケースも増えていますが、その場合、安置日数を超えると追加料金や面会料が発生することがあります。