
【船橋市】飛ノ台史跡公園博物館・縄文の人々の暮らしを体感しよう
縄文土器や竪穴住居など、歴史の授業でおなじみの縄文時代。
そんな縄文時代、船橋ではどんな人々がどんなものを食べ、どんな暮らしをしていたのでしょうか。
飛ノ台史跡公園博物館(愛称・とびはく)では、縄文の人々の暮らしを体感することができます。
▲土器の形をイメージしたユニークな外観
公開 2020/11/03(最終更新 2020/11/02)

縄文人にとっても住みやすかった船橋
今から約8千年前、海神の台地上に縄文人が暮らしていました。
河西館長代理によると、「船橋は台地の多い土地。山の幸を得られやすい台地の上に住み、下に行けば海の幸が得られます。縄文時代の人たちにとって、絶好の土地でした」。
ちょうど台地のヘリに位置する飛ノ台史跡公園博物館にも、かつて縄文時代の人々が住んでいた遺跡が残っています。
「貝塚はもちろん、炉穴なども復元されています。1993(平成5)年には、日本最古級の合葬人骨が発見され、話題になりました。もちろんここ飛ノ台貝塚から出土したものだけでなく、船橋市内の縄文遺跡から発掘されたものも展示しているので、縄文時代の船橋市の様子がここに来れば分かるでしょう」と、河西さん。
▲館長代理の河西さん
市内の遺跡から発掘された中でも最大級といわれる高さ約70㎝の土器や、日本最小級で最古級、高さわずか2㎝のバイオリン形土偶など、飛ノ台史跡公園博物館には数々の貴重な展示物があります。
▲市内最大級の縄文土器
中でも、市内藤原で発掘された骨から再現した、縄文犬の飛丸くん模型が愛らしいです。
当時も生活のパートナーとして欠かせない存在だった犬への愛情に、縄文の人々がぐっと身近に感じられることでしょう。
▲縄文時代の遺跡から見つかった犬の骨から再現された縄文犬・飛丸くん
忘れてしまった何かが見つかる
縄文時代は、貝殻や動物の骨、木や石や土など、身近にあるものを利用して、生活に必要な道具全てを作り出す創意工夫の時代。
遺跡から発掘された貴重な土器や石器はもちろん、当時の生活をリアルに再現した模型などの展示物は、力強い生命力に満ちています。(取材・執筆/ふじもり)
飛ノ台史跡公園博物館
住所/千葉県船橋市海神4-27-2(MAP)
開館時間/午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日/毎週月曜日、祝日の翌日(土・日の場合は除く)、年末年始
入館料/一般 110円(団体20名以上 70円)
児童生徒 50円(団体20名以上 30円)
市内在住小中学生 無料
駐車場/あり(6台)
問い合わせ/ 047-495-1325