酒々井町と佐倉市にまたがる国指定史跡本佐倉城跡の理解を深めることを目的に、現地に案内所が開設され、1月30日に開所式が行われました。
資料が展示され、ボランティアガイドがいるときは希望者に城跡を案内します。

公開 2021/03/08(最終更新 2023/02/03)

ソバ
大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。
記事一覧へ本佐倉城は続日本100名城にも選出
戦国時代の息吹を感じられる本佐倉城は、1998年に国指定史跡に指定されました。
このたび開設された案内所は鉄骨平屋で、約72平方メートル。
酒々井町が設置しました。

小坂泰久町長は「本佐倉城は続日本100名城にも選ばれ、案内所開設による情報発信で地域開発につなげたい」。
西田三十五佐倉市長は「案内所が本佐倉城の歴史を理解してもらう役割を果たすことを期待したい」とそれぞれあいさつしました。
千葉氏の発祥の地とされる千葉市の熊谷俊人市長も駆け付け、「千葉市も千葉氏を紹介する活動をしてきた。案内所開設の取り組みに敬意を表したい」と語りました。

千葉氏の居城高台に立つ広大な城
展示は千葉氏の歴史、本佐倉城の構造、発掘調査の成果などからなります。
千葉氏は鎌倉幕府の成立に貢献し、下総守護職として関東の有力大名の中でも筆頭の地位にいました。

文明年間(1469〜86)に本拠を千葉から酒々井に移し、本佐倉城が築城されました。
しかし、天正18(1590)年に豊臣秀吉に滅ぼされ、廃城となりました。
城は標高約36メートルの台地にあり、東西約700メートル、南北約800メートル、面積約35万平方メートルに広がる巨大城郭。
台地と、奥深くまで谷津が入る複雑な地形を活用して整備された「土の城」として知られます。
構造としては城主が執務をしたり、客を迎え宴会などを開いた城山や、儀式や儀礼が行われた奥ノ山、食料品などが保管されたとみられる倉、馬を管理した馬場、城山を守るための巨大な土塁などがあります。
現地は交通の拠点で、城下町も整っていました。
散策ルートが整備山道を登ると城山へ
現在、散策ルートが整備されています。
城山に続く道は幅約1.8メートルで、急な坂を何度も蛇行して登ります。
敵が攻めてきたときに登りづらくする工夫とみられます。
本佐倉城跡案内所
場所/京成大佐倉駅から徒歩約10分
住所/千葉県印旛郡酒々井町本佐倉825
料金/入場無料
開館時間/午前9時~午後4時半
休館日/毎週月曜、年末年始
問い合わせ/043-496-5334
酒々井町教育委員会生涯学習課