こんにちは! アラフィフへっぽこライダー<花>です!
千葉県木更津市の名産・名所と言えば何を思い浮かべますか?アウトレット?潮干狩り?證誠寺?
いえいえ。木更津市にはまだまだ見どころがあるんです。
駅前や海だけじゃない。里山の風景を楽しめて、地元通が通う名店が並ぶ「矢那地区」をご紹介。本当は内緒にしておきたい名店ばかりですよ。
公開 2021/03/12(最終更新 2023/12/25)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
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具とソースの組み合わせでメニューは無限大! まるでパスタのオーダーメイド「まーくんのぱすた小家」
2012年5月にオープンした「まーくんのぱすた小家」は、生パスタと手作りジェラートが人気のお店です。
丸山さんご夫婦が営むこちらのお店は、以前は東京で10年間営業していました。店舗が入っていたビルの耐震工事をきっかけに、奥様の実家がある千葉県に移転したのだそうです。

お店では、農業を営む奥様のご両親が作った新鮮な野菜を使用していました。現在はご両親が農業をやめてしまったため、自家製野菜ではありませんが、素材を見る確かな目で選び抜いた、新鮮な地物野菜が中心のメニューを提供しています。
こだわりはもちもちとした食感と、パスタ本来の味が感じられるという生パスタ! 管理が難しいため、乾麺が主流だった35年前から、丸山さんはずっと生パスタを使用してきました。丸山さんは気温や湿度で茹で方を変えているそうです。
生パスタとの相性を考えた、スープのようなパスタソースは11種類。「トマト」「ペペロンチーノ」のような定番や、「ジンジャークリーム」「みそクリーム」などのオリジナルソースから選び、そこに「ベーコンときのこ」「チキンとカラフル野菜」などの17種類の具材の組み合わせから1つを選んでオーダーします。
「まーくんのぱすた小家」では、お客さんに最後までおいしく食べてもらいたいとの思いから、苦手な食材などを伝えれば、具材の変更も可能です。ボリュームたっぷりなので、完食に自信のない方はハーフパスタのメニューもあります。
細やかに対応してくれるため、メニューの数は無限大! 自分好みのパスタを求めるリピーターさんも多いんです。
一番人気「みそクリームパスタ」実食!
「まーくんのぱすた小家」では、お客さんの要望に応え、テイクアウトのサービスも始めました。
メニューは、持ち帰り用パスタの他に、家でパスタを用意すれば、茹でたての味が楽しめるパスタソース、食卓のもう一品にうれしいスープなど。
私も「みそクリームパスタ」のテイクアウトを注文しました。
「みそクリームパスタ」は、お客さんのリクエストから生まれ定番メニューになったという、お店の一番人気パスタなんだそうです!

ボリュームたっぷりのパスタは、とってもアツアツ!
10種類以上の野菜が入ったパスタソースは、さらさらとしてスープパスタのよう。みそのおかげか、クリームなのにくどくなくてさっぱりとしているので、最後までおいしく飲み干せました! テイクアウトでも、生パスタのもちもちとした食感を楽しめました。
とは言え、お店でいただくできたてより、食感が損なわれてしまうのは否めませんので、お買い上げ後はできるだけ早く召し上がるのをお勧めします。

「『ちょっと特別な家庭の味』を、お客様に満足ゆくまで味わっていただくことを目指しています。大げさではなく、こぢんまりとした『パスタのお店』にしたいな、と思っていたので、『ぱすた小家』と名付けました」と話す店主の丸山さん。
「おいしいパスタを、たっぷり食べてもらいたい」という丸山さんご夫婦の想いが全てに込められているのですね。
開店を待つ人の列ができることもあるという「まーくんのぱすた小家」は、ランチのみの営業です。
こだわりの自家製コシヒカリ&自然素材の具が自慢! コンビニより早い「1分おむすび」
「まーくんのぱすた小家」から、県道23号をかずさ鎌足方面へ5分車を走らせると、左側に見えてくるのが、おむすび専門店「1分おむすび」。
2020年4月にオープンしたばかりのお店です。

東京に住んでいた、1分おむすび店主の山野さんご夫婦は、12年前、趣味で米作りを始めました。農作業に汗を流すうちに、地元の農家さんとの縁もできていった山野さん。「この環境で子どもを育てたい」と10年前に木更津市矢那地区に移住します。
本格的な稲作を始めた山野さんは、自慢の無農薬コシヒカリを食べてもらおうと、おむすび屋を開業することに。
矢那に店舗を見つけ、自分たちでお店をリフォームするなどの準備が進む中、昨年、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されました。
しかし山野さんは開店を諦めませんでした。当初は店内で販売予定でしたが、車に乗ったまま購入することができるドライブスルー方式に変更。こちらが好評となり、現在もお店の外で購入できる方法を取っています。

そして昨年4月。ついに「1分おむすび」矢那店はオープン。昨年の10月には、千葉ペリエ内の「ペリチカ」にも期間限定で出店しました。
「人との縁を結ぶ『おむすび』を、コンビニよりも早く、1分で買える」の想いを込め、店名を「1分おむすび」と名付けました。
おむすびには、石川県能登産の塩を使用。山野さんの親戚が、今では珍しい塩田で作っています。しょう油やみそは山野さんの自家製です。梅干しは近所のおばあちゃんが、昔ながらの方法で作ったもの。木更津産のりを使用し、具の野菜も地物野菜を使うなど、素材の良さにこだわりました。
山野さんは「子ども達の口に入るものが、安心安全なものであって欲しいんです。この里山の自然を残すためにも、手間はかかりますが無農薬での米作りにこだわりたい」と話します。その想いが通じ、山野さんの周囲で無農薬での米作りをする農家さんが少しずつ増えたと言います。
また、里山を荒らすイノシシの害を減らす力になれないかと、木更津で捕ったイノシシの肉を「ジビエおむすび」として具に取り入れました。「木更津のクルックフィールズで加工されたおいしいジビエ肉を、ぜひ試して見てくださいね!」と山野さん。

人気は、甘辛く煮た鶏肉をトッピングし、煮玉子をおかかしょう油ごはんで握った「親子」、炊きあがった玄米を寝かせた「酵素玄米」のおむすびなど。
ちなみに酵素玄米は、100g160円(+30円の容器代。容器持参なら不要)で購入も可能です。
健康やダイエットにいいと話題の、酵素玄米が買えるのはうれしい!
冷凍保存できるほか、炊飯器に入れて保温しておくと、発酵が進んでまた違う食感になるそうですよ(できるだけ早めにお召し上がりください)。
おむすび持ってどこに行く?「酵素梅」「親子」「エディブルフラワー」実食!

さて、おむすびと言ったら、外ごはんでしょう!
ということで、1分おむすびからほど近い、矢那川ダムでいただきました!
選んだのは「親子」「酵素梅」「お花」の3種。
うーん!おかずいらずの「親子」は間違いのない味!「酵素梅」の滋味あふれるおいしさと、プチプチ食感もクセになる。てっぺんに一つと、中に一つ入った、酸味と塩気のバランスがちょうどいい梅干しもおいしい!
そして…

酢飯に干しブドウが混ぜ込んである、変わり種の混ぜ寿司おむすび?です。
お花も「エディブルフラワー」なのでもちろん食べられますよ~。
お客様はテレワーク中のお昼ご飯や、お持たせ、ちょっと特別な日の晩ごはんなどに買われるそう。
バラエティー豊かなおむすびを「一つに決められない!」という方には、詰め合わせの「ごちそう15セット」(3200円)もありますよ!
色とりどりのおむすびは、箱を開いたときに思わず歓声があがりそうですね。
テイクアウトメニューは日によって異なることもあるそうなので、あらかじめご確認ください。
開店は水曜日のみ! 幻の人気パン店「紡」
最後にご紹介するのは、水曜日のみ開店している人気パン店「紡(つむぎ)」です。
2009年にオープンして以来、天然酵母のパンのおいしさが口コミで広がり、分かりづらい場所にも関わらず、県外からもお客さんが訪れるという、隠れきれない隠れた名店です!
こちらのお店は、鎌足公民館から矢那川ダムに向かう道の途中にあり、
同じ敷地内にある「地域活動支援センター たぬき工房」の看板と並んで建つ看板が目印です(同じ敷地内ですが、営業は異なります)。
看板脇の坂を上ったところにあります。看板の見落としに注意!
建物のオーナーが、倉庫として使っていたものを店舗に改装したという、全部で6畳ほどの小さなお店。お店の前に車を停める事ができます。

取材当日も、お客さんが次々と訪れていました。
店内売り場は1.5畳ほど。前のお客さんが選んでいる間、皆さんお店の外で待っています。
では、私も店内に入ってみましょう。

営業時間は10時から16時ですが、パンがなくなり次第閉店となります。15時頃には売り切れてしまうことが多いそう!

おすすめのパンを、朋子さんにお尋ねしました。
「今、じゃがマヨパンのジャガイモが、低温で熟成した甘味のある『1年熟成』のものになっています。こちらのバージョンは、1年熟成ジャガイモがなくなり次第終了の期間限定です。新ジャガの季節には、木更津の自然食品のお店『ベアーズ』から取り寄せたジャガイモを使います。こちらもおいしいですよ!」

※木更津「ベアーズ」さんはこちら(https://chiicomi.com/press/1654739/)でもご紹介しています。
レーズンからゆっくり発酵させた自家製酵母や、市販の天然酵母などを使って作られている紡のパン。酵母の種類によって食感や味が変わるため、パンの種類で使う酵母も変えているんだそう。
使う小麦や野菜などは国産のもの。
朋子さんのご主人は、久留里にある人気カフェ「旅ヲスル木」を営んでいて、カフェで使う野菜の一部を畑で作っています。紡のパンに使う小麦や、あんの小豆なども、ご主人の畑で収穫できた時には使うのだとか。
砂糖は白砂糖ではなく、甘さ控えめでさらっとした味わいのてん菜糖を使用。おいしいだけではなく、体に優しいパンになっているのですね。

開店当初、紡の営業は週3日でした。しかし上のお子さんが生まれたのをきっかけに、週2日に。そして下のお子さんが生まれ、現在の週1日の営業スタイルとなりました。
現在、久留里を生活の拠点に子育てしつつ、紡の営業と「旅ヲスル木」で働く日々を過ごす朋子さん。
「旅ヲスル木」のメニューにも紡のパンを使用しており、パンはカフェで購入することもできます。
かめばかむほど味わい深い紡のパン、実食!
さて、もちろん今回も紡のパンを買ってきました!少しハード系の、かみごたえのあるパンは、リベイクすると「パリッ」とした食感となり、それもまたおいしいのです!ということで今回は家に持ち帰って食べることに!
ちなみに、持ち帰り用の袋持参で10円引きになります。

いちじくくるみと、黒ごまソーセージをリベイクしました。パリパリとした生地がおいしい!油がジュワッとあふれるソーセージも、パンとの相性抜群です!

冬季限定の「あんバタコッペ」は3月いっぱいで終了する予定だそう。。
こちらの2種は焼かずにいただきます。少し酸味のある、むっちりとしたパン生地がおいしい~
小豆の風味が残った自家製あんこは絶品!あんバタコッペは期間限定ですが、あんぱんは通年販売していますのでご安心を。
自家製カスタードクリームのクリームぱんも、べたべたした甘さではなく、さらりとした優しい甘さで何個でも食べられそう!
個人的なおすすめは、リピ買いしている「豆乳キャラメルタルト」。

塩気のあるタルト生地に、ねっとりとしたキャラメルナッツの食感がクセになりますよ!
紡では、お子さんの春休み、夏休みなどに長期休業することもありますので、営業日はあらかじめフェイスブックなどでご確認の上お出かけくださいね。
矢那地区の魅力はのどかな里山の風景
さて、矢那地区の隠れた名店をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
こちらのお店は全て車で訪ねる事ができます。
木更津駅から5キロ程にある矢那地区。お店に向かう間の、のどかな里山の景色も、とってもオススメです。
もちろん車やバイクでも楽しめますが、木更津駅前にある、観光案内所ではビアンキのレンタサイクルを行っていますので、天気のいいときにはサイクリングも気持ちよさそう!
私がおむすびを食べた矢那川ダムには、桜の木がたくさん植えられていて、春には満開の桜が見られます。トイレや駐車場、遊歩道もあるので、散策にピッタリですよ。
例年「市民元旦マラソン」の会場となっている矢那川ダム。昨年、今年と開催中止となってしまいましたが、再開されるのが楽しみです。
また、桜のイベント開催については未定ですが、市内を流れる矢那川沿いは、見事な桜並木になっています。桜のトンネルをそぞろ歩くだけでも、美しい景色が楽しめますよ!
では、皆さん、マナーを守って、木更津散策を楽しんで下さいね!
まーくんのぱすた小家
住所/千葉県木更津市矢那3936-1
営業時間/11時~15時(ラストオーダー)
定休日/金曜
※現在時短営業中。詳しくはフェイスブックでご確認ください。
席数/14席(席数を減らして営業中)
駐車場/11台
アクセス/車の場合:木更津方面から県道23号末吉線をかずさ鎌足方面へ、田丸酒店手前の左側。
電車の場合:JR内房線木更津駅から、かずさアーク、高倉観音、草敷方面行きのバスで11分「精米所前」下車で徒歩5分
問い合わせ/ 0438-80-1044
1分おむすび
住所/千葉県木更津市矢那3980
営業時間/9時~14時(水~金曜)9時~17時(土、日曜、祝)
※現在時短営業中
休館日/月曜・火曜
駐車場/3台
アクセス/車の場合:木更津方面から県道23号末吉線をかずさ鎌足方面へ
電車の場合:JR木更津駅から、日東交通バス高倉線、草敷行で13分「鎌足中郷」下車
問い合わせ/ 090-3318-9600
天然酵母ぱん 紡
住所/千葉県木更津市矢那928-4
営業時間/10時~16時(パンが売り切れ次第終了)
水曜のみ営業
駐車場/有。5台程度
アクセス/車の場合:鎌足公民館前の道を矢那川ダム方面へ約5分。左手にある看板手前の坂を上る
バスの場合:JR木更津駅より日東交通 高倉線 「公民館前」または日東交通 高倉線「猪台」で下車
問い合わせ/ 090-6168-7498