ビリケンといえば大阪のイメージですが、千葉県流山市には、なんと4体ものビリケン像が設置されているのです。
なぜこんなに多くのビリケンさんが流山市内にいるのか?
その謎に迫りました。
公開 2021/05/20(最終更新 2022/01/24)

なぜ流山にビリケンさんがいるの?

初代利根運河ビリケンさんは、利根運河(株)の支配人だった森田繁男さんが、観光振興と環境美化を祈念して1913(大正2)年に建立しました。
以来100年以上静かに時を重ねてきましたが、流山市へ寄贈されると、流山市観光協会が風雨にさらされないように2018年に祠を建立。
しかし、そのわずか8日後に何者かに倒され破損する事態となり、祠の留守番に大阪からやって来たのが、金色ビリケンさん。

一方、修復を終えた初代利根運河ビリケンさんは貴重なため、流山市立博物館へお引っ越し。
代わりに祠に設置する二代目利根運河ビリケンさんを作ろうと、流山市観光協会が寄付を呼び掛け2019年4月に制作。
実はイベントに出向く出張ビリケンさんも同時に造られており、普段は流山市役所にある流山市観光協会事務局で会うことができます。
こうして、流山に4体のビリケン像が誕生しました。
足をなでると幸福が訪れる

二代目利根運河ビリケンさんは、「西(大阪)に金のビリケンさんあれば! 東(流山)に銀のビリケンさんあり!」との願いを込め、銀色(錫製)で制作されました。
新型コロナウイルス感染症の影響で設置は延期されましたが、2021年3月25日に利根運河の祠に収まりました。

また、大阪の通天閣公認ビリケン事務局から寄贈され約3年間祠を守ってきた金色ビリケンさんも、流山おおたかの森駅前観光情報センターへ引っ越し、2021年4月28日から展示を開始。
ビリケン像は、アメリカで最初に制作され「幸福の神」として世界中で流行。
足をなでると幸せになるといわれており、流山市は2018年に幸福大使に任命し、2021年に二代目利根運河ビリケンさんに引き継ぎました。
ようやくそろった4体のビリケンさんを巡って福を呼び込んでみては。(取材・執筆/琉)
◆初代利根運河ビリケンさん
住所/千葉県流山市加1-1225-6
展示場所/流山市立博物館
時間/午前9時30分~午後5時
休館日/月曜
◆二代目利根運河ビリケンさん
住所/千葉県流山市東深井368-4
展示場所/利根運河
◆金色ビリケンさん
住所/千葉県流山市おおたかの森北1-2-1
展示場所/流山おおたかの森駅前観光情報センター
時間/午前9時~午後5時
◆出張ビリケンさん
住所/千葉県流山市平和台1-1-1
展示場所/流山市役所第2庁舎3階 流山本町・利根運河ツーリズム推進課(観光協会事務局)窓口
時間/午前8時30分~午後5時15分
閉庁/土日祝日
問い合わせ/ 04-7168-1047 流山市観光協会