絵本を交換して手元の冊数がプラスマイナスゼロになることから「あびじょ±絵本」と名付けられた、新しいプロジェクトがあびこ市民活動ステーションで始まりました。

我孫子市「あびじょ±絵本」
その場で読むだけでもOK

公開 2021/09/12(最終更新 2021/09/10)

ちいき新聞ライター

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あびじょ±絵本 通称プラマイブック

プロジェクトの発案者の一人の成瀬美幸さんは、絵本が好きで絵本講師の資格も取得しています。

「子どものお気に入りの絵本も、年齢が上がれば読まなくなり処分せざるを得ません。ですが捨ててしまうのはもったいない、地域の中で役立てたいと考えたことがきっかけで今回のプロジェクトへ発展しました」と成瀬さんは話します。

リユースを地域に広め、子どもが市民活動へ参加する第一歩となることを目指したプラマイブック。

対象は未就学児から大学生まで。

あびこ市民活動ステーションに絵本を持参したら、蔵書印を押してもらい自分のお薦めコメントを書いたしおりをつけると、本棚にある絵本と交換できます。

我孫子市「あびじょ±絵本」
(左)消しゴムはんこボランティアが彫ったオリジナル蔵書印/(右)お薦めコメントをしおりに書いてみよう

交換した絵本は自分の物となり、その絵本をまた持参して他の絵本と交換することもでき、1回に5冊まで交換が可能。

お薦めコメントを通して絵本への大切な思いを次の持ち主に届けられることがプラマイブックの特長であり、自らの行動が地域の誰かの役に立つという体験をすることは、子どもたちが市民活動に興味を持つきっかけになるかもしれません。

思いがけない本との出合いも

我孫子市「あびじょ±絵本」
お薦めコメント入りの絵本でいっぱいの本棚

絵本・児童書の寄贈も受け付けており、所蔵本は現在650冊ほどに増え、目標の千冊が見えてきました。

いろいろな種類の本が集まったら、作者ごとや季節ごとの特集を組むことなども考えているとのこと。

いつ訪れても新しい楽しみが見つかりそうです。

お薦めしたい絵本を持って、市民活動ステーションを訪れてみては。

また、「市民のチカラまつり2021」では、9月26日(日)にあびじょ±絵本を紹介するコーナーが設けられるのでこちらも楽しみです(午前10時〜午後3時)。(取材・執筆/かなぶん)

あびじょ±絵本
場所/あびこ市民活動ステーション けやきプラザ10階
住所/千葉県我孫子市本町3-1-2
休館/毎月第2・第4月曜日(祝日は開館)
時間/午前9時~午後5時
電話/ 04-7165-4370