コロナ禍でさまざまな活動が制約される中、子どもたちが地域住民に絵でメッセージを送っています。
公開 2021/09/16(最終更新 2021/09/15)

ウイルスをやっつけた未来も描いた
子どもたちが描いた大きな絵が飾られているのは、高根公団駅前通りの地域の掲示板。
「夏まつりなどのイベントも2年連続で中止になる中で、子どもたちから元気をもらおうとお願いしました」と高根台団地自治会事務局の小池さん。
描いたのは、高根台文化こども園年長2クラスの子どもたち。
園長の高橋さんは「地域の方と交流できない状況で絵を皆さんに見ていただく機会になりますし、子どもたちがコロナをどのように描くのか私自身わくわくしました」と話してくれました。
「コロナウイルスに負けないぞ」と気合を込めて手を洗う絵を描いたひかり組。
「手がいっぱいになりましたが、子どもたちが楽しんで描くことを大事にしました」と担任教諭の内藤さん。
反対側にはコロナ禍を超え雲の上で喜んでいる未来が描かれています。

ゆき組も、ウイルスを凍らせる雪だるま、アルコールを吹きかけるキリンなど張り切って描いています。
「でも自分たちで描いたウイルスに愛着が生まれて、やっつけたらかわいそうと言う子も出てきました」と担任の浅野さんはエピソードを話してくれました。

集合絵に込められた子どもたちの物語
「じゃれ合って、けんかして、仲直りしてといった体験を重ねていく幼児期に友達と距離を取らなければいけないのは子どもの発達に良くない」とコロナの影響を心配するこども園の先生たち。
コロナ禍の日常の保育でも園児が伸び伸び過ごせるよう工夫を重ねています。
集合絵は「恐竜を描き、友達から褒められて自信につながった子もいます」など、子どもたちの関わり合いに新たな一面が見られました。
「友達と一緒に描いた大きな絵には物語がたくさん詰まっているので、親子の会話も弾むと思います」と高橋さん。
絵の中心に書かれた「ありがとう」のメッセージには医療関係者をはじめ、お父さんお母さん、すべての人たちへの感謝の気持ちが込められています。(取材・執筆/森川)
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高根台団地自治会