8月22日、柏の葉公園でモルックトーナメントが開催されました。
老若男女問わず楽しめることから、身体障害者の国際大会で種目になることへの期待も寄せられるスポーツです。

公開 2021/10/04(最終更新 2024/03/16)

バリアフリーかつ奥深い、モルック
フィンランド発祥のモルックは、2チーム以上でプレーします。
交代で円柱様の木の棒(モルック)を投てき位置の印(モルッカーリ)からそれぞれ1〜12までの数字が刻印された12本のピン(スキットル)に向かって投げ、倒れたスキットルが1本なら刻印された数字、複数本なら倒れた本数が得点となり、最終的にぴったり50点を先取したチームの勝利となるゲームです。

投てきによって転がったスキットルはその場に立てられるため、ゲームが進むるにつれ狙うべきスキットルの位置はどんどん複雑かつ広範囲になっていきます。
「モルックは年齢や性別、障害の有無にかかわらず誰もがすぐに楽しんでプレーできますが、実は戦略性に富んだゲームです。試合経験を重ねても、同じような局面になることはまずありません。都度、臨機応変に戦略を考える必要があり、こうした頭脳ゲームとしての楽しさをぜひ知ってほしい」と語るのは、本大会を主催した柏モルック部のリーダー、加畑優光さん。
今後の目標は柏をモルックの街に
開催当日は初心者から経験者まで7チーム24人が会場に集まりました。
参加者の年齢も性別もさまざまで、下は4歳の女の子から上はシニアまで。
野外での開催だが受付で検温や消毒が粛々と行われました。
青空の下でモルックがスキットルを打つ小気味よい音が響きます。
経験者の狙い澄ました投てき技術には感嘆するばかりで、今日初めてプレーする参加者も皆笑顔で楽しんでいる様子。
市内から参加した伊藤快晴君(7歳)は「投げるのがとても楽しい」と見事な投てきを披露。
「公園で練習していると、お子さんやお年寄りが興味津々で集まってきますよ」と加畑さん。

現在競技普及のために無料の講習会も行っているとのことで、ゆくゆくはモルックといえば柏、というくらい盛り上げていきたいと意欲を語りました。
大会は男性2人組のチーム「レイヨナット」が優勝、前出の伊藤君が参加する「豊四季モルッククラブ」が準優勝で幕を閉じました。
ぜひ今後の広まりを期待したい新スポーツです。(取材・執筆/かすみ)
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